■コンパクトカーでもやっぱりSUV風デザインが好き?
近年、SUVは世界的に人気のカテゴリーとなっていて、その流れを受けてSUVテイストのクルマも人気を高めています。2019年10月に東京モーターショー2019で公開された新型「フィット」にも、同車初のSUV風グレード「クロスター」が新たに設定され、注目を集めています。
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そこで、今回はすでに発売されているSUVテイストの国産コンパクトカー3車種をピックアップして紹介します。
●トヨタ「アクアクロスオーバー」
トヨタ「アクア」は、2011年に発売されたハイブリッド専用のコンパクトカーです。1500mmから1550mm前後となっていることが多い他社のコンパクトカーと比べ、アクアの標準グレードの全高は1455mmと若干低く、スポーティなボディが特徴のひとつとなっています。
アクアの最低地上高を30mm上げて170mmを確保し、SUV風に仕立てられたのが「アクアクロスオーバー」です。
グリルやルーフモールを専用デザインとして、新たに装着されるフェンダーアーチモールがアクティブなイメージを演出。16インチ専用アルミホイールも装備されました。
最低地上高アップや装備の変更に伴い、全高も1550mmに設定されています。アイポイントが向上したことによる、運転しやすさも特徴のひとつとなっています。
なお、4WDモデルは存在せず、全車2WD(FF)です。
●スズキ「クロスビー」
スズキ「クロスビー」は、ワゴンとSUVの長所を融合させた独自の「小型クロスオーバーワゴン」として開発されたコンパクトカーです。スズキはクロスビーを自社のSUVラインナップのひとつに数えていて、今回紹介する3台のなかではもっともSUV要素の強いモデルとなっています。
全高は1705mmに設定され、背の高い荷物も積載可能な使い勝手のよさを持つ一方、180mmの最低地上高が確保されており、荒れた路面でも走りやすい設計となっています。
駆動方式は2WD(FF)と4WDの2種類で、4WD仕様には急な下り坂での車速を制御するヒルディセントコントロールや、「スポーツ」「スノー」「グリップコントロール」などの走行モードを選べる機能を搭載。路面状況にあわせて安全かつ快適に走行することができます。
ちなみに、パワートレインは全車がハイブリッド仕様となっています。
■コンパクトカー販売日本一の日産「ノート」にもSUV風グレードが存在!
●日産「ノートシーギア」
日本自動車販売協会連合会が発表した2019年度上半期(4月から9月)の新車販売台数ランキング(軽自動車・輸入車除く)において、日産「ノート」は5万9474台を販売してコンパクトカーカテゴリーの首位を獲得しました(総合順位は2位)。
現在日本でもっとも人気のコンパクトカーとなっているノートにも、SUV風のグレードが設定されています。それが「ノートシーギア」です。
最低地上高は130mmから155mm(パワートレインごとに異なる)で、標準モデルと共通となっているものの、ダークメタリックのスタイリングガードやホイールアーチガーニッシュ、ルーフモール、グロスブラック15インチアルミホイールなど、専用装備が多数装備されています。
ノートシーギアは、多彩なエンジンラインナップを持つことも特徴のひとつで、燃費性能に優れるシリーズ式ハイブリッドシステム「e-POWER」を搭載した仕様と、通常のガソリンエンジンを搭載した仕様を選択可能です。それぞれに2WD(FF)と、モーターアシスト方式の4WDが設定されています。
※ ※ ※
東京モーターショー2019のホンダブースで世界初公開された新型フィットのSUV風グレード「クロスター」は、他のグレードとは異なる専用の外装デザインや大径タイヤを採用。
内装面では、シートとインパネソフトパッドの表皮に撥水性の高い素材を採用するなど、SUVらしいタフなイメージが演出されています。
現時点で詳細なスペックは判明していないものの、2020年2月の発売時期には、今回紹介した3台とあわせて、またSUV風コンパクトカー市場が盛り上がりを見せそうです。
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