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業界ニュース 2019.11.2

トヨタ「ランクル70」なぜ人気? SUVモデル増加でもランクルが色褪せない理由

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■なぜランクル70は世界中を魅了するのか

 海外を旅すると感じるのは、大抵の国でトヨタ「ランドクルーザー」が走っているということです。先だって、トヨタはランドクルーザーが生産開始から累計1000万台を突破したことを発表しました。

    トヨタ「ランクル70」復活? ファン待望のディーゼル仕様で2020年に登場か

 1000万台という数値にピンと来ない人も多いと思いますが、なかなか達成できることではありません。あの「MINI」も、クラシックMini時代からの累計でようやく1000万台を達成したくらいです。

 そんな世界に誇れるランドクルーザーのなかにおいても、とくに70系といわれるモデルは名車の誉れ高いクルマです。未だ多くのファンを惹きつける70系とは、どんなモデルなのでしょうか。

 まず、ランドクルーザーをよく知らないという人に、「●●系」とは何かを紹介します。ランドクルーザーは、1951年の初代モデルの登場から2019年で68年が経つモデルで、長い歴史のなかでさまざまな形に変遷していきました。

 このモデルごとに分類するのが「系」であり、初代は「20系」と呼ばれます。そこから「40系」「50型(ボディバリエーションがないため、50だけ“型”)」「60系」「70系」「80系」「100系」「200系」と進化してきます。さらには、70系から分かれたランドクルーザープラドにも「70系」「90系」「120系」「150系」が存在しているのです。

 ランドクルーザーのなかでも名車中の名車で、トヨタ北米輸出成功の立役者となったのが、1960年生産開始の40系(ヨンマルと呼ぶのがランクリスト)です。

 40系はショートボディ、ロングボディ、ピックアップトラックのボディバリエーションがあり、さらにショートにはバンとソフトトップが存在していました。

 4WDへの切り替えをレバー式ではなくスイッチ(電磁)式を採用するといった先見性もあり、北米に限らず世界中で愛されました。

 ブラジルで「バンデランテ」の名前でノックダウン生産されていた40系は、なんと2001年まで造られていたほどです。ちなみに、北米の40系好きに向けて、ハイラックスサーフ/プラド/タコマと共用のプラットフォームで造られたレトロフューチャーモデルが「FJクルーザー」です。 

 この40系の跡を継いだのが、1984年に登場した70系(ナナマル)。40系のイメージを残しながら、シャープなデザインに変貌した70系はたちまち世界中の支持を得て、ヘビーデューティ4WDの王者となりました。
 
 70系には、ショート、ミドル、セミロング、ロング、ピックアップトラック(シングルキャブ/ダブルキャブ)というボディバリエーションがあり(一部は海外専売)、ショートにはソフトトップが、ミドルとロングにはFRPトップが設定されています。

 ほかの国産メーカーや海外メーカーのオフロード4WDが、悪路走破性を求めていく流れのなかでも、70系だけはひたすら質実剛健の道を進みました。

 発売当初は前後サスペンションとも、強固でメインテナンスが容易なリーフリジッド式を採用。1999年にフロントがコイルスプリングに変更されるまで、それが続きます。

 世の中のニーズが「ソフト指向」になると、四輪コイルリジッドサスペンションのLJ71G型というモデルを短期間だけ販売し、その後は「プラド」というマスコットネームを付けて、70系とは分離させてしまいます。

 その後、70系はエンジンの換装や仕様変更を繰り返していきますが、国内ではNox法によるディーゼル車への締め付けがきつくなり、2004年を最後に国内での販売が中止されてしまうのです。しかし、その後もディーゼル規制のない海外では変わらぬ支持を得続けて、現在でも多くの国で活躍しています。

■誕生30周年で復活したランクル70!2021年に新型モデル登場か

 70系の長い歴史のなかで、もっとも大きな変革だったのが、2007年のフェイスリフトです。それまでの丸目ヘッドライト、独立フェンダーなどを廃し、バルクヘッドから前の部分がすべて新しくしました。

 これは、4.4リッターディーゼルエンジンを搭載するスペースを確保する、前面衝突時の安全や歩行者保護性能を向上させるなど、さまざまな点からの変更でしたが、とくに丸目ヘッドランプから角目の異形ヘッドランプに変わったのはファンから不評を買いました。しかしこれも、配光パターンを変えて夜間の視認性を向上させるためには仕方がないことだったのです。

 日本の70系好きは市場に出回る中古車を高額で購入したり、海外からの並行輸入車を購入するしかありませんでしたが、2014年の70系誕生30周年記念を機に、1年間の限定販売で国内復活を果たしました。

 販売されたのは、セミロングのバンとダブルキャブのピックアップトラックの2タイプ。2015年7月から施行された新保安基準に適合しないという理由からの期間限定販売、さらに排ガス規制の点から4リッターV6型6気筒ガソリンエンジン車のみでしたが、多くのファンや官公庁が飛びつきました。ただし、1ナンバーゆえに毎年車検であること、ガソリンエンジン(ハイオクガソリン推奨)の燃費が悪いこと、5速MTの設定のみなど、一般ユーザーには敷居の高いモデルでもありました。

 それでも70系の人気は不変で、海外では絶大な支持を経ています。世のオフロード4WDがSUV化し、上位モデルの200系さえも電子制御の塊のようなクルマになってしまっているいまでも、70系だけは昔ながらのメカニズムと踏襲しているからです。

 エンジンこそ電子制御化されていますが、堅固なラダーフレーム構造とリジッドアクスル式サスペンションは、いまも昔ながらの構造で、パワートレインもシンプルです。こうした構造は、使い方が荒い反面、十分な部品ストックやメンテ設備が整っていない僻地でこそ、真価を発揮します。

 一時期、戦闘地帯で某組織が70系を使っている映像がよくTVで流れましたが、それは「壊れない」「壊れても修理がたやすい」という70系の素性ゆえです。戦争という究極のシチュエーションにおいても、絶対的な信頼性を確保している70系の、プロダクツとしての優秀さを表しているといえるのではないでしょうか。

 2021年はランドクルーザー誕生70周年。その年の前後に、ディーゼルエンジンを搭載した70系が国内で復活するという噂も伝わってきていますが、もしこれが本当であれば、再び日本が「ランクル祭り」になることは必至でしょう。

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(くるまのニュース 山崎友貴)

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