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業界ニュース 2019.11.13

奈良県五條市木のレールイベントで3台のボンネットバスが大活躍!

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9月20日はバスの日、10月14日は鉄道の日です。毎年この時期、8月下旬から11月にかけてはバスや鉄道関係のイベントが各地で開催されます。今年は6月16日(日)に開催されたスルッとKANSAIバスまつりや、9月28日(土)に東京で開催されたバスまつりin豊洲のような大きなイベントだけでなく、地方、バス会社単体でのイベントが各地で開催されていますので、探してみてはいかがでしょうか。秋の家族の遠足としてもいいと思いますよ。そんなバスの日にちなんで、今年開催されたバスイベントから5つをピックアップしてシリーズでお届けいたします。

第1回目は、2019年(平成31年)3月17日(日)、奈良県五條市西吉野町城戸(旧五新線城戸駅)で開催された第6回五條市木レールイベントです。”幻の五新鉄道で君のミニ列車を走らせよう!!”と銘打ったこのイベントは、小雨模様にも関わらず多くの親子連れで賑わっていました。メインのイベントは、通常は立ち入り禁止の五新線城戸駅跡地に敷かれた往復1000メートルの木製レールの上で参加者のマイプラレールを走らせるというもの。結局鉄道が走ることなく役目を終えたこの線に、プラレールでも構わないので鉄道を走らせたいとの思いから始まったそうです。

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イベント会場から離れた場所にある駐車場との間の来場者輸送のためにボンネットバスが3台集まりました。存在感は抜群で、皆さんメインイベントを忘れてしまいそうでした。それはそうでしょう、ただでさえ珍しいボンネットバスが3台もあった上に乗り放題だったのですから。ボンネットバスに乗ることの方が目的で来た人、たまたま通りがかったら見えたからと追いかけてきた人たちもいました。家族連れはバスの前や車内で記念写真を撮り、”乗りバス”は3台の乗り比べを楽しみ、”撮りバス”は山間を走るバスの写真をあちこちで狙い……と。なにせ、ボンネットバスに乗っているときに対向してくるボンネットバスが、それも2台もあるなんていうことはめったにない体験だったのですから、バス好きでなくても気分が盛り上がったに違いありません。それにしてもボンネットバスの魅力はすごい。まさしく老若男女を惹き付け笑顔にする力を持っています。

各地から集まったボンネットバス
せっかくなので、近鉄新大宮駅前から集合場所の五新線未成線跡の高架前まで乗せてもらいました。そこで3台集まってから出発。会場までの道中にある五新線高架橋と168号線の交差ポイントで連なって走る3台を撮影しました。小雨模様だったため雰囲気もなかなか。駐車場ではやはり興味津々な子供や大人たちに囲まれ記念撮影。みな笑顔笑顔です。




幻の五新線にマイプラレールを走らせるのがメインイベント
会場へはバスを降りて専用道入口から徒歩で。路線バスが走っていたころは、バスが出入りしていた道路です。木レールでマイプラレールを走らせるための”きっぷ代”は500円。元奈良交通の専用道城戸窓口で特製硬券きっぷを購入し、スタート地点では鋏を入れてもらうという本格的なもので、いい記念になったことでしょう。乗用5インチ列車2本が常時運転されており、とても楽しそうに乗る子供たちとそれをカメラに収める親たちで常に賑わっていました。約900人の来場者があったとのことです。イベントに欠かせない軽食や地元産品のテントもありました。




新車からずっと奈良交通で活躍するいすゞBXD30
新車から奈良交通に所属している昭和41年製いすゞBXD30。ボディ製作は帝国自動車工業。奈良交通現有唯一のボンネットバスです。五條路線で活躍した後、定期観光や定期路線で活躍。途中三度の休車、廃車の危機を乗り切り現在に至ります。平成11年にはNHK連続テレビ小説“あすか”に出演。今はイベントでの展示、試乗、限定バスツアーなどで使用されています。運転は奈良交通ボンネットバスマイスターの松山豊運転手。車掌兼社内盛り上げ担当は次世代のマイスター福田雅規運転手。




奈良交通から各地を巡って兄弟と再会したBXD30銀河号
個人所有の”銀河号”は昭和41年製いすゞBXD30。ボディ製作は帝国自動車工業。奈良交通最後の3台の内の1台。その後広島県の鞆鉄道、東海バスの伊豆の踊子号、福山自動車時計博物館を経て今に至ります。映画“男たちの大和”に出演したことがあります。奈良交通のBXD30と並ぶ姿に奈良交通ファンは涙。運転は水河智さん、片山善雄さんのお二人。




元は宮崎の営林署。路線バスではなかったBXD20
滋賀県のテクニカルショップ二輪工房所有の昭和43年製いすゞBXD20。ボディ製作は川崎航空機工業。新車で宮崎の営林署に納入されてから二輪工房に移籍するまでの間は宮崎で使用されていたそうです。乗車定員を29名化して中型車登録にされています。「一生手放す気はない。自分が死んだらこれを棺桶にして欲しい」と仰るオーナーはとてもボンネットバス愛が強い方でした。運転はオーナーである村田一洋さんでした。あれこれインタビューしながら3台にかなり長い時間乗りましたが、このBXD20の機関が最も調子良かった。




奈良と言えば柿の葉寿司
最後に、元停留所の前にバスを並べて運転手さんも一緒に記念撮影してイベントは終了。
奈良と言えばやはりこれ!の名物柿の葉寿司を買って帰路につきました。




 

五新線(ごしんせん)とは?
最後に五新線の歴史を簡単にご紹介いたします。
>1939年(昭和14年)に着工された、国鉄時代に計画された奈良県五條市の五条駅と和歌山県新宮市の新宮駅を結ぶ計画だった鉄道路線の未成線。太平洋戦争のためなどで工事は中断しましたが、1957年(昭和32年)に工事は再開され、1959年(昭和34年)に五条駅から今回のイベント会場でもある西吉野村城戸(現 五條市西吉野町城戸)まで路盤が完成。このとき、建設中であった城戸から先の阪本までの区間が完成した暁には全線鉄道に転換することを前提にまずバス路線で開業する決定がなされました。
しかし、1982年(昭和57年)に国鉄再建法施行により工事が凍結されたため、結局列車が走ることはありませんでした。その後、バス専用道路として五条駅から城戸駅間を国鉄バスが、JR発足後は西日本JRバスが運行していましたが2002年(平成14年)10月1日で廃止。後を奈良交通が引き継ぎましたが、利用者も減少し、専用道路施設も老朽化したことから2014年(平成26年)9月30日をもって運行を終了、翌10月1日に廃止となりました。奈良県南部にいらっしゃる際はぜひここで鉄道開通を目指した人々の情熱と苦難の歴史に思いを馳せてみてください。

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(LE VOLANT CARSMEET WEB 大田中 秀一)

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