■車内での飲食で出る食べカスが、ダニのエサに
普段、何気なく使っているクルマですが、じつはあらゆる菌やダニが潜んでいるかもしれません。
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旅行やドライブなど車内で飲食をした際に落とした食べカスや、海や山などの行楽地での花粉やホコリなどが要因になっていることが多いのです。
今回は、菌やダニの発生原因や対策方法を紹介します。
車内の食べカスやホコリ、花粉などは、ダニにとっては立派な主食です。またダニが好む生活環境は、安定した温度と湿度があり、暗く身を隠すことができ、エサがあるところです。車内のカーペットやシート(主にファブリックシート)などは絶好の住処となるです。
車内にいるダニの代表格ともいえるのが「チリダニ」(乳白色・0.2mmから0.5mm程度)。肉眼で見えないほどの大きさで、ホコリや食べカスをエサとして繁殖します。
チリダニ自体は生きているうちは人体にあまり影響がないのですが、死骸やフンは喘息やアトピー、アレルギーなどを引き起こす原因ともいわれています。
また、このチリダニを捕食するのが「ツメダニ」(薄黄・0.3mmから1.0mm程度)です。繁殖したチリダニを求めて車内へと侵入する小さなプレデターは、勘違いして人間を噛むことがあり、その場合、患部が赤く腫れて猛烈な痒みを感じることもあります。
舗装されたコンクリートの上だからといって安心はできません。じつはコンクリートに生息している「タカラダニ」(赤色・1.0mmから2.5mm程度)も車内に入ってくる可能性があります。
また、もっとも危険といわれる「マダニ」(茶色・3.0mmから8.0mm)も草原などで衣服に付着して噛まれることもあるほか、ペットが乗った車内は、寝具よりダニの数が多くなるという調査結果もあるようです。
最近の新型車では、粉塵フィルターを採用しているものもあり窓を閉め切ったまま、常に内規循環でエアコンを作動させている人もいるといいます。
しかし、エアコン内部はダニだけでなく、雑菌の温床となりやすい場所で、とくに空気を冷やす役目を果たしている「エバポレーター」は、空気を冷やすときに結露(水分)が発生します。
この「エバポレーター」は内部の暗い場所にあり、エンジンを切っても結露した水分が残るため、雑菌(とくにカビ菌)が繁殖しやすい部分なのです。
季節の変わり目で久しぶりにエアコンを入れた際、悪臭やカビの臭いがした場合は、雑菌が繁殖している可能性が高くなります。
カビ菌は病気を引き起こす原因にもなり、呼吸器系に悪影響が出やすく、咳や痰、胸痛、呼吸がしづらくなるなど症状もさまざまです。
■車内の清掃でダニと雑菌を減らすことが大切
雑菌やダニの増殖を抑えるには何が有効なのでしょうか。
1番はこまめな車内清掃です。車内での飲食を制限する必要はありませんが、出かけた後は車内を掃除機などで清掃するだけでも違ってきます。
掃除機で食べカスはもちろん、ダニの死骸やフンなどを掃除機で吸い取ることで、アレルギーの原因を減らすことができます。
カーペットだけでなく、シートの奥などにダニが隠れているケースが多いので、しっかり掃除機をかけてから、シートクリーナーなどで仕上げるのも対策となります。
また、ダニは50度以上では生きられないというデータもあり、あえて炎天下にクルマを置いて、車内温度を50度以上にするという手段もあります。
一方、エアコンの雑菌を抑える方法として有効なのは、エアコンフィルターの交換で、部品自体の値段は数千円からです。
ただし、エバポレーターは、フィルターの奥にある循環用のファンの裏側にあり専用の洗剤も必要なため、販売店やカー用品店など専門店に任せるほうが良いです。
夏場にかいた汗がシートに染み込み、ダニや雑菌が繁殖したあと、秋から冬になるにつれて、寒くなる車内を温めまることで、車内の湿度が下がっていき、ウィルスや菌が車内を浮遊しやすくなると、体内に取り込んで病気の原因となるのです。
そのような環境を防ぐためにも、季節の変わり目には念入りに車内を掃除して清潔に保つことが大切なのです。
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