現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > メルセデス-AMG「A 35」は、ちょっとマイルドでちょうどいい!

ここから本文です

メルセデス-AMG「A 35」は、ちょっとマイルドでちょうどいい!

掲載 更新
メルセデス-AMG「A 35」は、ちょっとマイルドでちょうどいい!

■過激ルックでコスパ高し! いまならA 35はEdition 1を狙え

 AMGといえばかつて、メルセデス・ベンツにカタログモデルにない大排気量のエンジンを移植し、サスペンションを固めてハードな乗り味というイメージでした。
 
 しかし、メルセデス-AMGという、メルセデス・ベンツのサブブランドの一翼を担うようになってからは、ハードコアなモデルだけでなく、気軽にドライブできるマイルドな仕様もラインナップするようになりました。
 
 トンガッていないAMGは、そもそも必要なのでしょうか。

■350馬力の「マツダ3」発表! 見るからに速そうなモンスターマシンとは

「Aクラス」のAMGモデルである「A 45」は、3代目となる先代のW176型で初めて登場しました。
 
 搭載されるエンジンは、360馬力の1991ccの直列4気筒DOHC直噴ターボで、市販車最強の4気筒エンジンと呼ばれていました。このエンジンは最終的には381馬力までチューンナップされます。
 
 エキゾーストサウンドは大変勇ましく、減速しなければならないシーンで、それほど必要もないのについついパドルシフトでシフトダウンしてしまうほどでした。
 
 Aクラスのモデルチェンジに伴い、A 45も新しいエンジンを搭載して刷新されます。日本に導入されるのは、もっとも過激な421馬力の「A 45 S 4MATIC+」です。先代に比べると40馬力もアップしています。
 
 初代A 45で、そのパワーを持て余していたようなオーナーには、もはや手に負えないポテンシャルです。
 
 A 45 S 4MATIC+は、サーキット走行を楽しみたい人にとってはエントリーモデル的な存在です。しかし、普段遣いするには少々神経が休まらない、過激すぎる面があります。腕に自信がある人でも、足グルマとして使うにはポテンシャルを使い切れず、かえってストレスが溜まってしまうかもしれません。
 
 そこで、「A 35 4MATIC」の出番というわけです。
 
 A 35 4MATICに搭載されるエンジンは、A 45 S 4MATIC+と同じ1991ccですが、当然ながら最高出力と最大トルクは抑えられています。両車を比べると次のようになります。
 
・A 35 4MATIC
最高出力:306馬力/5800rpm、最大トルク:400Nm/3000-4000rpm

・A 45 S 4MATIC+
最高出力:421馬力/6750rpm、最大トルク:500Nm/5000-5200rpm

 スペックを見比べただけで、A 35 4MATICの方が常用域で扱いやすいということがわかります。
 
 試乗車は発表記念特別仕様車の「A 35 4MATIC Edition 1」です。ひと目で分かる通常モデルとの違いは、大型のフロントスプリッター、フロントバンパーサイドに使いされたフリック、大型のハイグロスブラック仕上げのリアウイングです。
 
 外装色はデニムブルーが採用され、サイドにはマットテックゴールドの専用デカールが貼られています。ホイールもマットテックゴールドで19インチのAMGマルチスポークアルミです。
 
 インテリアも専用のAMGパフォーマンスシートや専用トリムが採用され、特別感あるものに仕上がっています。
 
 さらに「ナビゲーション・パッケージ」、360度カメラシステム、ヘッドアップディスプレイ、アドバンスドサウンドシステム、エナジャイジング パッケージプラスが含まれる「AMGアドバンスドパッケージ」が標準装備されます。
 
 その上、AMG ライド コントロール サスペンション、前席のマルチコントロールシートバックまでもが標準装備され、走行性能と快適性能が高次元で両立されていて、シートに座っただけでAMGのエントリーモデルのクオリティの高さを感じることができます。

■扱いやすい過激さ、これぞAMGのエントリーモデル

 実際に乗ってみるとどうでしょうか。ちなみに試乗したのは市街地ではなく、アップダウンのあるワインディング・ロードのみです

 走り出してみると、A45に比べてマイルドになっているとはいえ、すぐにAクラスとは「別モノ」であることを感じることができます。
 
 上り坂のコーナーをいくつか攻めてみてわかったのは、A 45よりも2000rpmも低い回転数から最大トルクを得られることによる操縦のしやすさです。パドルシフトを多用してシビアにエンジン回転数を気にしていなくても、アクセルワークだけで思ったラインを狙えるのです。
 
 これは市街地や高速道路などでの何気ない追い越しやペースアップしなければならない時に、非常に有利だと思います。
 
 サウンドもマイルドになっているとはいえ、紛れもないAMGサウンド。あくまでもA 45と比べてマイルドであるというだけです。
 
 もし、普段遣いのクルマとして使い、週末にサーキット走行を楽しむクルマとしてなら、A 35 4MATIC Edition 1はそのルックスも合わせてベストバイかもしれません。
 
 なぜなら、サーキット走行時に80件以上の車両データ(車速、加速など)を常時記録することが可能なAMGトラックペースも装備されているからです。
 
※ ※ ※

 車両価格(消費税込)は次のとおりです。
 
・A 35 4MATIC Edition 1:743万円(A 35 4MATICは628万円)
・A 45 S 4MATIC Edition 1:919万円(A45 S 4MATICは790万円)

 Edition 1ではないA 45 S 4MATICを購入するのなら、豪華装備やエアロパーツが装着されたA 35 4MATIC Edition 1を選択するのは、賢い選択といえます。
 
