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【比較インプレ】250ccアドベンチャーを徹底検証〈装備&足つき編〉ホンダ CRF250 RALLY/ヤマハ TOURING SEROW/スズキ V-Strom250/ABS/カワサキ VERSYS-X250 TOURER

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【比較インプレ】250ccアドベンチャーを徹底検証〈装備&足つき編〉ホンダ CRF250 RALLY/ヤマハ TOURING SEROW/スズキ V-Strom250/ABS/カワサキ VERSYS-X250 TOURER

各モデルの装備内容や荷物の積載性、ライディングポジション、タンデムでの乗り心地もチェックしておこう。なお、航続距離に直結する燃料タンク容量はヴェルシスXとVストロームが同じ17Lで、CRFラリーが10L、セローは9.3Lとなっている。
(2019年7月発行の『アドベンチャーズ』より)

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4車それぞれに違う個性を持つ、オン寄りかオフ志向かまずは吟味
2017年2月にホンダからCRF250ラリーが発売されると、3月にカワサキ・ヴェルシスX250ツアラー、7月にスズキ・Vストローム250/ABSが追従するように登場。このセグメントが一気に過熱化したことは記憶に新しい。

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ヤマハも12年8月にリリースしたツーリングセローが2019年復活。国内4メーカーの250アドベンチャーモデルが勢揃いしたが、それぞれに方向性が異なり、愛車選びはとても楽しく、そして慎重にならなくてはならないだろう。

ヴェルシスとVストロームの2気筒モデルは装着タイヤを見てもわかるとおりオンロード志向。

対してCRFラリーとセローはアドベンチャーというよりデュアルパーパスと呼ぶ方が相応しく、単気筒エンジンを積むオフロード車がベースで、タイヤはブロックパターンとなっている。

アドベンチャーとしての機能を考えるなら、高速道路でのクルージング力とコンフォート性、そしてダートもそこそこ走れるという条件が求められるが、あくまでも250ccクラスであることを忘れてはならない。

高速道路での速度レンジは制限速度に準じたジェントルなところで、オンロード志向の2台が圧倒的有利ながら、ラリーマシン譲りのエアロダイナミクスを追求した外装を身にまとうCRFラリーもレベルは高い。

一方でツインエンジン搭載車のオフロード性能は、舗装が途絶えた先へも行けるといった程度であり、ダートではCRFやセローに敵わない。

とはいえ、各車いずれも普段使いの実用性を持ち合わせていて、最大の魅力はむしろそこにある。街乗りメインの都会派ライダーが購入しても決して悔いはないはずだ。

今回は、各車の各部の解説、足つき性とライディングポジション、さらにタンデムポジションをチェックしていこう!

Honda CRF250 RALLY



ホンダ CRF250 RALLY 主なスペックと価格(2019年11月28日現在の現行モデル)
※〔 〕内はType LD
 
全長×全幅×全高:2,210〔2,175〕×900×1,425〔1,360〕mm
ホイールベース:1,455〔1,430〕mm
最低地上高:270〔205〕mm
シート高:895〔830〕mm
車両重量:157〔156〕kg
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ単気筒
総排気量:249cc
ボア×ストローク:76.0×55.0mm
圧縮比:10.7
最高出力:18kW(24PS)/8,500rpm
最大トルク:23N・m(2.3kgf・m)/6,750rpm
燃料タンク容量:10L
変速機形式:6速リターン
キャスター角:28.05〔27.35〕゜
トレール量:114〔113〕mm
タイヤサイズ(前・後):3.00-21 51P・120/80-18M/C 62P
ブレーキ形式(前・後):シングルディスク・シングルディスク
メーカー希望小売価格(消費税10%込):71万5,000円

ホンダ 公式サイト
各部をチェック!
ホンダ CRF250 ラリー のライディングポジション・足つき性・タンデムポジション
ライダー:身長175cm・体重65kg

肘を張って乗るオフロードバイクらしいライポジ。シートクッションは柔らかく、長時間だと尻が痛い。両足を出すとツマ先立ちだが、片足ならカカトまでベッタリ届き足着き性に不安はない。

デュアルパーパス車そのものなので、シートは細くて高いし、シート自体も硬めです。タンデムステップの位置が高く、グラブバーもないので、ライダーをヒザではさんで体を安定させました。

正直、タンデムは非常用と割り切った方がいいかもしれません。でも密着度が高いので、カップルにはアリかも。(木川田ステラ)

YAMAHA TOURING SEROW


ヤマハ SEROW250 主なスペックと価格(2019年11月28日現在の現行モデル、ツーリングセローではなくセロー250のスペックです)
全長×全幅×全高:2,100×805×1,160mm
ホイールベース:1,360mm
最低地上高:285mm
シート高:830mm
車両重量:133kg
エンジン形式:空冷4ストSOHC2バルブ単気筒
総排気量:249cc
ボア×ストローク:74.0×58.0mm
圧縮比:9.7
最高出力:14kW(20PS)/7,500rpm
最大トルク:20N・m(2.1kgf・m)/6,000rpm
燃料タンク容量:9.3L
変速機形式:5速リターン
キャスター角:26.40゜
トレール量:105mm
タイヤサイズ(前・後):2.75-21 45P・120/80-18M/C 62P
ブレーキ形式(前・後):シングルディスク・シングルディスク
メーカー希望小売価格(消費税10%込):57万5,300円(ツーリングセローは63万1,400円)

