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業界ニュース 2019.11.1

29歳、フェラーリを買う──Vol.37 半年間の通信簿と今後の不安

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360購入後、約半年間で3700km走ったが、そのあいだトラブルはまったくなかった。

途中、フェラーリ横浜サービス・センターで徹底的に車検整備を受けたのもあるかもしれないが、多くの人が心配するようなトラブルとは皆無。エンジンはいつも一発で始動するし、エアコンだって問題なく機能する。パワーウインドウも動きはスムーズ。ドアの開閉にあわせ、ドアウインドウがわずかに上下する機構も問題ない。

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撮影時(9月半ば)は2万5600kmだった走行距離は現在、2万6000kmに延びた。距離が延びる要因のひとつは、ボランティアを務めるボート協会関連の業務で自宅~戸田公園(埼玉県)をよく往復しているからだ。F1マチックも現状、問題はない。当初、「どこがいつ壊れるんだろう……」と思いソワソワしていたが、今では「壊れる心配は、無用かもしれない!」と、ポジティブに考えられるようになった。

その分、360モデナの走りを堪能出来るようになった。といっても、サーキット走行は未経験(いつかは走りたい!)。あくまで、公道での話だ。

【前回のおさらい】Vol.36 プチ・カスタマイズ

今年4月の納車時。このときは期待より不安が大きかった。購入時、4本すべてのタイヤが経年劣化で、ヒビがはいっていた。魅力のひとつはコーナリング性能。首都高の急カーブを、ピタっと路面に吸い付くよう走り抜けていくたび、「さすがフェラーリ!」と、感心する。高い安定性にくわえ、ホールド性の高いバケットシート(当時はオプションだった)が身体をしっかり支えるので、不安はまるでない。仕事でさまざまなクルマを運転しているが、19年落ち360モデナの安定感は色あせていない。

“走り抜けていく…”なんて書くと、もしかすると、とんでもない速度を想像されるかもしれないが、それは間違いだ。首都高の法定速度である50~60km/hでも、十分、コーナリングを楽しめる。ブレーキのフィーリングもナチュラルだし、F1マチック(セミオートマ)だからクラッチ操作もないので、気軽に楽しめるのもありがたい。

筆者の360モデナのシートはオプション(当時)のバケット・タイプ。素材の一部はカーボンである。ヘッドレストはフェラーリのロゴ入り。シフト(リバースを除く)は、ステアリング・ホイールのパドルで操作する。ただし、抜群の安定感と引き換えに、乗り心地はかなり硬い。首都高のつなぎ目を越えるたび「ズシン」と、お尻に響くし、装着するドライブ・レコーダーが、衝撃検知モードへ頻繁に切り替わる。

前オーナーがここ数年、ほとんど走らせていなかったため、「もしかするとボクがしばらく乗れば、乗り心地は変わるかもしれない」とも思ったが、改善する気配はまるでない。現在、足まわりが社外品(スプリングはSwiftであるが、ダンパーは不明)のため、純正に戻すと改善されるかもしれない。

【前回のおさらい】Vol.36 プチ・カスタマイズ

が、純正品も取り外されてからどれほどの期間、どのような形で保管されていたのか不明である。したがって、正常に機能するかどうかはわからない。

いずれにしても乗り心地は改善したいので、足まわりのリフレッシュは前向きに考えたい。

足まわりは社外品に換装されている。エンジン・サウンドはもう少しパンチが欲しい加速性能は抜群にいい。静止状態から100km/hまでに要する時間はわずか4.3秒というだけあって、アクセルを奥まで踏み込めば、怒涛の加速力を体感出来る。

普段、アクセルを床まで踏み込む機会は滅多にない。時折、高速道路の料金所を通過したあと踏み込むぐらいだ。

搭載するエンジンは3.6リッターのV型8気筒DOHCエンジン。最高出力は400ps/8500rpm、最大トルクは372Nm/4750rpm。踏み込むと、瞬時に身体が“グッ”とシートバックにおされ、官能的なエンジン・サウンドとともに速度が一気に上昇する。そして、あっという間に100km/hに到達する。

アクセルを床まで踏み込むと、時折、ASR(トラクション・コントロール・システム)が作動する。19年落ちとはいえ、3.6リッターV型8気筒自然吸気エンジンは、やはり力強い。

