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業界ニュース 2019.11.12

トヨタ「シエンタ」の牙城崩せる? ホンダ「フリード」の追い上げはいかに?

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■ コンパクトミニバン一騎打ち!シエンタとフリードの勝負はいかに?

 日本の市場においてミニバンは売れ筋ジャンルのひとつです。そんなミニバンのなかにもいくつかのボディサイズがあり、もっとも小さなタイプが全長わずか4.3mほどしかないコンパクトミニバン。トヨタ「シエンタ」とホンダ「フリード」が該当します。

    国産ミニバン買うならどっち? トヨタ「シエンタ」とホンダ「フリード」の違いとは

 最近では、シエンタが登録車販売台数で2019年8月/9月と首位に立つなど勢いを増していますが、フリードもSUV風グレードの追加など目が離せません。両車の戦いはどうなっているのでしょうか。

 シエンタは、初代モデルが2003年に販売開始され、現行となる2代目モデルは2015年7月にデビュー。現行モデルは、「ミニバン=四角い」というイメージを覆した設計がなされ、「Active & Fan」をキーワードに「トレッキングシューズ」をイメージした新鮮な外観と機能性が高評価です。

 対する初代フリードは、初代「フィット」をベースにした7人乗りのコンパクトミニバン「モビリオ」の販売を2001年に開始し市場ニーズを掴み、2008年に2代目フィットをベースにしたモデルとして登場。2016年9月には、フルモデルチェンジを経て、現行の2代目モデルになっています。

 両車はいずれも一定の人気があり、以前までの登録車販売台数ランキングでは10位前後が定位置となっていました。

 そんな両者の関係に大きな変化が訪れたのが2018年9月。シエンタがマイナーチェンジをおこない、安全装備が機能向上するとともに2列シート車を追加。そのマイナーチェンジをきっかけに、販売台数が急上昇したのです。

 マイナーチェンジ後の2018年10月、11月、そして12月には3か月連続で登録車販売台数ランキングにおいて2位という好成績を残します。

 そして2019年8月と9月には1位を記録し、フリードに大きく差をつけたのです(フリードは同時期7位と9位)。2019年4月から9月までの6か月間では、フリードが4万3468台(前年度比109.6%)に対し、シエンタは5万5602台(前年度比なんと143.9%)を販売。シエンタはマイナーチェンジの効果がしっかりと表れたといえるでしょう。

 しかし、フリードもその状況に甘んじているわけでありません。2019年10月18にマイナーチェンジを実施。反撃の体制が整いました。

 今回のマイナーチェンジでは、フロントグリルやバンパーをはじめとするフロントデザインの変更をおこなっています。

 そのうえで、シエンタにはないトピックといえるのが新グレード「クロスター」の追加です。標準車に対して外観を変更し、ミニバンとしての使い勝手はそのままにSUVテイストを加えたモデルです。

 いま、SUVクロスオーバーモデルはますます人気が高まっています。フリードクロスターはコンパクトミニバン初のSUVクロスオーバーモデルとして、独特の存在感を持っているといえるでしょう。

 フリードの開発責任者・田辺正氏は、新グレードのクロスターについて、次のように話します。

「ミニバンの機能を持ちながら、SUVのテイストをもったクルマを提供したいと思いました。ノーマルグレードに対して大きく違うのはスタイリングです。フロントグリルは力強さを表情としてしっかり見せています。

 SUVのテイストを持ったスライドドアのクルマですから、普通のミニバンには興味がないという人にも選んでいただければと思います」

 また、フリードの販売状況について、ホンダ広報部は次のように話します。

「新型も継続してご好評をいただいており、とくにクロスターグレードに関しては、計画以上の受注をいただいております」

※ ※ ※

 このように、SUVテイストを盛り込んだクロスターには新たなニーズを開拓する役目として、好調なスタートを切ったようです。

■打倒シエンタなるか? フリードの改良点とはどんなとこ?

 今回のマイナーチェンジでは、標準モデルのフリード、フリード+のフロントグリルおよびバンパーや、内装デザインを改良。フェイスデザインは、従来モデルからワイド感あるデザインに変更されています。

 外装色は全タイプ共通として7色、フリード/フリード+専用に2色の全9色展開です。内装色は、フリード/フリード+専用にモカとブラックの2色とし、クロスターには専用のブラックが設定されます。

 また、外観デザイン以外でも運転安全支援システムであるHonda SENSINGは全車に標準装備としつつ、新たに後方誤発進抑制機能を追加。さらにACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)は加減速時のフィーリングをさらにスムーズな制御としました。

 さらに、下り坂ではシフトレバーを操作しなくてブレーキ操作だけで自動的にシフトダウンをしてエンジンブレーキを併用する「ブレーキ操作ステップタウンシフト」の採用やパワーステアリング制御の最適化で運転しやすさを高めたほか、エンジンの軽量化やフリクション性能の低減などで燃費向上を図っています。

 ハイブリッド車にはエンジンの温度を下げることを狙って「ナトリウム封入中空エキゾーストバルブ」を採用するなど、高性能エンジンに使われる技術が採用されたのも注目すべきトピックです。

 パワートレインは、全モデルでガソリン車(1.5リッターガソリンエンジン)・ハイブリッド車(1.5リッターガソリンエンジン+SPORT HYBRID i-DCD)を用意。

 ラインナップは、フリード(3列シート車・6人乗り/7人乗り)、フリードクロスター(3列シート車・6人乗り)、フリード+(2列シート車・5人乗り)、フリード+クロスター(2列シート車・5人乗り)となっています。

 従来モデルとマイナーチェンジ後のフリードに関する反響について、ホンダの販売店は次のように話します。

「フリードは、5ナンバーサイズで使い勝手の良いミニバンとして人気のモデルです。そのなかで、3列シート車のフリードは家族や友人など多人数で出かける機会の多いユーザーに好評で、2列シート車のフリード+はアウトドアなど趣味の荷物が多いユーザーから支持を受けています。

 今回、新たにクロスターというグレードが登場したことによって、よりアクティブな趣味を持つお客さまからは好評の声を頂いております」

※ ※ ※

 前述のとおり、シエンタは待望の2列シート車を追加したことで、販売台数を大きく伸ばしてフリードとの差を広げていますが、今回のマイナーチェンジとSUV風モデルのクロスターを追加したことによって、フリードの巻き返しが期待されます。

 今後、販売台数首位になったシエンタと新グレードの追加で追い上げるフリードの販売状況がどう変化していくかは、興味深いところです。

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(くるまのニュース 工藤貴宏)

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