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業界ニュース 2019.11.3

人気車の異端児!! 日産 キューブキュービックが直面した時代の節目 【偉大な生産終了車】

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 毎年、さまざまな新車が華々しくデビューを飾るその影で、ひっそりと姿を消す車もある。

 時代の先を行き過ぎた車、当初は好調だったものの市場の変化でユーザーの支持を失った車など、消えゆく車の事情はさまざま。

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 しかし、こうした生産終了車の果敢なチャレンジのうえに、現在の成功したモデルの数々があるといっても過言ではありません。

 訳あって生産終了したモデルの数々を振り返る本企画、今回は日産 キューブキュービック(2003-2008)をご紹介します。

●【画像ギャラリー】多彩なカラーバリエーションや特長的なシートを誇ったキューブキュービックの写真をギャラリーでチェック!

文:伊達軍曹/写真:NISSAN

■「コンパクトでありながら実用性の高い3列シート車」を目標に開発された1台

 大ヒット作となった2代目日産キューブのホイールベースを170mm延長し、狭いながらも3列目シートを確保した7人乗りのコンパクトハイトワゴン。それが日産キューブキュービック(cube3)です。

マーチから派生した日産のコンパクトハイトワゴンがキューブ。そのキューブの2代目(2002年10月)登場から1年後に追加設定されたのがキューブキュービック(cube3)。cube3の「3」は3列シートの意味もあった

 キューブキュービックがデビューしたのは2代目キューブの登場から11カ月後、2003年9月のことでした。

 3列目シート増設のために延長されたホイールベースは、前述のとおり2代目キューブより170mm長い2600mm。

 その分だけ全長もキューブの3730mmから3900mmと長くなりましたが、これは延ばしたホイールベースの分がそのまま全長延長に置き換わった形です。

 2人掛けとなる3列目シートは「あくまで緊急用」といった感じのサイズ。

 背もたれに連動して座面が沈み込む仕組みとなっており、ワンタッチで畳むとフラットな荷室が現れます。3列目シートを畳んだ際の荷室前後長は約1mです。

コンパクトな室内に、「キューブ」の特長であるソファのように快適なシートを配置

 デビュー当初搭載されたエンジンは排気量1.4Lの直4DOHCで、トランスミッションは4速ATまたはマニュアルモード付き6段変速のCVTでした。

 しかしこのエンジンは、2列シートのキューブと比べて約100kg重いキュービックを引っ張るにはやや力不足であったため、2005年5月のマイナーチェンジ時に1.5Lエンジン搭載車も追加されました。

 こちらであれば、やや重いキューブキュービックであっても、そこそこ力強い加速を味わえたものです。

 そのようなキューブキュービックはデビュー当初は堅調に売れたのですが、販売台数は次第に頭打ちに。

 その結果、2008年11月に2列シートの日産キューブが3代目にフルモデルチェンジされるタイミングで、キューブキュービックは販売終了となってしまいました。

■「狭い3列目」が生産終了の直因ではない?

 日産キューブキュービックが1代限りで生産終了となってしまった理由について「3列目があまりにも狭かったから」という説を聞くことがあります。

 まあ3列目が極度に狭いというのはそのとおりなのですが、根本的な理由はそこではないと考えます。

 なぜならば、例えば家に「2人の息子さん+おばあちゃん」がいるようなご夫婦が3列目シートを日常的に稼働させようと思うなら、そもそもキューブキュービックは選択肢に入らなかったはずだからです。彼らはもっと普通の5ナンバーミニバンとかを買ったでしょう。

 つまり最初からそういったユーザーの選択肢には入っていなかったのですから、3列目が激狭うんぬんは「まったく関係ないわけではないが、あんまり関係ない」ということです。

2色のインテリアカラーと8色のボディカラーの計16通りから自由に選択できた

 それよりも決定的だったのは「軽ハイトワゴンの台頭」でしょう。

 キューブキュービックの登場から2カ月には初代ダイハツ タントが登場しました。タントはその異常なまでのスペース効率の高さと、軽自動車ならではの経済性により、またたく間にヒット作となりました。

 そしてタントほどではないにしても、なかなかのスペース効率を有する軽トールワゴンがタントの後に続きました。

 そうなってくると「天井が高い車なら軽でも十分かしら? そもそも軽のほうが断然お安いし、スライドドアも付いてるし」と思ってしまうのが、実際にお金を出すユーザーの心理というものでしょう。

 その結果、最初はけっこう売れていたキューブキュービックの販売台数は前述のとおり次第に頭打ちとなり、キューブが3代目に変わるタイミングで整理されてしまったわけです。

 仕方のない話だと思いますが、しかしキューブキュービックには独自の良さもありました。

 3列目まで人が乗る場合はアレですが、普段はどうせ3列目なんて畳んでいるのですから、そこには「2列シートのキューブより断然広い荷室」がドーンと存在しているわけです。

 つまりキューブキュービックは「荷物をけっこうたくさん載せられる(基本的には)5人乗りの多目的車。

 それでいて、いざというときは7人乗ることもできる」という、なかなか稀有な車ではあったのです。そしてデザインも素敵でしたしね。

 そんなキューブキュービックは残念ながら2008年11月に姿を消し、残った2列シートのキューブも2019年いっぱいで生産終了となります。

 今は経営的にいろいろ大変な日産ですから車種を整理しなければならない事情はわかりますが、いいデザインの車だっただけに、ちょっと残念です。

■日産キューブキュービック 主要諸元
・全長×全幅×全高:3900mm×1670mm×1645mm
・ホイールベース:26000mm
・車重:1200kg
・エンジン:直列4気筒DOHC、1498cc
・最高出力:109ps/6000rpm
・最大トルク:15.1kgm/4400rpm
・燃費:17.8km/L(10・15モード)
・価格:160万4400円(2005年式15M)


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(ベストカーWeb ベストカーWeb編集部)

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みんなのコメント

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  • kss*****|2019/11/03 21:16

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    日産のニュースが掲載させると「ニューモデルスクープ」かと思う自分は、昔から期待してたけど「販売機終了」が日産のヤフーニュースの常連になった。。
    メーカーも新型出す気がないようで、今はノート、セレナ、エクストレルと軽自動車のデイズが売れれはいいと判断としてるのかな。
  • z32*****|2019/11/03 16:48

    違反報告

    キュービック、乗ってました。でも、3列7人乗りが購入の決め手ではなく、ホイールベースが延長されたことによる後部座席(ホントに広かった)や荷室空間の拡大の方が大きかったですね。胴長になった事でダックスフントのようなサイドビューも良かった。それでも4m未満だったんで、街中でも使い易く、フェリーもお得に乗れました。エンジンは初期の1.4Lだったんで実用以上の速さはなかったんですが、CVTには仮想6段のマニュアルモード(ステアリングに+・-S/W付)&Sモードがあったんで、山道なんかはウルサイながらも、それなりに楽しかったです。

    キューブとキュービック、ストレッチの手法がフェアレディZ(特にZ32)の2by2と2seaterのようにさり気なかった所も好きでした。

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