■レクサス最新技術が見せる未来のハイブリッド4WDの世界とは
東京ビッグサイトとお台場周辺エリアで、第46回東京モーターショー2019が開催中の10月下旬。ひと足、いやふた足も早く、レクサスが量産を目指す4駆ハイブリッド車に試乗することができました。
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場所は、富士山麓にあるトヨタの東富士研究所。レクサスインターナショナルが、一部メディアを対象に「レクサス・テクノロジー・ディープ・ドライブ」を実施したのです。未来のレクサス新型ハイブリッド車には、どんな秘密があるのでしょうか。
レクサスがこれから目指す技術の方向性について詳しく説明し、また開発途中にあるさまざまな車両をワインディング路で試乗する機会を設けました。こうした試みは、レクサスが1989年にアメリカで誕生してからの30年間で初めてです。
レクサスの技術開発を統括する、エグゼクティブ・バイス・プレジデントの佐藤恒治氏は「これまでのレクサスは、メディアの皆さんに対して、市販化(が決定した商品)のみに対するコミュニケーションでしたが、中長期的な視点での意見交換が必要だと感じています。
今回乗っていただくクルマは、開発の目途が立っていないものもあります。そのうえで、“ありのままのレクサス”について、情報を共有させていただきたい」とレクサスの未来に向けた抱負を述べました。
今回、筆者(桃田健史)が体験した、レクサスの未知の技術のなかでもっとも興味深かったのが、「レクサス・アドバンス・ポスチャー・コントロール」システムです。
試乗した実験車両は、同社のセダン「ES」のハイブリッド車をベースとしたもの。量産型のESと同じく、フロントエンジン・前輪駆動というFF車の機能を残したまま、後輪軸に「e-アクスル」と呼ぶモーター機能を装備。つまり4輪駆動車です。
試乗前のプレゼンで、こうした説明を受けた段階では、「E-Four」などの既販の電気式4輪駆動となにが違うのか、と感じていました。
ところが、実際に試乗してみると、これまでのレクサスやトヨタのハイブリッド車とはまったく違う走り味を体感できたのです。
■これまでにない加速を実現!? まるで「ツインエンジン」な走りを体感
今回の実験車両では、後輪の「e-アクスル」機能を車内の手動スイッチでON/OFFすることが可能でした。筆者は、助手席のレクサス開発関係者へ「ONにしてください」「OFFにしてみてください」と走行中に何度かお願いして、e-アクスル機能の効果を検証してみました。
e-アクスルがONになった瞬間、まるでクルマの後部がいきなりEV化したような感覚になりました。既販のE-Fourとはまったく比べものにならないほどの衝撃です。まるで、クルマの前後それぞれにパワートレインがある、ツインエンジン車のような感覚です。
e-アクスル用のモーターの出力は80kWから100kWと、かなり強力な仕様です。このモーターのみでEV走行する想定も考えられます。e-アクスルのモーターを駆動するバッテリーは、既販のハイブリッド車向け部品を活用することを想定しているようです。
同乗した開発担当者は「まだ試作の段階なので、e-アクスルの効果が分かりやすいように少し強めに介入するようなセッティングにしてあります」と説明しました。
今回走行したワインディング路は、低速のヘアピンや中速でのS字、また起伏がありコーナーの先がよく見えない場所など、さまざまな設定がありますが、そうしたどの状況でもe-アクスルがONの状態だとドライバーとしての安心感が増しました。
いや、単なる安心感だけではなく、これまでのハイブリッド車では味わったことのない、加速感とワクワク感がありました。コーナーの後半でアクセルを強めに踏み込んで、クルマのリアがコーナーの内側に回り込む、といった可変式リアサスともまったく違う感覚です。
前出の佐藤氏のプレゼンのなかで、次世代ハイブリッド車を2020年代前半に量産予定というコメントがあったことから、このe-アクスルを装着した4駆ハイブリッド車も、その頃に登場するのかもしれません。
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