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業界ニュース 2019.11.8

さっそく試乗! 3代目に進化した新型ボルボ「S60」の走りはライバルを超えたか

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■ダイナミックで洗練されたデザインのスカンジナビアン・セダン

 キャッチコピーは「スウェーデンのパワフルでダイナミックなセダン」という新型ボルボ「S60」。

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 確かにそのとおり、とてもスポーティなルックスのクルマです。昔ながらのカクッとしたセダンとも、ドテッとしたセダンとも、かなり印象が違います。
 
 でも思い返してみると、ボルボの歴代S60って、スポーツクーペ的というか、5ドアハッチバック的というか、そんなシャープな佇まいのデザインだったりしますよね。そのおかげか、セダン=オジサマのクルマ、ではなく、老若男女幅広く選ばれているそうです。

 だからこそ、セダンから撤退するメーカーがあったりするなか、クルマの基本であるセダン、走りの基本であるセダンを、ボルボは作り続けているのかもしれません。

 そんなS60は、2001年から2009年、2011年から2018年、そしてこの2019年からと、今回のモデルが3世代目になります。

 先代から比べると、全長は125mm長く、全高は45mm低く、全幅は15mm幅狭く、ホイールベースは10mm長くなっています。つまり、よりシュッとした感じになりました。ロングノーズとショートオーバーハングによる、より均整のとれたプロポーションを与えられています。

 低めに構えた第一印象からして、素直にカッコイイ! と思えます。誤解を恐れずにいうと、セダン=オジサマのイメージを強く持っている筆者(竹岡 圭)でも、これなら買ってもいいかな、と思うくらい女性にも似合いそう。それほどエレガントでスポーティなんです。

 ボディカラーやインテリアはステーションワゴンの「V60」と同じ。私が現在世界一だと思っている「V90」や「V60」と同じシートが採用され、またボルボのセダンで初めてパノラマサンルーフも装着できるようになりました。

 運動性能的にはフロントはダブルウイッシュボーン、リアは横置きリーフスプリングを使ったマルチリンク、ボルボ専用タイヤを履かせるというのも同じですが、エアサスペンションの設定はありません。そして、全世界でディーゼルエンジンモデルも設定なし。

 パワートレインは全グレード2リッター直列4気筒ターボガソリンエンジンに8速ATの組み合わせで、「T4」は190馬力/300Nm、「T5」は254馬力/350Nmと出力違いがふたつ。そしてもうひとつ、「T6ツインエンジン」と呼ばれるPHEVのAWDモデルがあります。

 さらにその上に、「T8ポールスターエンジニアード」と呼ばれる333馬力/430Nmを発揮するハイパフォーマンスバージョンもあります。こちらは日本未導入のRデザインがベースとなり、専用装備がてんこ盛りです。19インチタイヤ、ブレンボ社製ブレーキ、オーリンズ社製の22段階調整式ダンパーなどが標準装備されたスペシャルモデル。

 特別限定30台ということなので、欲しい人はすぐにディーラーへ向かったほうがよさそうです。先代のポールスターバージョンがメチャクチャよかったので、期待大ですね。私もまだ試乗できていませんが、楽しみです。

■乗り味は徹底的にしなやかな「イマ風」のスポーティさ

 今回試乗したのは、「T5インスプリクション」グレード。ガソリンエンジンモデルの上位車種になります。

 個人的にはこのナッパレザーシート(ベンチレーション&マッサージ機能付き)が大好きなんです。というのも、私は小柄な方なので、ドライビングポジションを合わせるのが結構大変なんです。こちらはバッチリ合うし、長時間ドライブしても腰も痛くなりません。シートだけウチのリビングに置いておきたいと真剣に思うくらいラクチンなんですよね(笑)。

 そしてドリフトウッド・パネルのインテリアも超ステキ。これがキライという女性はいないんじゃないかと思います。そもそもスカンジナビアンデザインは苦手っていう女性も、会ったことがないですから。

 さて、もう少し運動性能的話をすると、S60はシャシが3つ用意されるのですが、日本仕様は全車ダイナミックシャシで導入されます。ちなみにツーリングシャシは中国向けの仕様、スポーツシャシはR-Designに採用されているんですよね。

 このうち、ダイナミックシャシは、コントロール性と快適性がベストバランスだといわれています。これに18インチタイヤを装着するということで、相当硬い乗り味を想像しました。というのも、V60が結構硬めのテイストだったので、そんな感じをイメージしたんですよね。

 ところが、予想はしっかり裏切られました。最近のスーパーカー業界で流行っている方向の、いわゆる超しなやかテイストだったんです。

 全体の29%でボロンスチールを使用したという剛性感の高いシャシだからこそ成しえた、よく動く足まわり。しかもバネ下の重量が軽いんです。とくにリアサスペンションはマルチリンク形式なんですけど、グラスファイバー複合素材を使ったリーフスプリングを採用しているので、コイルスプリング式と比べて4.5kgも軽い。部品点数も少ないしコンパクトなので、NVH低減やラゲッジスペースの確保にも貢献する優れものなんです。

 さらに今回、動き出しを含む微低速域からダンパーをしっかり動かすことで、路面をきっちり捕えつつ、乗り心地はしなやかに駆け抜けていくという、イマドキのスポーティテイストが完成していました。

 同時に、固有周波数の低減や専用タイヤのチューニングもおこなわれたということで、気になる微振動もきちんと抑えられていました。また、ステアリングの初期応答の向上(ダンパーチューニングとトップマウントの改善)もおこなわれ、ライントレース性も上がりましたし、ちょっとビックリするくらい、かなりいい感じだったんです。

 ただ、わかりやすいスパルタン系スポーティな感じはないので、昔ながらのスポーティな味を期待していた人は、拍子抜けしちゃうかもしれません。でもタイム計測したら、絶対にこちらの方が速いと思いますし、同乗者は間違いなくこちらのしなやかテイストを選ぶでしょう。だって快適ですもん。私にはこの方向は大歓迎でした。

 さらに実際運転してみると、視界もよくサイズ感がなんとなく伝わってくるので、取り回しがラクです、

 ちなみにライバルを挙げるとすると、メルセデス・ベンツ「Cクラス」やBMW「3シリーズ」、アウディ「A4」あたりになります。それぞれ、バランスの良さ、わかりやすいスポーティさ、クワトロの安定感と熟成感といった感じの3台ですが、S60はこれらドイツ3強と戦えるようになったのですから大したものです。

 安全性能面では、ボルボは世界1、2位をメルセデス・ベンツと争っていますから、全体的なアドバンテージでいったら相当高いと言えます。これまでずっと日本車に乗ってきたという人からも注目されているというのも、うなづける話というか、乗り味やインテリアの雰囲気からしても、初めての輸入車として受け入れやすいかもしれません。

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(くるまのニュース 竹岡 圭)

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みんなのコメント

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  • zoo*****|2019/11/08 21:15

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    ポールスターエンジニアドは初日で完売らしいよ。
    V60も来年は設定されるようだから楽しみですね。
  • z32*****|2019/11/08 22:51

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    それこそ、グリルをよく見れば「VOLVO」と解りますが、最近は同じようなシルエットのセダンばかりになっちゃったんで、昔みたいに離れてても「あっ、あれボルボ」と解る感じにはならなくなっちゃいましたね。

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