現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【SUV乱立のなかでトヨタRAV4が大ヒットのなぜ?】世間がSUVに本当に求めているものとは

ここから本文です

【SUV乱立のなかでトヨタRAV4が大ヒットのなぜ?】世間がSUVに本当に求めているものとは

掲載 更新 3
【SUV乱立のなかでトヨタRAV4が大ヒットのなぜ?】世間がSUVに本当に求めているものとは

 RAV4のヒットの理由は本格指向が強まったこと!

 日本カー・オブ・ザ・イヤー2019-2020で、栄えあるカー・オブ・ザ・イヤーに輝いたのが、トヨタRAV4だ。2019年春の発売以来、販売は絶好調。そんな5代目となるRAV4は、4代目がハリアーとかぶることで、日本市場への導入が見送られ(主力市場の北米では大人気を博した)、約2年8カ月ぶりの復活となったのだ。

トヨタRAV4だけがなぜバカ売れ? ライバルのスバル・フォレスターやホンダCR-Vに足りないものとは

 待望の復活ということもあって、新型RAV4はこのクラスとして大ヒット。発売翌月の2019年5月には、全乗用車販売ランキングでいきなりの7位。同4~9月の乗用車販売台数ランキングでも、C-HRを凌ぐ、SUV最上位の13位となっている。19年12月上旬現在で、納期はガソリン車で1~2カ月だが、ハイブリッド車は2~3カ月という人気ぶりが継続している。実際、ボクのまわりでも、都会に住む友人や雪国の友人からも、「RAV4を買いたいけれど、どのグレードがいいか?」という問い合わせが少なくない(用途、要望によって、アドベンチャーグレードか、ハイブリッドを薦めている)。

 新型RAV4は空前のクロスオーバーSUVブームのなか、初代のような乗用車感の強い都市型クロスオーバーから一転、カタログやトヨタのWEBサイトにあるように、荒野(撮影はオーストラリア)に似合う、本格クロスカントリーモデルに生まれ変わったのも大きな特徴だ。

 じつは、新型RAV4のヒットは、最低地上高が乗用車と変わらない(150mm前後)“なんちゃって”SUVを含むクロスオーバー全盛のなか、本格クロスカントリーモデルに生まれ変わったところに理由があると考えている。日本にはRAV4のカタログにある、オーストラリアの広大な荒野のような場所はなかなかないはずで、実際に極悪路を走らなくても、“本格”というキーワード、デザイン、4WD性能の高さによる信頼感が、多くの人に刺さるのではないか。つまり、クルマにこだわる人たちの本格指向が強まっているということだ。

 いま本格的で機能性に優れたSUVが求められている

 新型RAV4は、タフネスをアピールするデザインだけでなく、ガソリン車に搭載される、世界初、新型RAV4のために開発された、後輪左右のトルクを別々に制御(0~100)するトルクベクタリングコントロールと、4WDを必要としない場面で後輪への動力伝達を切り離し、燃費を向上させるディスコネクト機構を備えた「ダイナミックトルクベクタリングコントロール」を含む3種類の4WDシステムを用意している。

 また、2種類の4WDが用意されたガソリン車には、オンロード用のエコ、ノーマル、スポーツモードのほか、オフロード専用としてMUD&SAND、ROCK&DIRTのモードもボタンひとつで選べるようになっていたりする。悪路走破性のひとつの目安になる最低地上高は200mmとかなり本格で、ヒルスタートアシスト(全車)はもちろん、ダウンヒルコントロール(ガソリン車のアドベンチャーとG Zパッケージ)も完備するという本格具合である。

 もちろん、新型RAV4はオン/オフを問わない走りの良さ、乗り心地の良さといったハイレベルな走行性能に加え、ヘルプネット=SOSコールを装備し、T-コネクトナビによるオペレーターサービスまで利用できる便利さ、コネクティッドカーとしての新しさも大きな魅力だ。

 ハイブリッド車はミッドサイズのSUVとして驚異的な燃費性能を誇り(ゆったりとした高速走行中心で18km/L以上も可能)、なおかつ、AC100V/1500Wによる、車内外での家電品の使用、給電まで可能なのだから、アウトドアや災害時の強い味方になる点も見逃せないポイントとなる(日本は地震、災害大国でもある)。ある意味、SUV×ハイブリッドは、日本にとって最強、もっとも必要とされるクルマ、とも言えるのだ(2020年にはPHVも加わる)。

 そうした、本格SUV、クロスカントリーの人気ぶりは、RAV4に限った話ではない。スズキ・ジムニーの超絶な人気ぶりや(ディーラーに聞いたところ、今でも仕様によって数カ月~1年待ちらしい!)、超本格クロスカントリーモデルのシープ・ラングラーが注目されている事実もある(日本カー・オブ・ザ・イヤー2019-2020 エモーショナル部門賞を受賞)。

 そして、2019年末に発表された新型スズキ・ハスラーが、よりSUVらしいデザイン(リヤエンドはジムニーのように直立し、角張っているではないか)、キャラクター、4WD性能を備えて登場したのも、もちろん綿密なマーケティングによるものと想像でき、時代が、乗用車色の強いクロスオーバーから、雪国のユーザーならずとも、SUVを求めるユーザーが、より本格なSUV、あるいは、より本格な“モノ”、“機能”を求め始めていることではないだろうか。