 これまでAMGのエントリーモデルという役割を担っていたA 45ですが、さすがに400馬力オーバーのパワーだと、気軽に運転できるエントリーモデルとしてはハードすぎました。
 
 過激なA 45をマイルドに仕立て直したA 35 4MATICは、AMGの扉を開くには、もってこいのエントリーモデルです。

こんな記事も読まれています

便利な「ドライブレコーダー」 まさかの「バッテリー上がり」招く可能性も!? 「駐車監視」の注意点とは
便利な「ドライブレコーダー」 まさかの「バッテリー上がり」招く可能性も!? 「駐車監視」の注意点とは
くるまのニュース
ホンダがフォーミュラEに参戦する可能性はあるのか? HRC渡辺社長「今は2026年からのF1再参戦が最優先……しかしGEN4は魅力的」
ホンダがフォーミュラEに参戦する可能性はあるのか? HRC渡辺社長「今は2026年からのF1再参戦が最優先……しかしGEN4は魅力的」
motorsport.com 日本版
三菱ふそうがコロナ禍で光岡バディの生産を始めた理由
三菱ふそうがコロナ禍で光岡バディの生産を始めた理由
driver@web
2024スーパーGT第2戦富士のGT300クラス公式予選Q1組分けが発表
2024スーパーGT第2戦富士のGT300クラス公式予選Q1組分けが発表
AUTOSPORT web
V型4気筒エンジン搭載!! ホンダ「VF750F」に注ぎ込まれた先鋭のメカニズムとは?
V型4気筒エンジン搭載!! ホンダ「VF750F」に注ぎ込まれた先鋭のメカニズムとは?
バイクのニュース
フェラーリ内紛再び? サインツJr.、F1中国GPの1周目ルクレールの動きに苦言「僕らのレースに影響を及ぼした」
フェラーリ内紛再び? サインツJr.、F1中国GPの1周目ルクレールの動きに苦言「僕らのレースに影響を及ぼした」
motorsport.com 日本版
タナベのローダウンスプリング「SUSTEC NF210」に『スペーシアカスタム』の適合が追加
タナベのローダウンスプリング「SUSTEC NF210」に『スペーシアカスタム』の適合が追加
レスポンス
マツダ「新型“最上級”ステーションワゴン」!? まさかの「復活」に期待の声も! 次期「MAZDA6“ワゴン”」予想CGが「カッコイイ」と反響集まる
マツダ「新型“最上級”ステーションワゴン」!? まさかの「復活」に期待の声も! 次期「MAZDA6“ワゴン”」予想CGが「カッコイイ」と反響集まる
くるまのニュース
全長4.4mの人気コンパクトSUV 日産・新型「キャシュカイ」欧州で登場 変更されたフロントグリルは「サムライの鎧」をイメージ!?
全長4.4mの人気コンパクトSUV 日産・新型「キャシュカイ」欧州で登場 変更されたフロントグリルは「サムライの鎧」をイメージ!?
VAGUE
【MotoGP】ホンダは苦境でも、ザルコは「悲観的になる必要はない」と前向き。改革の効果出るのはまだ先?
【MotoGP】ホンダは苦境でも、ザルコは「悲観的になる必要はない」と前向き。改革の効果出るのはまだ先?
motorsport.com 日本版
マットモーターサイクル、新モデル『DRK-01』受注開始
マットモーターサイクル、新モデル『DRK-01』受注開始
レスポンス
2024スーパーGT第2戦『FUJI GT 3 Hours RACE』参加条件
2024スーパーGT第2戦『FUJI GT 3 Hours RACE』参加条件
AUTOSPORT web
やってはいけない「マフラー交換」5例。「爆音」「落下」「黒焦げ」など本当にあったダメなカスタムをお教えします
やってはいけない「マフラー交換」5例。「爆音」「落下」「黒焦げ」など本当にあったダメなカスタムをお教えします
Auto Messe Web
WEC第2戦、7号車トヨタが今季初勝利、巧みな戦略でポルシェの追い上げを退ける。8号車トヨタも5位入賞 【イモラ6時間決勝】
WEC第2戦、7号車トヨタが今季初勝利、巧みな戦略でポルシェの追い上げを退ける。8号車トヨタも5位入賞 【イモラ6時間決勝】
Webモーターマガジン
たった9台の激レアなアルファロメオTZ3! V10 OHVエンジン搭載のその中身はなんと「ダッジバイパー」だった!!
たった9台の激レアなアルファロメオTZ3! V10 OHVエンジン搭載のその中身はなんと「ダッジバイパー」だった!!
WEB CARTOP
ブラックのベントレーウイングが印象的なベントレー・ベンテイガの特別仕様車が登場
ブラックのベントレーウイングが印象的なベントレー・ベンテイガの特別仕様車が登場
カー・アンド・ドライバー
ロイヤルエンフィールド INT 650 発売、価格は94万7100円より…ブラックアウトの「DARK」を新設定
ロイヤルエンフィールド INT 650 発売、価格は94万7100円より…ブラックアウトの「DARK」を新設定
レスポンス
いまの若者にも「パブリカ」の偉大さを伝えたい! いまの大ヒット車「ヤリス」に繋がるご先祖が「超国民思い」のクルマだった
いまの若者にも「パブリカ」の偉大さを伝えたい! いまの大ヒット車「ヤリス」に繋がるご先祖が「超国民思い」のクルマだった
WEB CARTOP

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

498.0558.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

15.9570.0万円

中古車を検索
Aクラスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

498.0558.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

15.9570.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村