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まだ値上がりしていない!? これから中古車相場が上がりそうなスポーツ車5選

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まだ値上がりしていない!? これから中古車相場が上がりそうなスポーツ車5選

■いまなら間に合う! 価格高騰前のスポーツモデルたち

 激レアなクラシックカーが超高額で取り引きされるのはよくあることですが、昨今はちょっと前の普通のクルマが驚くような値段で売買されていることがあります。

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 例えば、ポルシェ「911」の空冷モデルでは、964型と呼ばれる3代目の911は十数年前には300万円台で販売される中古車が多かったのですが、いまでは600万円前後が平均相場です。

 また、BNR34型こと最終型の日産「スカイラインGT-R」は新車価格が600万円程度でしたが、現在の平均相場はおよそ900万円となっています。

 911やスカイラインGT-Rは特別なモデルなため、価格高騰も理解できる面もありますが、近年はそれほど希少なモデルでなくても、とくに1980年代から1990年代のクルマの値上がりが顕著です。いま思うと「あのとき買っていれば……」と後悔したことがある人も多いのではないでしょうか。

 そこで、いまは常識的な相場ながら、将来的に値上がりしそうなスポーティモデル5車種ピックアップして紹介します。

●マツダ「RX-8」

 マツダ「RX-8」は2003年から2012年まで生産された4ドアのスポーツカーです。車名からも分かるようにリアルスポーツカー「RX-7」の流れを汲むモデルで、自然吸気のロータリーエンジンを搭載します。

 クーペともセダンともつかない特殊なボディ形式は好き嫌いが分かれ、現在の中古車市場では人気が高いとはいえません。

 しかし、いまでは希少なFRレイアウトのスポーツカーで、グッドデザイン賞を受賞したスタイリングはどのクルマにも似ていない強い個性となっています。

 そして、2019年時点で最後のロータリーエンジン搭載車ですから、これから価値が見直される可能性は大いにあるといえるでしょう。

 新車の販売台数は人気車のFD3S型RX-7と同じくらい売れていたため、中古車の流通台数は比較的多く、相場の下限は10万円台と激安で、60万円から80万円がおおよその平均です。

 なお、最終の限定車「スピリットR」はすでに値上がり傾向にあるので、いまは安い物件も相場に引きずられて上昇するかもしれません。

●ホンダ「プレリュード」

 5代目にあたる最終型のホンダ「プレリュード」が登場したのは1996年です。バブル崩壊後にクーペ需要が低迷していた時期でもあり、20年近い歴史のあるスペシャリティカーも苦戦を強いられます。

 結局、販売台数は振るわず、2001年には23年続いたプレリュードの歴史に幕を下ろすことになりました。

 4代目の欧米を意識したワイドなスタイリングから、5代目は日本的なスマートなデザインを採用。デートカーとして一世を風靡した3代目を彷彿させるデザインとしましたが、シックになりすぎという評価を受けることになりました。

 中古車市場においても人気が低迷しており、相場は平均50万円前後と2世代前のモデルより低いほどです。

 しかし、あらためてその中身を見てみると、高性能なエンジンを搭載し、高剛性なボディに4輪ダブルウィッシュボーンサスペンションの採用、4輪操舵(4WS)が設定されるなど、コストがかかった贅沢な作りとなっています。

 なかでも「シビック」や「インテグラ」以上に官能的といわれるVTECエンジンと、優れたコーナリング性能を実現するATTS(前輪左右駆動力配分システム)を組み合わせた「タイプS」グレードは要注目です。

●日産「フェアレディZ」

 バブル絶頂期に開発され、日本車として初めて280馬力に到達したのが1989年発売の4代目日産「フェアレディZ」です。

 V型6気筒エンジンを搭載することで実現したショートノーズと、ワイド&ローな日本車離れしたプロポーションが特徴的なスポーツカーです。

 高性能なのはエンジンだけではなく、日産が技術の世界一を目指した「901運動」の一環で、シャシやサスペンションの性能も高く、日産独自のスーパーHICAS(4WS)も備わり、ハンドリングはデビューから30年経ったいまでも十分に通用するレベルにありす。

 フェアレディZはどのモデルも人気が高く、古くなる(希少になる)と極端に中古車相場が上がっています。例えば初代(S30型)は1000万円を超える物件もあるほどで、2代目(S130型)にしても400万円オーバーも珍しくありません。

 この4代目モデルはまだ価格高騰しておらず、230馬力のノンターボなら30万円程度、ターボでも60万円程度から手に入れられます。

 ただ、フェアレディZで最後のターボということもあり、高年式のモデルは徐々に値が上がり始めていますので、手ごろな価格で狙うのであればいまがラストチャンスといった状況です。

■FFで第一級のハンドリングマシンとは!?

●三菱「FTO」

 三菱「FTO」は1994年にデビューしたスポーツクーペで、曲線を多用したスタイリングが印象的なモデルです。

 先に登場した「GTO」が四輪駆動のスーパースポーツなのに対し、こちらは「ランサー」/「ミラージュ」をベースとしたFFレイアウトとなっています。

 日本車で初めてマニュアルモード付きATを採用するなど、ピュアなスポーツカーではなくスペシャリティカーといった位置づけでした。

 とはいえ、もっともホットな「GP」系のグレードは200馬力を誇る2リッターV型6気筒エンジンを搭載し、ハンドリングも当時はFF随一といわれたほど洗練されていました。

 より過激なインテグラやシビックの「タイプR」が登場したことで影に隠れてしまいましたが、その実力の高さを考えれば、約70万円という中古車相場は安いといっていいでしょう。

 なお、当時のスポーティモデルにしては珍しく比較的AT車の比率が高く、MTの物件はかなり少なくなっています。

●トヨタ「セリカ」

 トヨタ「セリカ」はFFとなった4代目以降、4WDの「GT-FOUR」以外は基本的に安価で取り引きされています。FFのみのラインナップになった最終型の7代目モデルも同様で、1999年の初期モデルは10万円台の激安物件まで存在するほどです。

 マイナーチェンジした2003年式以降は若干高めではありますが、最終の2006年式ですらほとんど100万円以下で取引されています。高性能な1.8リッターの直列4気筒DOHCエンジンを搭載するスポーツクーペとしては、破格といっても過言ではないでしょう。

 とくに「SSII」以上のグレードに搭載される「2ZZ-GE型」エンジンは、ヤマハが設計した名機との呼び声が高いユニットで、生粋のスポーツカーであるロータス「エリーゼ」などにも採用されました。

 いまは20万円台の「SSII」もありますが、将来このエンジンのためだけに中古車相場が上がるかもしれません。

 また、7代目セリカの魅力はエンジンのみならず、外観のデザインやハンドリングといった部分にもあり、いまの相場ならお買い得かもしれません。

※ ※ ※

 今回紹介したクルマは、FTOを除くとどれもグローバルで販売していたモデルです。じつは、旧車の価格高騰の要因として、海外への流出があります。

 日本専売だったモデルが映画やネットを通じて世界中に知れ渡り、魅力的なモデルの中古車が海を渡っていきました。その典型がスカイラインGT-Rというわけです。

 これからもこの流れは続くと予想できますので、日本専売だったモデルの購入を考えている人は、動向を注目しておいたほうが良いでしょう。

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