■日産の売れ筋「ノート」なぜ販売低迷したのか
日産「ノート」といえば、2018年の年間販売台数(登録車)で一番売れたクルマです。そのなかでも電動パワートレインのe-POWERを搭載したモデルは、絶大な人気を誇っています。
日産 新型「シルビア」e-POWER搭載で復活か 実は凄い新世代FRスポーツの可能性とは
しかし、この人気に陰りが見えてきたのか、2019年10月の販売台数順位では6位まで後退しています。日産の売れ筋モデルのノートに何が起こっているのでしょうか。
ノートは、2012年に現行型となる2代目モデルが登場しています。当時も売れているコンパクトカーではありましたが、現在ほどの人気はありませんでした。
しかし、2016年11月にe-POWER搭載車の追加によって売れ筋モデルの常連になります。その後も、順調に販売台数を伸ばして前述の2018年で一番売れた登録車となりました。
この際、e-POWER搭載車は2016年11月の発売から2018年12月までの累計で20万台を達成したほか、2018年上半期(1月から6月)に48年ぶり(1970年上半期「サニー」以来)に国内登録車の首位になるなど日産を代表するモデルです。
日産は、ノート e-POWERについて、「e-POWERの100%モーター駆動ならではの力強くスムーズな走行性能と優れた静粛性に加え、アクセルペダルの踏み戻しだけで加速から減速までを意のままにおこなうことが出来る新感覚の走行モード『e-POWER Drive』が高い評価を得ました。 実際にノートをご購入されたお客さまの約7割が、e-POWER搭載車を選択されています」とコメントしています。
また、2019年でも1月から3月の販売台数は月間1万台以上で首位になっているほか、トヨタ「プリウス」「アクア」と攻防しつつ上位を維持。その後も販売台数の波はあれど、月間7000台を下回ることはありませんでした。
しかし、前述のとおり同年10月では、全体6位の5263台を記録して大幅に販売台数を落としています。その理由について、日産の販売店スタッフは次のように話します。
「10月は消費税が8%から10%になったことでノートに限らず全体的に販売台数は落ち込んでいます。当店だけでなく、他社も含めて減少傾向にあるので、そのあたりは想定内です。
しかし、消費税10%になった後にライバルとなるトヨタ『ヤリス』やホンダ『フィット』の新型モデルがお披露目されたことで、お客さまの関心はそっちに移っているようです。
実際の発売は両車ともに2020年2月とのことですが、車両詳細が出てから検討するというお客さまも出ています。正直、e-POWER搭載車の走行感覚はかなりオススメできるものですが、ベースとなるノートが2012年の当時からもうすぐ8年目となるため、設計が古いことは否めません」
※ ※ ※
2019年初旬には、「日本一売れている登録車」としてテレビCMが流れていました。2020年には、「2019年で一番」といえるか、ライバル車の動向含めて注目です。
■減りゆく日産車、代わりに登場するモデルとは?
2019年は、コンパクトカー「キューブ」、セダン「ティアナ」、「シーマ」など、多くの日産車が生産終了という事態が起きています。
また、最近でもコンパクトSUV「ジューク」も生産終了や、コンパクトカー「マーチ」も一度生産終了し、安全装備などの改良を経て再販売するという噂も出ているほどです。
減少していく国内の日産車に代わって、新たにどのようなモデルが登場するのでしょうか。
前述のジュークは、2019年9月に欧州市場で新型モデルが発表されています。また、同年2月に中国市場では新型「シルフィ」が登場するなど、日本でも馴染みのあるモデルの新型モデルが相次いで海外でデビューしました。
しかし、日本市場は相次ぐ生産終了でラインナップが減少傾向なうえ、売れ筋モデルもデビューから年月が長い年月が経っていることから、新しく登場するライバル車の影響が危惧されます。
そんななか、2020年の春頃にはジュークに代わるコンパクトSUVとして南米を中心に販売されている「キックス」を日本市場に導入するのではないか、といわれています。
日本の販売状況について、前出の販売店スタッフは次のように話します。
「2019年の夏以降、日産車の生産終了のニュースが多く報道され、そのたびにお客さまから問い合わせを頂いています。しかし、現状では生産終了の通達はあっても新型モデルに関する情報は入ってきていません。
それでも、東京モーターショーではSUVと軽自動車の電気自動車を近い将来に登場させるとアナウンスしていることから、類似したデザインのモデルが出てくるのではないかと思っています。
また、一部でいわれている海外モデルの『キックス』も噂程度にしか聞いていないので、お客さまにはご説明できない状況です」
※ ※ ※
最近の日産車で売れているモデルといえば、前述のノートと同じくe-POWERを搭載しているミニバン「セレナ」です。しかし、2019年8月にマイナーチェンジでデザインや装備を改良したセレナの販売台数も芳しくないといいます。
また、人気SUVとして長年ラインナップされている「エクストレイル」も近年のSUVブームによって、登場したライバル車達の勢いに押されている状況です。
新しい日産車が登場するタイミングはまだ分かりませんが、早急なテコ入れが必要なのかもしれません。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
併走するクルマへの目潰しでしかないのにナゼやる? 斜め後ろに「白色ライト」を点灯して走行するトラックは法令違反だった!!
便利な「ドライブレコーダー」 まさかの「バッテリー上がり」招く可能性も!? 「駐車監視」の注意点とは
マツダ「新型“最上級”ステーションワゴン」!? まさかの「復活」に期待の声も! 次期「MAZDA6“ワゴン”」予想CGが「カッコイイ」と反響集まる
やってはいけない「マフラー交換」5例。「爆音」「落下」「黒焦げ」など本当にあったダメなカスタムをお教えします
イタリアーンないすゞ車?! 当時の国産車の倍もしたのにヒットしたクルマ いすゞ117クーペがオシャレすぎた!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?