47年の間生産され続けた息の長いエンジン!
トヨタのスポーツエンジンはJZ型に代表される直6のイメージが強く、ホンダに比べると直4のイメージが少し薄いかもしれない。しかし振り返ってみると過去のトヨタの直4エンジンにも名機と呼ばれたものも少なくない。思い浮かぶものを紹介していこう。
見た目は実用車なのにエンジンは超強烈! リアル羊の皮を被った狼な国産車5選
1)K型
1966年に初代カローラと同時に登場した直4のOHVエンジンで、同じ年に日産が初代サニーから搭載を始めたA型エンジンのライバルとなる存在だった。
初代カローラ以降トヨタの小型FR乗用車に20年近く搭載され、スターレットなどのモータースポーツ車両では1万回転近くまで回るほどのチューニングを受け、A型エンジンと双璧を成す成績を残した。
乗用車への搭載が終わった後もタウンエースバンなどの商用車に排気量を1.8リッターまで拡大しながら搭載され、フォークリフト用にも使われながら最終的には2013年まで生産されるという息の長いエンジンだった。
2)4A-G系
4A-GEは2T-G系の後継となる1.6リッターDOHCエンジンとして、1983年に名車であるAE86カローラレビン&スプリンタートレノに搭載され登場。最初はグロス値で130馬力というスペックで、当時としては高回転まで非常に良く回るエンジンと評価された。
その後もモータースポーツでのシビックとの戦いもあり1989年の90系カローラ&スプリンターのマイナーチェンジではハイオクガソリン対応などにより140馬力、1991年の100系カローラ&スプリンターでは5バルブ+VVT(改変バルブタイミング機構)と四連スロットルの採用などで160馬力、最終的には1995年のAE111のカローラレビン&スプリンタートレノで165馬力までパワーアップした。
またライバルのシビックが搭載していたB16型のVTECエンジンほどの高回転域のパンチはなかった代わりに、パワーバンドの広さという武器を持ち、互角に近い勝負を続けた。
さらに4A-GEは豊富なチューニングパーツが揃い、アフターパーツとトヨタ純正のブロックも含めると1.8リッターまで排気量を拡大できるのに加え、スーパーチャージャーの4A-GZEがあったのもあり、特にAE86ではエンジンスワップすることも多い。今も続くAE86のチューニングは4A-GEが支えている部分も大きい。
スポーツカーの代名詞「ロータス」で愛された4気筒
3)3S-G系
3Sエンジンは80年代初めから主に90年代終わりまで使われた、トヨタの1.8リッターから2.2リッターまでの直4エンジンの2リッター版である。スポーツツインカムの3S-G系は、NAの3S-GEはデュアルVVT-i(吸排気両方の可変バルブタイミング機構)の装着などにより210馬力、ターボの3S-GTEも当時のスバルのEJ20ターボやランサーエボリューションの4G63ターボには及ばなかったものの260馬力までパワーアップされた。
さらに強靭な鋳鉄ブロックだったことを生かし(重いという弱点もあったが)、チューニングにも幅広く対応。とくにモータースポーツでは3S-GEがF3やJTCC、3S-GTEもセリカのWRC車両のほかグループCカーにも搭載され、基本性能の高さを見せた。
4)2ZZ-GE
3S-GEと4A-GEの後継的な1.8リッターのスポーツエンジンとして1999年の7代目セリカに搭載され登場。吸気側と排気側の可変バルブタイミングに加え排気側のバルブリフト量の可変機構を持つVVT-iLの採用などにより、190馬力の最高出力を発揮。7代目セリカのほか9代目カローラのステーションワゴンのフィールダーや5ドアハッチバックのランクス&アレックスに搭載されたが、セリカも含めクルマ自体のスポーツ性がそれほどでなかったこともあり、残念ながらトヨタ車では2ZZ-GEはそれほど目立たなかった。
しかし2004年から2ZZ-GEはロータスエリーゼ&エクシージに搭載されるようになり、2ZZ-GEを軽量かつスポーツカーの究極の形の1つである両車に搭載すると動力性能は大きく向上した。ただ2ZZ-GEの評価を高めたのが最後まで搭載されなかったMR-Sではなく、ロータスだったのいうはちょっと皮肉な運命でもあった。
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