【前回のおさらい】Vol.36 プチ・カスタマイズ

360モデナの最高速度は295km/h。ただし、エンジン・サウンドは思いのほか静かである。もちろん、フル加速時などはそれなりにエンジン音が車内に響くものの、助手席の人とふつうに会話が出来るぐらいだから、それほどうるさくはないと思う。

ボクとしては、「もっとサウンドが荒々しく(車内に)響くとワクワクするのに……」と思うが、0~100km/h程度の加速ではそれも限界だろう。静止状態から250km/hまで一気に加速するような場面では、エンジン・サウンドを存分に楽しめるのかもしれないが。

筆者の360モデナのマフラーは純正。左右2本ずつ、計4本出し。ちなみに、このサウンドの件はあくまで“車内”での話である。“車外”で聞くエンジン・サウンドは、盛大だ。

先日首都高を走っていたとき、偶然となりの車線に360モデナが走っていたが、「360モデナのエンジン・サウンドってこんなにカッコいいんだ!」と、オーナーのボク自身があらためてビックリするほど、官能的なサウンドを轟かしていた。

【前回のおさらい】Vol.36 プチ・カスタマイズ

車内で、より激しいエンジン・サウンドを求めるユーザーは、マフラーを交換するそうだ。社外ブランドのひとつ「クライスジーク」のマフラーは、フェラーリ・オウナーのあいだで有名という。中古車市場にも、クライスジークのマフラーを装着した360モデナは多い。

クライスジークのマフラー装着車のサウンドを、YouTubeで聞くと、すごい爆音! しかも、爆音機能はオン・オフ(バルブを開閉する)出来るという。足まわりの改善も考えなくてはいけないが、マフラーの換装も気になるところ。やるべきカスタマイズは色々ありそうだ。

スーパーカーの大先輩に訊け!購入から約半年が過ぎ、ボク自身、これほど長く所有し(当初は7月の車検前に手放すつもりだった)、そして愛車にどっぷりハマっているのは驚きだ。

前述のとおり、あれやこれやクルマのアップデートを考えるなんて、購入時は夢にも思わなかった。これまで、アツい思いを持ってクルマを購入したのは皆無で、ほぼすべてのクルマを“なんとなく”の軽いノリで購入してきたからだ。

今、フェラーリを所有する歓びに日々浸っている。愛車の前を通るたび、「購入して心底よかった」と、思う。

とはいえ、19年落ちの360モデナである。車検整備に100万円以上要したため、しばらくは何事もなく乗れるかもしれないが、5年、10年、20年先も果たして維持できるのか? 不安が募る。

そんな不安を漠然と抱いていたある日、偶然にも、ブガッティ「EB110」のオウナー(83歳)と知り合った。驚くべきことに、所有するEB110はワンオーナー。約23年間所有しているという。

【前回のおさらい】Vol.36 プチ・カスタマイズ

360モデナの車検整備時(フェラーリ横浜サービス・センターにて)、 ブガッティ「EB110」と出会った。ボクの不安を解消すべく維持の苦労を訊くと、「故障はほとんどなかったですね。整備は年に1回で、すべてディーラーに任せています。費用ですか? 1回の整備で3ケタ万円要することはまずないですね。整備費用の内訳を見ると、積車の費用が大きな割合を占めるぐらいですよ(笑)」とのこと。

360モデナより基本設計の古い超スーパーカーにもかかわらず、意外なほど維持に苦労されていないようで驚いた。

「スーパーカーを維持するには、お金やクルマの信頼性より家族の理解が重要かもしれません。あとは信頼出来るディーラーを見つけることですね」

EB110オウナーの言葉を聞き、なんだかボクも360モデナを長いあいだ維持出来そうな勇気が湧いてきた。

スーパーカーの大先輩からは、ほかにも興味深いエピソードをたくさん聞いた。それらは次週、11月8日(金曜日)から隔週でスタートする新連載「2桁ナンバー物語」で披露するので乞うご期待!

(「2桁ナンバー物語」スタートにあわせ「29歳、フェラーリを買う」も隔週連載に変更します)

文・稲垣邦康(GQ) 写真・安井宏充(Weekend.)

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(GQ JAPAN 稲垣邦康(GQ))

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