現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ボルボ最後のコンパクト・ハッチバック? V40試乗記

ここから本文です
業界ニュース 2019.11.7

ボルボ最後のコンパクト・ハッチバック? V40試乗記

  • みんカラ つぶやく
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ボルボのコンパクト・ハッチバック「V40」が生産中止になるという。気にしていると、東京の市街地でしょっちゅう見かけるモデルなので、人気が高いようだけれど、ボルボの戦略上、後継車は(当面?)作らないそうだ。

筆者はV40に乗るのは久しぶりだった。今回試乗したグレードは、1497cc直列4気筒ガソリンターボ・エンジン搭載の「T3 Kinetic(キネティック)」。日本におけるV40のラインナップは下から「T2」、この「T3」、そして「D4」、トップモデルの「T5 R-Design」の4種類だ。

    ディーゼルでも圧倒的にスポーティ! BMWアルピナ D3 ビターボ リムジン試乗記

【主要諸元(T3 Kinetic)】全長×全幅×全高:4370mm×1800mm×1440mm、ホイールベース:2645mm、車両重量:1480kg、乗車定員:5名、エンジン:1497cc直列4気筒DOHCターボ(152ps/5000rpm、250Nm/1700~4000rpm)、トランスミッション6AT、駆動方式:FWD、タイヤサイズ:205/55R16、価格:345万2778円(OP含まず)。最高出力90kW(122ps)を発揮するT2と、180kW(245ps)を発揮するT5 R-DesignにはさまれたT3は、112kW(152ps)を発揮する。組み合わされるトランスミッションは6段オートマチックのみで、駆動方式はFWD(前輪駆動)。

エンジンパワーは152psしかないものの、想像以上にパワフルで、かなりよい出来だった。乗ってみて、私はあらためて感心した。

ボディは全長×全幅×全高:4370mm×1800mm×1440mm。ほとんどの機械式駐車場に停められるサイズだ。タイヤサイズは205/55R16。試乗車は、ブラックのボディカラーが精悍さを強調。いっぽう、インテリアは細かいチェック柄を組み合わせたベージュ系。しかもステアリング・ホイールは、上級モデルとおなじように、ブラックとベージュの2トーンと凝っている。

このあたりの雰囲気づくりのうまさが、ボルボ・ファンを生んでいるのだろう。日本車も、ボルボっぽく内装を作ってみたらいいのに? と、思ったものの、あるデザイナーは「ボルボほどの冒険は出来ません」と、述べた。

ステアリング・ホイールはオーディオ&操舵支援系のスウィッチ付き。先進安全装備群「インテリセーフ」は全グレード標準。色褪せない走りの魅力ボルボのよさは内外装の雰囲気だけではない。走りのレベルが高い点も、魅力だ。

最大トルクの250Nmが1700rpmから発生するので、低回転域から中・高回転域まで、どこでもしっかりした加速感を楽しめる。

JC08モード燃費は16.5km/L。搭載するエンジンは1497cc直列4気筒DOHCターボ(152ps/5000rpm、250Nm/1700~4000rpm)。トランスミッションは6AT。非力感はなく、高速道路で全体の流れをリードするだけの力がある。かつ、サスペンションはしなやかに動く。そして、静粛性も高い。

ハンドリングも安定していて、コーナリングも十分楽しめる。しっかりと路面をとらえカーブをこなしていくのは、期待以上の楽しさである。

トランスミッションは、D4とT5 R-Designが8段であるのに対し6段になってしまうが、問題はない。それなりに飛ばすときも、エンジントルクをうまく引き出してくれる。

サスペンションはフロントがマクファーソンストラット式、リアがマルチリンク式。デジタル液晶メーターは3つの表示から選べる。純正ナビゲーションは21万3888円のオプション。ライバルはドイツ車よりフランス車?インテリアでは、「フローティングセンタースタック」と呼ぶダッシュボードがユニーク。薄型パネルに、オーディオをはじめとする各種操作ボタンが並ぶ。いままお新鮮だ。

最新の「V60」や「XC60」などの新世代ボルボと異なるインテリア・デザイン。ダッシュボードは薄型パネルに、エアコンやオーディオのスウィッチを集約。ダッシュボードやシートなど、室内各所の造型は、ボルボ独自のキャラクターが反映していると思う。

ドイツ車やフランス車、イタリア車とはひと味ちがう仕上がりだ。あえてルーフの前後長を抑え、テールゲートを大きめに寝かせたスタイリングも機能主義的なハッチバックと一線を画している。このあたりも、V40の人気が衰えなかった理由かもしれない。

フロント・シートの調整は手動式。シートヒーター機構は装着されない。リアシートはセンターアームレスト付き。カップホルダーは中央座面に内蔵されている。ラゲッジルーム容量は通常時335リッター。ラゲッジルームのフロアは、高さを2段階に調整できるマルチボード付き。リアシートのバックレストは40:60の分割可倒式。試乗車の価格は345万2778円。同サイズのハッチバック(V40は全長4370mm)と比較すると、とくにフォルクスワーゲン「ゴルフ」(全長4265mm、価格は258万9000円~)はガチンコだろう。あとは、メルセデス・ベンツ「Aクラス」(334万円~)や「Bクラス」(392万円)も、価格は上だけれど、操縦性の高さが武器だ。

ただ、V40はそれらと比べてエモーショナルなスタイルなので、ルノー「ルーテシアRS」(320万8000円)やDSオートモビルズ「DS 3クロスバック」(304万5000円~)のほうが、ライバルになるかもしれない。

なぜボルボがハッチバックをやめてしまうか? 理由はよくわからない。V40はまったく古びていないので、ここでサヨナラを言うのはちょっと残念である。

文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.)

  • みんカラ つぶやく
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

(GQ JAPAN 小川フミオ)

コメントの使い方

みんなのコメント

ログインしてコメントを書く

  • zoo*****|2019/11/07 21:27

    違反報告

    ボルボはV40オーナーがXC40に乗り換えると読んでいるようだが、日本ではサイズが少し大きい。
    EVでもいいから、ハッチバックかショートワゴンなどのコンパクトを一台開発してほしい。
    ちなみにV40で一番楽しめるのはD4エンジンですよ。
  • the*****|2019/11/08 00:00

    違反報告

    ボルボはもともと小型車の技術力はそれほど無く、初代V40は三菱との提携で開発されたP1プラットフォームを使っていました。
    現行V40のC1プラットフォームはフォード傘下時代にマツダと提携して開発されたもので、アクセラと共同のプラットフォームでした。
    小型車の開発に強みがある日本車メーカーとの繋がりが無くなった今、新たにプラットフォームを開発するだけの投資は難しいのでしょうね。
  • has*****|2019/11/07 23:39

    違反報告

    もうコレ以下のサイズから撤退しちゃうのかな?残念です。

(株)カービュー関連サービス

メールマガジン メールマガジン

愛車無料一括査定

あなたの愛車今いくら?

車の種類を選択
事故車 商用車
お住まいの郵便番号を入力
-
※郵便番号がわからない方はこちら

※(株)カービューのページへ移動します