こんな記事も読まれています

トヨタの大きなカクカク「最新SUV」発売! ゴツさ満点&快適車中泊な仕様も登場!? 新250のアイテムとは
トヨタの大きなカクカク「最新SUV」発売! ゴツさ満点&快適車中泊な仕様も登場!? 新250のアイテムとは
くるまのニュース
[カーオーディオ・プロショップに行こう♪]プロなら、使い勝手の良い「サブウーファーボックス」を作れる!
[カーオーディオ・プロショップに行こう♪]プロなら、使い勝手の良い「サブウーファーボックス」を作れる!
レスポンス
新しいマツダのセダン、EZ-6登場!──GQ新着カー
新しいマツダのセダン、EZ-6登場!──GQ新着カー
GQ JAPAN
【ドゥカティ】ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京で開催されたイベント「Ducati Day 2024」のレポートを公開
【ドゥカティ】ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京で開催されたイベント「Ducati Day 2024」のレポートを公開
バイクブロス
ノーマルシビックに羽根を授ける! モデューロが新たな実効空力テールゲートスポイラーを公開!
ノーマルシビックに羽根を授ける! モデューロが新たな実効空力テールゲートスポイラーを公開!
ベストカーWeb
楽天市場お買い物マラソンで MAXWIN のドラレコなどが最大20%OFF!
楽天市場お買い物マラソンで MAXWIN のドラレコなどが最大20%OFF!
バイクブロス
日産自動車、北京モーターショーで4車種の新エネルギー車のコンセプトカーを公開
日産自動車、北京モーターショーで4車種の新エネルギー車のコンセプトカーを公開
月刊自家用車WEB
FIA F2バルセロナ・インシーズンテストがスタート。初日はマクラーレン育成ボルトレートが最速
FIA F2バルセロナ・インシーズンテストがスタート。初日はマクラーレン育成ボルトレートが最速
AUTOSPORT web
高速道路でクルマが故障! 「謎の△」無いと罰金6000円!? 使い方わからない人も多い「三角表示板」とは
高速道路でクルマが故障! 「謎の△」無いと罰金6000円!? 使い方わからない人も多い「三角表示板」とは
くるまのニュース
こんないいクルマあるなら日本で売ってよスズキさん! 乗りたい欲が抑えきれない「海外専売モデル」4台
こんないいクルマあるなら日本で売ってよスズキさん! 乗りたい欲が抑えきれない「海外専売モデル」4台
WEB CARTOP
あえて今、「マニュアル車」という選択肢! “電動化時代”におけるその存在意義とは
あえて今、「マニュアル車」という選択肢! “電動化時代”におけるその存在意義とは
Merkmal
マツダ「CX-80」を世界初公開! 最上級3列シートの新型SUV、日本での発売はどうなる?
マツダ「CX-80」を世界初公開! 最上級3列シートの新型SUV、日本での発売はどうなる?
くるくら
三菱自 欧州モデルASXのデザインを一新し、機能を拡大
三菱自 欧州モデルASXのデザインを一新し、機能を拡大
Auto Prove
唯一無二の存在感をレゴで再現 「レゴテクニックKawasaki Ninja H2R」発売
唯一無二の存在感をレゴで再現 「レゴテクニックKawasaki Ninja H2R」発売
バイクのニュース
三菱「新型パジェロ」!? 登場“2026年”か!? 復活待望の「本格SUV」はタフ顔&高級感アゲアゲに? 大胆デザインの予想CG登場
三菱「新型パジェロ」!? 登場“2026年”か!? 復活待望の「本格SUV」はタフ顔&高級感アゲアゲに? 大胆デザインの予想CG登場
くるまのニュース
500%も! akippaがゴールデンウィークの駐車場混雑を予想
500%も! akippaがゴールデンウィークの駐車場混雑を予想
レスポンス
【ブレイズ】電動3輪スクーター「EVデリバリー」が豊橋農業協同組合に導入
【ブレイズ】電動3輪スクーター「EVデリバリー」が豊橋農業協同組合に導入
バイクブロス
ディーゼルは「オワコン」なんかじゃない! 「水素×ディーゼル」もアリのカーボンニュートラルに向けた可能性
ディーゼルは「オワコン」なんかじゃない! 「水素×ディーゼル」もアリのカーボンニュートラルに向けた可能性
WEB CARTOP

みんなのコメント

3件
  • キモいデザインだな。
    ホラー映画の目が光るゾンビみたい。
  • 悪路走破性・・・あほみたい。
    エクリプスクロスのCMでも林道を追いかけっこしてるが、したいですか?
    スカイラインで手放し運転。怖くて気持ち悪そうだが、したいですか?
    私は全然必要ないなあ。
    まあ災害増えているからイザとなったら少し強いかもしれないね?
    でもそんなこと考えて車買わない。
    毎日重くて不要な重装備に燃料使うのバカバカしい。
    あくまで経済的なオンロードカーでいいです。
    こんな車がCOTYとは・・・。
    よくわかりません。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

293.8388.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

58.9590.0万円

中古車を検索
RAV4の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

293.8388.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

58.9590.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村