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業界ニュース 2019.10.25

クルマは「土禁」が当たり前だった!? 最近見なくなってきたクルマ文化5選

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■昔の当たり前も、いまではすっかり見なくなった!?

 流行は、いつかは廃れるのが世の常です。クルマも例に漏れず、かつて流行ったものはいまではすっかり過去のものになりました。

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 現在の流行はドライブレコーダーなど後付けの電装品が増えたことで、たとえばかつてのDCソケットの増設アダプターもUSBに置き換わりました。

 一方で、昭和のころにはなぜ流行ったのだろうと思ってしまうようなモノがたくさんありました。そんな、懐かしのクルマ文化を5つ紹介します。

●土禁でクルマを大切に!?

「土禁(どきん)」という単語ですぐにクルマのことと理解できる方は、ほぼ50代以上の人かと思います。これは車内の「土足禁止」や「土足厳禁」を意味するもので、クルマに乗るときに靴を脱ぐ行為のことです。

 脱いだ靴は靴用のトレイに入れたり、リアシートの足元スペースに置いたりして、ドライバーもパッセンジャーも靴を履かずに乗車するスタイルが、昭和の時代は青年たちの間で大流行していました。

 自動車用品販売店でも「土足厳禁」とプリントされたステッカーなどが販売されていました。またコンビニや高速のSAPAなどで拾い忘れた靴が放置されているのを頻繁に見かけたものです。

 土禁族(あえてこう呼びます)のいい分としては「足がムレない」「リラックスできる」「車内が汚れない」などの利点を主張していましたが、裸足やソックスならともかく、スリッパやサンダルを履いて運転するなど、危険な行為も見受けられていました。

 土禁はクルマを大切に思う気持ちと、靴を脱いで生活する日本家屋に起因するものといわれていましたが、いまとなっては乗車時に靴を脱ぐドライバーは減り、靴がコンビニの駐車場に置き忘れられているのを見かけることは皆無ですが、ミニバンのリアシートなど一部では細々と引き継がれているようです。

●しめ飾りはクルマと自宅を同じくらい愛している証拠!?

 昭和の時代には正月になると「しめ飾り」をクルマのフロントグリルに装着しているのを頻繁に見かけました。1965年ごろから1975年ごろには当たり前のようにマイカーに装着したクルマ文化です。

 そもそも正月飾りは、新しい年の神様である「年神様」を迎えるための飾りつけで、一般家庭や会社などの門には「門松」、玄関に正月飾りを備えるもの。

 クルマの普及が進んだ時期では、まだクルマは高額商品であり、かつ家族で乗ることが多いことから「家屋と同じ」で安全と安心を願っていたと考えられます。

 昨今ではクルマのデザインが多様化したことで、しめ飾りをフロントグリルに装着できないとか、装着するとクルマに傷がつくなどの理由で見かけることは極端に減ってしまいましたが、安全と安心を願う気持ちは忘れずにいたいところです。

●レースのシートカバーで高級感の演出

 最近はファッション性のために、カラフルな色や本革調のシートカバーが市販されていますが、1970年代のクルマはシート表皮はビニールレザーがほとんどで、通気性がなく夏はムレて冬は冷たい状況でした。

 そこで、ムレ防止や寒冷時の冷え防止の意味でシートカバーを装着するドライバーが多かったです。なかでもレースのシートカバーは高級車をイメージさせ、多くのクルマに装着されていました。

 具体例としては、当時はトヨタ「クラウン」を新車で購入する際は、ほぼ半強制的にセットで購入する「愛車セット」に、フロアマット、洗車ブラシ、毛ばたきなどとあわせ、レースのハーフシートカバー(ヘッドレストとシートバック部分のみのカバー)が含まれていたことから、高級車における装着率は9割を超えていたのではないかと思われます。

 もちろん車両購入時に愛車セットは不要と言えば装着しないことも選択できましたが、車種別の専用フロアマットだけを購入すると割高になってしまうことから、レースのシートカバーが普及しました。

 これも高度成長期に自宅のリビングにソファーを置いて、高級感のあるレースのカバーを掛ける家庭が多かったことを反映した、クルマのなかは自宅のリビングと一緒と考える日本人独特の感覚だったかも知れません。

 ちなみに、現在も一部のメーカーではレースのシートカバーやハーフシートカバーが、ディーラーオプションとして残っています。

■左ハンドル車がステータスシンボルだった時代

●左ハンドルでナンパ!?

