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【試乗】新型 アウディ RS5スポーツバック|ただスポーティーなだけではない。エレガントで上質な走りこそがこの車の最大の魅力だ

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【試乗】新型 アウディ RS5スポーツバック|ただスポーティーなだけではない。エレガントで上質な走りこそがこの車の最大の魅力だ

初めての5ドアハッチバックスタイルの“RS”

RS5は2ドアクーペを基本としたモデルで、初代は2010年に誕生した。

アウディ RS5スポーツバック(現行型)のカタログはこちら

チューニングされたNAの4.2L V型8気筒エンジンは、スムーズに回転が上がりしかもパワフル。NAならではのメカチューンの良さがよくわかる。

さらには、2ドアクーペならではのものすごい剛性感を感じるモデルでもあった。

2017年になると、2.9L V型6気筒エンジンをチューニングしたモデルが登場した。

2.9Lにダウンサイジングされたものの、先代と同じく450psを発揮、トルクに至っては61.2kg・mと以前のモデルに比べ1.4倍も増大している。

しかもサスペンションは、さらにしなやかになり、ステアリングフィールもよく軽快で扱いやすかった。とてもラグジュアリーな乗り心地で軽快な印象であった。

トランスミッションは8速のトルクコンバーター式となり、超高性能にして極めてコンフォートなクーペである。

そして今回試乗したのが、新たに加わったRS5スポーツバックだ。

RS5が発売されてから9年を迎えるタイミングで、初めてA5スポーツバックをベースにした5ドアのRSモデルが誕生した。

クーペに比べるとおよそ60mmホイールベースを伸ばしたが、オーバーハングはほとんど変わらない寸法だ。

長くストレッチしたボディは、クーペに比べるとスタイリング的にとてもマッシブで、そこにエレガントさが混ざり合っているような雰囲気だ。

個人的には断然スポーツバックのスタイリングの方が、バランスが取れていると感じる。

単純にスペックだけを見れば、剛性が高くホイールベースも短いクーペの方が運動性能が高いと思いがちだが、RS5 スポーツバックはどうだろうか。

スポーティーなのは当然だが、心地のよさにも目を向けられている

内装の素材選びや色使いは、本当にセンスが際立って素敵だ。この雰囲気だけで「高級な車」なのだとすぐに感じる。実際、とても高いマテリアルを用いて、表面処理も手間をかけて行っている。

エンジンを始動する。軽やかなサウンドだが、普通のV6エンジンのような雰囲気ではなく、重厚感がある。

Dレンジに入れて走り出す。2ドアクーペよりも乗り心地がよいことをすぐに感じる。

ATは、ダイレクトにエンジンパワーをミッションに伝えるロックアップを多用し、小気味よくシフトチェンジを繰り返す。スポーティで切れがいい。

ステアリングのとられ方を見るため、わだちの多い一般道を走行する。

ブレーキをかけるときかけないとき、ともにハンドルを取られることもないしなやかさを見せる。

これが本当にスポーツ性能を突き詰めたRSシリーズなのかと錯覚するほど、ラグジュアリーで乗り心地が最高だ。

続いて高速道路に入るため、進入路を一気に駆け上がる。素晴らしい加速だ。

どこからでも加速する軽快なエンジンは、ターボラグも全く感じないし、コントロール性もいい。

しかも、クーペモデルよりも直進安定性がよい。

一昔前のRSシリーズに比べると、心地よい方向にセッティングされているのがわかる。

アウディは、路面とボディの間の空気の流し方が非常に上手だ。

高速コーナーはまるで地をはっているようで、速度を上げれば上げるほどさらに安定感が増す印象である。

クーペに比べて剛性感が足りない……というコアなユーザーもいるかもしれないが、少なくとも高速道路では剛性不足は全く感じない。ビシッとソリッドである。

山間部のコーナーでも細かいコントロールが可能で、しっかりとラインをトレースできて気持ちがよい。

インターやジャンクションなどにある比較的高速走行できるS字コーナーでは、路面に吸い付いているような印象を受けた。それほど上手に曲がれる車なのだ。

ドライブを終えてもほとんど疲労感がなく、先代にくらべると間違いなく疲れにくくなっている。

RS5 スポーツバックはエレガントなボディにふさわしく、ゆとりのある加速とクルージングができるモデルだ。

文/松本英雄、写真/篠原晃一【試乗車 諸元・スペック表】●2.9 4WD型式ABA-F5DECL最小回転半径5.5m駆動方式4WD全長×全幅×全高4.78m×1.86m×1.39mドア数5ホイールベース2.83mミッション8AT前トレッド/後トレッド1.6m/1.59mAI-SHIFT-室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m4WS-車両重量1810kgシート列数2最大積載量-kg乗車定員5名車両総重量-kgミッション位置フロア最低地上高0.12mマニュアルモード◯標準色ナルドグレー、ミトスブラックメタリック、ナバーラブルーメタリック、グレイシアホワイトメタリック、デイトナグレーパールエフェクト、フロレットシルバーメタリック、ミサノレッドパールエフェクト、ソノマグリーンメタリックオプション色-掲載コメント-型式ABA-F5DECL駆動方式4WDドア数5ミッション8ATAI-SHIFT-4WS-標準色ナルドグレー、ミトスブラックメタリック、ナバーラブルーメタリック、グレイシアホワイトメタリック、デイトナグレーパールエフェクト、フロレットシルバーメタリック、ミサノレッドパールエフェクト、ソノマグリーンメタリックオプション色-シート列数2乗車定員5名ミッション位置フロアマニュアルモード◯最小回転半径5.5m全長×全幅×全高4.78m×1.86m×1.39mホイールベース2.83m前トレッド/後トレッド1.6m/1.59m室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m車両重量1810kg最大積載量-kg車両総重量-kg最低地上高0.12m掲載用コメント-エンジン型式DEC環境対策エンジン-種類V型6気筒DOHC使用燃料ハイオク過給器ターボ燃料タンク容量58リットル可変気筒装置-燃費(JC08モード)11.2km/L総排気量2893cc燃費(WLTCモード)-燃費基準達成H27年度燃費基準達成車最高出力450ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm600(61.1)/5000エンジン型式DEC種類V型6気筒DOHC過給器ターボ可変気筒装置-総排気量2893cc最高出力450ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm600(61.1)/5000環境対策エンジン-使用燃料ハイオク燃料タンク容量58リットル燃費(JC08モード)11.2km/L燃費(WLTCモード)-km/L燃費基準達成H27年度燃費基準 達成車

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