先ごろ、3ナンバーサイズとなって登場した新型カローラ。メーカーにもいろいろ都合があっての決断だが、もしアナタが「3ナンバーのほうが立派に見えるし、カッコいいじゃ~ん」などと考えているなら、それは誤りだ。
かつての日本は税制の関係もあって、ほとんどのクルマが5ナンバーだったわけだが、それでも貧相に見えず、カッコいいクルマは、ちゃんと存在していた。
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「側突時の安全性が~」なんて話もあるが、たとえばスズキなどは現在も5ナンバー枠いっぱいを使いきらない全幅のモデルを販売している。つまり安全性も問題ないはずなわけだ。
本企画では、かつて存在した5ナンバーサイズのナイスなクルマたちを紹介する。ぜひ現在にも、こんな素晴らしき5ナンバーサイズ車が誕生してくれることを願ってやまない。
●【画像ギャラリー】5ナンバーだってカッコいいモデルはできるだろ!? 往年のナイスな5ナンバーサイズ車をギャラリーでチェック!!
※本稿は2019年10月のものです
車両解説:片岡英明/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2019年11月10日号
■トヨタ 4代目クラウン(1971年登場)
●クラウン史上最大の失敗作? いやいや、猛烈にカッコいいですよ!
スピンドルシェイプと呼ぶ大胆なデザインを採用し、2ドアHTは個性的なアイラインウィンドウも話題に。小型車枠でも立派に見えたが販売低迷。
■トヨタ 2代目コロナマークII(1972年登場)
●現行マークXよりはるかにカッコよく思えてしまうのは、加齢のせいではないはずだ
2代目マークIIでは2Lの直6エンジンを積む「L」シリーズが主役になる。4気筒車よりノーズを50mm延ばし、専用の2分割グリルを採用。
■日産 フェアレディ240Z-G(1971年登場)
●定番だけどカッコいいから紹介しちゃう
2.4Lエンジンを積むため3ナンバーになるが、全幅=1690mmでボディサイズは小型車枠のなか収まっている。長いGノーズが際立つ精悍なルックスに憧れた。
■日産 5代目セドリック(1979年登場)
●国産初ターボ車なんで紹介しときましょう
重量級ボディに2Lエンジンでは非力。この弱点を払拭するため5代目、430系セドリックとグロリアは2Lターボ車を追加設定。
■三菱 初代ギャランΛ(1976年登場)
●この目つき、こりゃ和製トランザムやで!
GTOの後継として登場した2ドアハードトップクーペで、ワイド&ローのプロポーションが美しい。エンジンは小型車枠の2L、直4を積む。
■三菱 初代デボネア(1964年登場)
●威厳ありまくりのデザインでも全幅1690mm
トヨタと日産に対抗して送り出されたプレステージセダン。小型車サイズだがエッジの利いたデザインで大きく見える。
■三菱 ギャランGTO(1970年登場)
●このカッコよさで全幅1580mmとかマジ!?
ギャランの兄弟車だが、専用デザインを採用。逆スラントの凛々しい顔とダックテールが売りだ。1.6Lで登場し、後期型は2Lエンジンを搭載した。
■トヨタ 5代目マークII(1984年登場)
●185ps/24.0kgm発生の2Lターボ車もアリ
セダンは6ライトウィンドウ、ハードトップはクリスタルピラーが特徴。主役の2L直6は、ターボやDOHCなど多彩だった。
■トヨタ 初代ソアラ(1981年登場)
●走り、装備。すべてが当時の常識破りだった
ハイソカーブームの火付け役がソアラ。初代は2.8L車がリーダーだが、ボディは小型車枠の中に収めている。
■トヨタ A70型スープラ(1986年登場)
●ワイドボディのイメージが強いが、ナローもありました。
3Lもあるが、主役は5ナンバーの2L直6DOHCとツインターボ
■日産 初代レパード(1980年登場)
●ソアラ登場に泣いた悲運の革命児
ソアラの登場によって撃沈したが、デザインとメカは斬新だった。国産車最大のスラント角を持つノーズやガラスエリアなど、見どころ満載だった。
■日産 S13型シルビア(1988年登場)
●「定番だけどカッコいいから紹介しちゃう」第2弾
5代目はエレガンスストリームラインと名付けた柔らかなシルエットが売り。次の6代目は全幅が3ナンバーサイズに。
■日産 初代セフィーロ(1988年登場)
●「お元気ですか?」のCMも印象に残る流麗なFRセダン
3種のRB20系直6エンジンを積んで登場した個性派パーソナルセダン。全幅は5ナンバー枠いっぱいの1695mmとした。
■三菱 6代目ギャラン(1987年登場)
●トップグレードのVR-4はWRCにも参戦し活躍
複合曲面の大胆なフォルムが話題をまいた。FF車に加え2L、5ナンバー車最強のフルタイム4WD(VR-4)を設定する。
■スバル 初代アルシオーネ(1985年登場)
●空力性能を徹底的に追求したクーペ
スバル初のスペシャルティカーで、主役は電制エアサスを持つVR。1.8Lターボに加え、後に2.7Lフラット6を追加。
■マツダ 3代目コスモ(1981年登場)
●4灯式リトラクタブルヘッドライトがクセになる
3代目コスモは全幅を1690mmまで広げ、ワイドタイヤを履けるようにした。エンジンはロータリーが主役。リトラクタブルライトも話題に。
【番外コラム】1970年代の軽カッコよすぎ案件
最近の軽にはとにもかくにも居住性が求められる。が、かつては軽であっても走りのよさを予感させるクーペがもてはやされた時代があったのだ。
というわけでその中でも特にカッチョいい、スズキのフロンテクーペと三菱のミニカスキッパー(ともに1971年登場)を紹介。復活してほしー。
●スズキ フロンテクーペ
全長2995mm、全幅1295mm。デザイン原案はジウジアーロとステキすぎる
●三菱 ミニカスキッパー
ミニギャランGTOといった雰囲気の三菱 ミニカスキッパー
●【画像ギャラリー】5ナンバーだってカッコいいモデルはできるだろ!? 往年のナイスな5ナンバーサイズ車をギャラリーでチェック!!
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