■マツダの新型SUV「CX-30」の実力は?
いまや国内外すべての自動車メーカーにとって期待の星はSUVです。クルマ好きだってミニバンよりSUVに注目してます。
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ということから、マツダとしても「マツダ3」より「CX-30」の方が本命&売れ筋だと考えいる様子です。東京モーターショー2019でもCX-30を大々的にお披露目し、勢いを付けようとしてます。果たしてCX-30は良いクルマなのでしょうか。
じつはこのクルマ、日本での発売を前にヨーロッパで先行試乗会をおこなっています。そのときの評価を見ると、文字通り「絶賛!」状態。とくに走りの質感が素晴らしいクルマだと紹介されてます。
となれば試乗する際の期待値も高くなり、最初はマツダ3や「CX-3」と同じ1.8リッターのディーゼル車をワクワクしながらハンドルを握りました。
エンジンを始動すると、いまや珍しいくらいのディーゼルっぽいカラカラという賑やかな音を出します。もちろん辛抱出来ないレベルではないけれど、少なくとも「良い」とはいえません。
ディーゼルの後に2リッターのガソリン車に試乗しましたが、こちらも走り出すときから少しばかり曇った&湿ったエンジン音となり、1.8リッターのディーゼル車と同じく音や振動が賑やかで、静かなクルマだと期待しない方がいいです。
さらに、いまや希少になった6速ATの変速プログラムのせいか、1速で30km/hくらいまで引っ張ることもあり、賑やか感は増幅されます。最近の同クラスのATは7速以上が一般的で、ボルボ「XC40」だって8速ATです。
絶対的なパワーはどうでしょうか。FF車で1460kgあるボディに116馬力/270Nmというスペックのディーゼルなので、予想通り物足りない感じです。
より正確に表現すると、街中で流れに乗って走っていれば不満なしですが、ただ高速道路への合流や、登り坂で加速しようとしてアクセル踏み込んだ際に「CX-5と同じ2.2リッターのディーゼルもあったらいいのに」と思います。
■ライバル車と比べて乗り心地はいかに?
では、乗り心地はどうでしょうか。
CX-30のライバルとなるトヨタ「C-HR」を見ると、アルミのアームを多用したダブルウィシュボーンを採用するなど、同じクラスのライバル達は、けっこうリアサスペンションにお金を掛けています。
CX-30に乗ると、C-HRやCX-5といったお金掛かったリアサスペンションを使うSUVの「乗り心地の上質感」に届いておらず、絶対的なハンドリングは素直で好感が持てますが、格別優れているレベルじゃありませんでした。
ちなみに、ホンダ「ヴェゼル」に代表されるコンパクトSUVのカテゴリは、CX-30と同じコスト優先のトーションビームを採用しており、乗り心地の質感で厳しいです。
走りの性能や質感に関していえば、CX-30は平均的な日本車レベルだと考えて良く、トヨタ「カローラ」や「RAV4」のような「いいね!」が無いです。
ということで、ライバルのC-HR(約236万円から約309万円)やヴェゼル(約211万円から約295万円)、すこし上のクラスのRAV4(約265万円から約388万円)と比べて、CX-30は約239万円から約371万円と、価格が高い分はデザイン料だと思えば間違いないと思います。試乗前の説明でも、大半がデザインに関する内容で、そのほかのハードについての紹介はほとんどありませんでした。
もしCX-30のデザインを気に入り、ライバルと比べれば少しばかり高い価格を払えるなら、走りに代表される平均的な部分は納得出来るでしょう。
筆者(国沢光宏)の印象を述べると、クルマのスタイルってマツダが追求する「美しい」という評価軸だけじゃなく「カッコ良い」とか「個性的」という方向もあると考えます。
RAV4なんかガンダムみたいなもので、美しくないけどカッコ良い。美しいクルマもステキながら、たとえばもう少し車高を高くしたグレードがあったら魅力的でカッコ良くなります。CX-30のデザインが気に入り、価格も納得出来たならぜひどうぞ。
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