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業界ニュース 2019.10.31

【クラウンの軌跡 04】4代目は“スピンドルシェイプ”でスタイルの革新に挑戦した

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日本を代表する乗用車といえば、まずトヨタ クラウンの名が思い浮かぶのではないだろうか。初代が登場してから、2020年の1月で65年になる。そこで、初代から現行型まで歴代のクラウンの軌跡を振りかえってみよう。今回は1971年に登場した、MS60/70系クラウンを解説する。

革新はデザインだけでなく、メカでも最先端を走った
■MS60/70系(1971年2月~)
歴代クラウンの中で、もっとも衝撃的なデビューを飾ったのが、1971年(昭和46年)2月に発表された4代目のMS60/70系クラウンである。車名から慣れ親しんだ「トヨペット」の愛称が消え「トヨタ クラウン」を名乗った。もうひとつの衝撃は、目を奪う超個性的なスタイリングだ。スピンドルシェイプ(紡錘型)と呼ぶ、前衛的なエクステリアデザインを採用し、人々の度肝を抜いた。

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ボディタイプは2つで、セダンはMS60型、2ドアHT(ハードトップ)はMS70型を名乗った。セダンは丸型4灯式、2ドアHTは角型2灯式のヘッドランプだ。特異な顔立ちで、彫りの深いフロントグリルの上に、ターンシグナルと車幅灯を埋め込んだアッパーグリルを重ねた。また、時代に先駆けてボディと一体となったカラードバンパーを採用したのも新しい試みである。

サイドビューも個性の強いデザインだ。前席側だけでなく、後席側のクオーターウインドーからも三角窓を取り去った。車内に風を取り込むために本格的なベンチレーションシステムを導入し、リアピラーにはベンチレーションルーバーを刻んでいる。リアエンドとリアコンビネーションランプまわりのデザインも大胆だ。

エンジンは熟成の域に達した1988ccのM型直列6気筒SOHCを主役とした。M‐B型、M‐C型、M‐D型と、3タイプのチューニングがある。ミッションは3速ATと4速MTを設定した。SUツインキャブ装着のSLには、最先端をいく電子制御3速ATを用意している。

発売から2カ月後の1971年4月には2600スーパーサルーンを追加。2563ccの4M型直列6気筒エンジンは最高出力130ps/最大トルク20.0kgmを発生する。トランスミッションは改良型のトヨグライド3速ATだ。1972年秋には、2600スーパーデラックスをシリーズに加えている。

4代目クラウンはアメリカ車のように威風堂々としたフォルムで、押しの強いデザインだった。新鮮なテイストだったが、保守派のクラウンファンからは敬遠された。奇しくも同じ時期、日産はセドリックとグロリアをモデルチェンジしている。こちらは平凡なデザインだったが、保守派の取り込みに成功し、クラウンの上を行く販売台数を記録した。

そこで発売から3年目となる1973年2月、ボディパネルを一新するモデルチェンジに近い化粧直しを行っている。フロントまわりのデザインは大きく変わり、柔和な顔つきになった。また、リアまわりのデザインにも修正を加えている。

歴代のクラウンは進取の気性に富む高級車だ。動力性能や快適性の向上だけでなく、環境性能にもこだわりを見せた。1974年1月、キャブレターに代えて先進的な電子制御燃料噴射装置のEFI仕様を設定している。4代目クラウンは、最先端のメカニズムとデザインを採用して時代をリードした。その先見性の高さは、現代の目を通して見るとよくわかる。

クラウンの軌跡バックナンバー

クラウン スーパーサルーン(1974年)主要諸元
●全長×全幅×全高:4680×1690×1420mm
●ホイールベース:2690mm
●重量:1375kg
●エンジン型式・種類:M-E型・直6 SOHC
●排気量:1988cc
●最高出力:135ps/6000rpm
●最大トルク:17.5kgm/4400rpm
●トランスミッション:3速フロアAT
●タイヤサイズ:6.95-14-4PR
●価格:138万3000円

[ アルバム : 4代目クラウン はオリジナルサイトでご覧ください ]

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(Webモーターマガジン Webモーターマガジン編集部)

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みんなのコメント

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  • kan*****|2019/10/31 21:37

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    クラウン至上の失敗作とレッテルを貼る方もいるが、アヴァンギャルドといっていいほど攻めたデザインを主力モデルに採用するトヨタの懐の深さを感じたもんだ。ただ、トヨタも学習して、以降は流行は少し取り入れつつコンサヴァな傾向のモデルづくりになったね。
  • njq*****|2019/11/03 11:10

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    もう1つ問題があったのは、フロントグリルとバンパー。
    フロントグリルは、風がエンジンルームに入りにくい構造だったため、オーバーヒートの原因になったり(1971年の猛暑の都心での大渋滞で、このモデルのタクシーがオーバーヒートで立ち往生がよく起こった)、バンパーは現在の樹脂製とは違い、クロームメッキだったため、傷が付くとそこから錆が発生するなどのトラブルがあった。
    また、パワーステアリングやパワーウィンドーが一部のグレードを除いて装備されたために車両重量が増え、これによって電気系統のパワーを食うため、エンジンの馬力は決して強くなかったこともあった。
    しかし、このモデルには面白い機能があった。
    片足で操作できる足踏み式ラジオサーチボタンが装備されていた。

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