■トヨタブースに「市販前提車」はありません!??
2019年10月23日、トヨタ自動車は東京モーターショー(お台場、青海展示棟)にてプレスブリーフィング(記者発表会)を開いた。登壇した豊田章男社長は、「このトヨタブースには、1年以内に発売するクルマはありません」と宣言。
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【画像ギャラリー】トヨタが賭けた「未来のモビリティ」とそれでも魅力的な市販前提車軍団
人を中心とした「未来のモビリティ」と社会の姿を描き出すことに注力し、市販前提車(新型ヤリスや新型MIRAI、グランエースなど)はトヨタブース以外の別のブースで出展している、と説明した。
トヨタブースの真正面に設置される「TOYOTA e-RACER」。自分ごのみにカスタマイズできる小型のEVスポーツカー。豊田社長いわく、「将来、個人所有のクルマはこういう趣味性の強いスポーツカーのようなクルマばかりになる」とのこと
豊田社長によると、今回の東京モーターショーにおいて、トヨタブースは「未来を体感できる【モビリティのテーマパーク】」と位置づけているとのこと。
ブースの入り口では入場者それぞれにオリジナルの「レジデンスカード」を発行し、顔認証や未来人との対話(?)、モビリティの乗り込み体験など、さまざまな未来体験を通じてカードにポイントを貯めていく仕組み。一定のポイントが貯まると、ブース内の「トヨタコンビニ」でレアなトヨタグッズと交換ができる。
ステージに置かれる「TOYOTA e-4me」。移動型のカプセルホテルのようなモデル。うーむ、こういうクルマが走り回るのか…
「かつてアメリカには1500万頭の馬が居ましたが、それがクルマに置き換わりました。いずれ同じことがクルマにも起きる。多くの人が公共のクルマを共有して乗るようになる。ではクルマを所有する喜びは消えてしまうのか。そうではない。今も競走馬を愛する人がいるように、個々人の家の車庫にはスポーツカーのような愛車が置いてあるようになるはず。
そうしたモビリティ社会になったときに、何が中心になるかといえば、私はそれは【人】だと思っています。ヒューマンコネクティッド。トヨタは人間の力を信じています。」
と、豊田章男社長は語った。上記の言葉通り、東京モーターショーのトヨタブースは、「移動を楽しむために、どんな道具があると便利か」を体験できるテーマパークのような作りになっている。
■もちろん市販前提モデルや山ほどある
上記のとおり、青海展示棟のトヨタブースには市販前提車は1台も置いていない。しかし今回の東京モーターショーには、トヨタは多くの市販前提車を持ち込んでいる。
以下、主だったものとその設置場所を紹介したい。
トヨタ新型グランエース。新規車種として12月発売予定。アルファード/ヴェルファイアの上級ミニバンとして、3列6人乗りと4列8人乗りをラインアップする。「トヨタ車体」(青海展示棟/トヨタブースの向かい)にブース置いてある
新型ヤリス(「ヴィッツ」から改名)はヴィーナスフォート会場に展示。こちら国内発表は12月、発売は2020年2~4月と言われている
次期型MIRAI(のコンセプト)。トヨタ側の説明によると、開発最終段階に入っており、発売は2020年末とのこと。現行型MIRAIが2014年12月発売なので、6年ごしのフルモデルチェンジとなる
コペンGR。もちろんコペンはダイハツのモデルだが、トヨタでも販売が決定している(「GR」はトヨタ主導でチューニングしたといわれる)。こちら10月15日よりすでに全国のトヨタディーラーにて(もちろんダイハツ販売店でも)発売中
今冬発売予定の新型コンパクトSUV(ロッキー/ラガーの後継車と言われている)。ベストカーWebの調査では、ダイハツ版はロッキー、トヨタ版はライズという車名で発売されるとのこと。ダイハツブースに赤いボディと白いボディの2タイプが展示
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