ヤマハ 公式サイト
各部をチェック!
ヤマハ ツーリングセロー のライディングポジション・足つき性・タンデムポジション
ライダー:身長175cm・体重65kg

着座位置とステップが近く、膝の曲がりが少しきついが、フラットなシートなので長身の人は後ろに下がって座ることも可能。グリップがライダーに近いコンパクトなライポジで、小柄な人も安心。

しなやかなサスペンションのおかげで、オンロードでも、ダートでも楽しくタンデムできます。

リアキャリアサイドをグラブバー代わりにできて、握り具合もなかなかいいし、タンデム時の視界も意外に良好。タンデムステップは小さめなので、靴によっては滑るかもしれません。(木川田ステラ)

SUZUKI V-Strom250/ABS


スズキ Vストローム250 ABS/Vストローム250 主なスペックと価格
※〔 〕内はABS
 
全長×全幅×全高:2,150×880×1,295mm
ホイールベース:1,425mm
最低地上高:160mm
シート高:800mm
車両重量:188〔189〕kg
エンジン形式:水冷4ストSOHC2バルブ並列2気筒
総排気量:248cc
ボア×ストローク:53.5×55.2mm
圧縮比:11.5
最高出力:18kW(24PS)/8,000rpm
最大トルク:22N・m(2.2kgf・m)/6,500rpm
燃料タンク容量:17L
変速機形式:6速リターン
キャスター角:25.10゜
トレール量:100mm
タイヤサイズ(前・後):110/80-17M/C 57H・140/70-17M/C 66H
ブレーキ形式(前・後):シングルディスク・シングルディスク
メーカー希望小売価格(消費税10%込):58万800円〔61万3,800円〕

スズキ 公式サイト
各部をチェック!
スズキ Vストローム250 ABS のライディングポジション・足つき性・タンデムポジション
ライダー:身長175cm・体重65kg

アップライトなライポジでゆったりと乗れるが、ハンドル幅が狭く両腕を絞るようにしてグリップを握るからオフロードでの抑えは効きにくい。足つき性良好で、乗り手の体格を問わない。

グラブバーの形状がちょうどよくてつかみやすく、シートは幅がもう少し欲しい気もするけれど、硬さもちょうどいいし、ポジション自体はとても自然です。

乗り心地もとっても良くて、疲労も少なかったです。これならタンデムでロングツーリングに出かけても「休みたい!」なんて言わないかも。(木川田ステラ)

KAWASAKI VERSYS-X 250 TOURER


カワサキ ヴェルシスX250ツアラー 主なスペックと価格
全長×全幅×全高:2,170×940×1,390mm
ホイールベース:1,450mm
最低地上高:180mm
シート高:815mm
車両重量:183kg
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
総排気量:248cc
ボア×ストローク:62.0×41.2mm
圧縮比:11.3
最高出力:24kW(33PS)/11,500rpm
最大トルク:21N・m(2.1kgf・m)/10,000rpm
燃料タンク容量:17L
変速機形式:6速リターン
キャスター角:24.3゜
トレール量:108mm
タイヤサイズ(前・後):100/90-19M/C 57S・130/80-17M/C 65S
ブレーキ形式(前・後):シングルディスク・シングルディスク
メーカー希望小売価格(消費税10%込):70万4,000円・72万500円※カラーによって異なります。

カワサキ 公式サイト
各部をチェック!
カワサキ ヴェルシスX250ツアラー のライディングポジション・足つき性・タンデムポジション
ライダー:身長175cm・体重65kg

大柄でゆとりあるライポジ。ラバーマウントのハンドルは広めで、ダートでも操作しやすい。シートは硬めのクッションで長時間でも疲れにくい。両足を地面に下ろすとカカトが若干浮く。

シートを指で押してみると想像以上に硬い感触に驚きますが、座ってみると硬さは感じられず、座面が広々としていて快適。

パニアケースのステーをグラブバー代わりにつかみますが、つかむ場所の自由度が高く、足の曲がりもキツくないので、ラクな姿勢を取りやすいのがポイント。ロングツーリングには最高ですね!(木川田ステラ)

【おまけ】4機種の足つき性をいま一度まとめてチェック!
ライダー:身長175cm・体重65kg

高速道路編! ホンダ CRF250 RALLY/ヤマハ TOURING SEROW/スズキ V-Strom250/ABS/カワサキ VERSYS-X250 TOURER
オフロード編! ホンダ CRF250 RALLY/ヤマハ TOURING SEROW/スズキ V-Strom250/ABS/カワサキ VERSYS-X250 TOURER
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