「ナンパ」という言葉そのものをほとんど聞かなくなっていますが、現在のようにインターネット上で男女が知り合うようなことがなかった時代は、知り合うきっかけのひとつがクルマでナンパでした。

 そんな時に役立ったのが左ハンドルです。サイドウインドウを下げてゆっくり走れば、左ハンドルなら歩道を歩いている女性との距離も近く、声もかけやすいことから、女子大の周辺や六本木、渋谷や新宿などの繁華街には左ハンドル車が多く集まっていました。

 現在、輸入車のほとんどは右ハンドル仕様が用意されていますが、昭和の頃はドイツやアメリカの主要メーカーのモデルは左ハンドルが大多数でした。

 当時は「左ハンドル=外車」であり、左ハンドルは一種のステータスシンボルだったため、見栄を張るには最適なアイテムでした。

 それでも、以前から右ハンドルを積極的に導入していたメーカーもありましたが、輸入車なのに右ハンドルであることが逆に冷やかされることもあったほど、日本人の多くに左ハンドルへの憧れがあったことは否めません。

 現在、左ハンドル至上主義は失われていますが、一部のクルマ、もしくは一部の人々には、まだまだ左ハンドルが人気となっています。

 かつて、右ハンドル化にいろいろ問題があったクルマの名残りであったり、左ハンドルに慣れてしまった人がいるためです。

●静電気対策はパッセンジャーへの思いやりか!?

 冬になって空気が乾燥してくると、クルマに乗る際や降りる際に気になるのが静電気ではないでしょうか。ドアノブに触れた時に帯電していた電気が「バチッ」とスパークして痛みすら覚えることがあります。

 以前はクルマに帯電した静電気を逃がすためのグッズが多数販売されていて、装着しているクルマを多く見かけたものです。

 こちらも昭和の自動車文化といえる一品ですが、当時は金属だったリアバンパーに取り付けたチェーンを路面に設置させてアースにする「放電チェーン」があり、チェーンだと走行中の音や路面の跳ね返しでクルマに傷がつくことからゴム製に変わっていきました。

 また、無線機のアンテナのような形状のポールをトランクリッドに取り付けて、大気中に静電気を放出するグッズも販売されていましたが、これらのグッズの効果を実感したドライバーは少なかったようで、近年は見かけなくなります。

 なお、クルマに触れることで発生する静電気の刺激を防ぐには、降車時ではドアを開けてシートから体を離す際にクルマの金属部分に触れたまま降りれば、ほぼ不快な刺激を受けることはありません。

 身体に帯電している場合はクルマに乗り込む際にバチッときますが、そういうときはドアノブに触る前にヒザで軽くクルマのボディに触れると痛みをほとんど感じずにスパークして、安心してドアノブを触ることができます。

 いまも静電気対策グッズは売っていますが、キーホルダータイプが主流のようです。

※ ※ ※

 現在のクルマ用グッズとしては、スマートフォンの固定用フォルダーや、自動車メーカーが標準装着しなくなったことで社外品の灰皿やシガーライターが人気のようです。

 ほかにもハンドルに被せるタイプのハンドルカバーも人気のアイテムで、ホームセンターのカー用品コーナーでも売られているほどです。

 冒頭に書いたように流行は廃れる運命にありますから、これらのグッズも時代が変わったら過去のものになってしまうかもしれません。

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(くるまのニュース くるまのニュース編集部)

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