今シーズン最高のエントリー台数を記録
11月4日、茨城県下妻市の筑波サーキット・ジムカーナ場を舞台に、オートバイ杯ジムカーナの今シーズン最後を飾る第5戦が爽やかに晴れ渡った空の下で開催された。10月13日のスペシャルラウンド“MOTO GYMKAHANA JAPAN”が、台風19号の影響で残念ながら中止となったこともあって、今シーズン最高の176台がエントリー。注目の年間タイトル争いは、第4戦終了時点でのランキングトップの池田選手は10位以内に入れば無条件でチャンピオン獲得となるのに対し、ランキング2位の冨永選手は大会が1戦減少したことで自力チャンピオンの目はなくなり、優勝をした上で池田選手が11位以下でなければ逆転できない厳しい条件。その他の選手も今シーズン最後の1戦ということで、それぞれの想いを抱きながらタイムアタックに挑んだ。
A級1位・廣瀬 章選手&NSR250R
池田・冨永両選手のトップ争いかと思われた最終戦だが、思わぬ伏兵として終始安定した速さを見せ、この大会を制したのはなんと大ベテランのNSR使い・廣瀬選手だった。第1ヒートはペナルティがついて1秒加算を受けたため1分33秒218で暫定6位とはなったものの、加算前の生タイム1分32秒218は暫定トップとなった冨永選手の1分32秒254を上回るもの。
そして第2ヒートでもその好調をキープし、切れ味鋭い走りで大幅にタイムを削り取り、もちろんペナルティなしで文句無しの1分31秒186を叩き出す。残りの選手も1分31秒台にまでは乗せてきたが、結局誰も廣瀬選手のタイムには届かず、優勝を手にした。この勝利、廣瀬選手がジムカーナを始めて26年目にして、嬉しいオートバイ杯での初勝利。「今日は体調が悪かったけど、その分落ち着けて、タイヤをこじったりせずスムーズに走れたのが良かったのかな? 自分の全力を出せました。ずっと速さなら負けてないと思ってたから、やっと勝てたのが本当に嬉しい!」と嬉しさを爆発させていた。
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A級2位・古場 宏選手&WR450F
A級2位にも新鮮な顔、長くモタード仕様のWR450Fで走っている古場選手が続いた。短いストレートでもフロントホイールを浮かせるほどのパワフルで好調なマシンに、モタードマシンでは珍しい時に大きく膝を出すようなアグレッシブなライディングスタイルが、この日のテクニカルな上に高速区間の多いコースに絶妙にマッチ。第1ヒートは1分32秒556で暫定3位、第2ヒートでも豪快なアタックを決めて廣瀬選手に迫る1分31秒395までタイムを短縮して見せた。
A級3位・冨永崇史選手&NSR250R
とにかく勝って逆転タイトルに望みを繋げたかった冨永選手。第1ヒートは持ち前の極限のスピードとスムーズさを活かした走りで1分32秒254をマーク、暫定トップとなり今季3勝目を挙げるかと思われた。廣瀬選手のタイムを目標にスタートした第2ヒートは1分31秒805止まり。優勝、そして逆転タイトルを逃した。「チャンピオンはともかく、勝てなかったのが悔しいですね。今年はいろいろ噛み合わなかったかな。来年は少し、新しいことを試したいです」とコメントしていた。
4位・池田秀一選手&NSR250R
5位・吉野 昇選手&CRF450X
A級6位・大川彰人選手&NSR250R
1分31秒886で4位となったのは、冨永選手とタイトルを争っていた池田選手。第1ヒートの1分32秒827からタイムアップしたが順位はそのまま。しかし4位で13ポイントを加えたことでタイトル争いに決着を付け、2016年以来4度目のオートバイ杯チャンピオンの座を手にした。続く5位には第2ヒートで1分32秒003を記録した吉野選手で、池田選手、冨永選手に続く年間ランキング3位に。大川選手は第2ヒートで転倒を喫してノータイムとなり、第1ヒートで残した1分32秒222で6位となった。
A級表彰台&トップ10リザルト
オートバイ杯ジムカーナ第5戦でのA級トップ10は以下の通り。
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