近年、電動シートを採用する車種が増えました。電動シートは、適切な運転操作をおこなうために重要な「ドライビングポジション」を決めるうえで微妙な調整が可能となっており、人気の装備です。
しかし、操作方法がメーカーや車種によって違うことがあります。レバーの形や配置場所が違っていたり、機能に差があるなど、クルマごとにさまざまです。なぜ、これほどまでに操作方法が異なるのでしょうか。
クルマの給油口は右と左意外と統一されてる? 実は国産メーカーの左右混在は1社だけ?
国産車では、基本的に電動シートの操作レバーは座席部分に配置されています。シートの高さや前後、リクライニング位置を調整できるほか、設定を記憶できる「ポジションメモリー」を搭載している車種もあります。
また、電動シートの操作スイッチがドアの内側についているのが、メルセデス・ベンツです。その操作方法について、メルセデス・ベンツ日本株式会社は以下のように話します。
――メルセデス車は、操作パネルがドア部分に配置されていますが、その理由を教えて下さい。
視認性、使いやすさを重視して、触りやすく、見やすい場所に配置しております。また、形もシートの形をしており、直感的に動かせることを意識したデザインとなります。
――メルセデス車のインテリアにおける「こだわり」を教えて下さい。
人間工学に基づいて、シンプルに使いやすいようにデザインされております。安全性にも関係しており、自動車事故は、ほとんどの場合、ドライバーのミスによって起こるので、できるだけドライバーに疲労やストレスを感じさせないことで、ミスを起こしにくくするというアプローチのもと、人間工学や心理学を取り入れた車づくりをしております。
そのため、視線移動を最小限に抑え、両手でハンドルを握ったまま手の届く位置であらゆる操作が簡単にできるように、操作ボタン・スイッチ類を極力少なくし、サイズも大きく設計されています。
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また、最近では「ランバーサポート」という機能を搭載した車種も登場しています。ランバーサポートとは、背中から腰にかけての「張り出し」を調整できる機能です。
シートの高さや前後位置を調整するだけでは物足りなかった「微妙なスキマ」を埋めてくれるため、長時間の運転で疲れにくいとされ、人気のSUVモデルトヨタ「RAV4」などにも装備されています。
ランバーサポートについて、トヨタの販売店スタッフは以下のように話します。
「RAV4は、アウトドア用途での人気がある車種なので、疲労軽減のためにランバーサポート搭載車を選ぶ方は、一定数いらっしゃいます。
また、『クラウン』では、助手席シートの右側にスイッチを設置しています。運転席から助手席のシートを調整できるため、スマートさが演出できるとして一定の人気があります」
近年、クルマの性能水準は全体的に高くなっており、メーカーは安全性能や内装などの点で差別化を図っています。
今後は、メルセデス・ベンツだけでなく国産車においても、電動シートをはじめインテリアなどは、クルマの持つ「性格」ごとに多様していくのではないでしょうか。
■定番化しつつあるメーターの「液晶化」の最新事情とは
近年、カーナビだけでなく、メーター部分に液晶ディスプレイを採用する車種が増えています。
以前は、メルセデス・ベンツ「Sクラス」など、高級車で採用されているイメージが強かったですが、新型のトヨタ「カローラ」では一部グレードでフル液晶メーターを標準装備しているなど、大衆車といわれる車種にも広まっています。
液晶化のメリットは、視認性の向上はもちろん、「表示する情報の選択」が可能という点が大きいです。
近年のクルマでは、エンジン回転数や速度以外にも、ドライバーが知りたい情報がどんどん増えています。HV・EVにおける「電池残量表示」や、「運転支援機能のオンオフ表示」といった運転に直接関係するものから、「音楽のトラック操作」や「スマートキーの電池残量表示」といったサブ的な情報まで、多岐に渡ります。
アナログではそれらすべては別々に配置されているため、いちいち個別の操作をしなければなりませんでした。しかし、液晶メーターならひとつの画面上で、情報を選択し表示することができるのです。
このようなドライバーの視点移動を最小限にできる利便性から、液晶メーターの普及が進んでいるといわれています。
また、中国の自動車メーカーであるBYTON(バイトン)が、フランクフルトモーターショー2019などで「インパネ全面フル液晶」の電動自動車を発表し、話題となりました。
バイトンの新型電動SUV「M-Byte」は、世界の自動車業界でも最大といわれる「48インチ曲面ディスプレイ」を搭載しており、タッチ操作や音声操作以外にジェスチャーで操作可能となっているなど、最新で最高の技術をふんだんに盛り込んでいます。2019年末までに生産開始、量産化も予定されているとのことです。
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運転席のデジタル化では液晶メーター以外にも、フロントガラスに速度や交通標識などを投影する「ヘッドアップディスプレイ」も採用車種が増えています。
バイトンの巨大ディスプレイ搭載量産車をきっかけに、クルマの運転はますます「デジタル化」されていくのではないでしょうか。
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