「これで最後」購入を迷っていたユーザーの背中を押す意味も
東京モーターショー2019で初めて実車が展示されたスバルWRX STIのEJ20ファイナルエディションや、本年度末で生産を終了することがアナウンスされているトヨタ・マークXのファイナルエディション、2015年に登場した三菱ランサーエボリューションXのファイナルエディションなど、ここ数年メーカーが登場させるファイナルエディションの存在が目に付く。
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しかしその一方で、7月末で受注を終了し、30年近い長い歴史に幕を閉じたトヨタ・エスティマや、マークXと同じく年内を持って姿を消す日産キューブなどにはファイナルエディションは設定されていない(キューブには今後設定される可能性もゼロではないが)。
エスティマもキューブも、モデル末期はあまり売れてない車種となってはいたものの、どちらも一時代を築いた名車であることに変わりはない。それこそ数年で販売不振によってひっそりとラインアップから消えていった車種とはワケが違うのに、この扱いの違いは何なのだろうか?
ここはやはり、人気の違いが如実に表れているのではないだろうか。もちろんエスティマやキューブも人気車種ではあったが、WRX(EJ20)やランサーエボリューションなどは、とくに熱狂的なファンを持つモデルとしても知られている。そのため「これで最後」ということを明確に示すことで、購入を迷っていたユーザーの背中を押すという意味も少なからずあるだろう。
また、限定車とすることで、万が一売れ残ってしまって在庫を抱えるというリスクを減らすという意味合いも持ち合わせているハズだ。恐らくEJ20ファイナルエディションもランサーエボリューションファイナルエディションのときと同じく予約が殺到するだろうから、特別に仕立てたモデルの在庫がダブつくことはないだろう。
「儲け」よりもメーカーの「想い」を届ける意味合い
一方、マークXについてはややキャラクターが異なる。GRMNなど、過去にはマニアが心躍るモデルも登場していたが、今回のファイナルエディションはパワートレインなどについては標準車と同じで、内外装に専用カラーを用いたものとなっている。さらに設定されるのも3.5リッターモデルではなく、売れ筋の2.5リッターをベースにしているのだ。
こちらは限定車ともなっておらず、4月に発表されていることから、どちらかというとマークIIの時代から数えれば50年以上という長い歴史を持つ車種だけに、長年愛用してくれたユーザーへの感謝の気持ちを贈る特別仕様車といったキャラクターと言えるだろう。
いずれにしてもファイナルエディションが登場する車種は、そのメーカーを代表する車種であることが第一条件。そこにはメーカーのねぎらいの気持ちがあるのかもしれない。
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