現在、レクサスの電動モデルは、内燃機関+モーターのハイブリッドモデルのみである。しかし、今後は大きく変わりそうだ。
10月23日、東京モーターショーでレクサスのEV(電気自動車)コンセプトカー「LF-30 Electrified」が披露された。次世代の電動化戦略「Lexus Electrified」をもとに企画・開発されたものである。
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LF-30 Electrifiedのボディは全長×全幅×全高:5090mm×1995mm×1600mm。sebastien mauroy「電動化技術によって今一度クルマの原点に立ち返り、走りの楽しさを大きく進化させ、未来の高級車の在り方を根本から変えてまいります」(広報資料)とレクサスは述べる。
具体的にはどのように変えていくのか? 資料によれば、「ハイブリッドで培ったモーター制御技術を軸とし、パワートレーン、ステアリング、サスペンション、ブレーキなどを統合的に制御。これにより走行シーンに応じた駆動力コントロールをおこなうことで理想的な車両姿勢を実現し、より安心安全で運転する楽しさを感じられるクルマの提供を目指します」という。
ホイールベースは3200mm。sebastien mauroyレクサスは今後、電動化をさらに推し進める計画で、2025年には全モデルに電動車を設定し、電動車の販売比率がガソリン・エンジン搭載車の比率をうわまわることを目標にしている。11月にはレクサス初のEV(電気自動車)を発表する予定であり、2020年代前半に、PHV(プラグ・イン・ハイブリッド)やEV専用モデルを投入していくという。
新デザイン・コセンプト「Tazuna」とは?LF-30 Electrifiedのエクステリア・デザインは、斬新だ。「ボディ4隅のタイヤから発生したエネルギーが、キャビンに向かい、ドライバーへ流れていくようなイメージを持たせた意匠としました」と、メディア向け資料は述べる。ボディ寸法は全長×全幅×全高:5090mm×1995mm×1600mm。
大胆なスピンドル形状のフロントまわり。フロントまわりは、大胆なスピンドル形状がレクサスらしさを強調する。シャープなデザインのヘッドライトとリアライト、さらにサイドエアインテークは空力性能や冷却性能向上に寄与するという。サイドウインドウは、透過率を自由に変化出来る特殊な素材を使用している。
インテリアは、「Tazuna」と呼ぶ新コンセプトをもとにデザイン。Tazunaとは「たづな」にちなんでおり、「手綱1本で、意思疎通をはかる人と馬の関係性にヒントを得た」コンセプトであるという。具体的には、ステアリングスウィッチとヘッドアップディスプレイを高度に連携させ、視線移動や煩雑なスウィッチ操作をなくし、運転に集中しながら各種機能の制御を可能にしていると主張する。
ダッシュボードにはふたつの液晶パネルが並ぶ。ステアリングは航空機の操縦桿を彷彿とさせる。www.sebastienmauroy.com液晶パネルは、画面に触れなくとも、指先の動きのみでコントロール出来る「ジェスチャー・コントロール」を搭載。ダッシュボードには、運転席用と助手席用、ふたつの液晶ディスプレイを装着。液晶ディスプレイは、AI(人工知能)によって適切な車両情報を表示するほか、画面などにふれなくとも、指先の動きだけで各種機能を操作出来る「ジェスチャー・コントロール」を搭載する。
シートデザインもユニーク。助手席のシート・レイアウトは旅客機のファーストクラスをモチーフにしたという。リアシートはリクライニングやリラクゼージョン機能付き。
サウンド・システムはマークレビンソン。各スピーカーを緻密に制御し、シートごとに最適な音響空間を実現したという。また、ヘッドレスト内蔵スピーカーはノイズキャンセリング機能付きだ。
助手席のシート・レイアウトは旅客機のファーストクラスをモチーフにしたという。www.sebastienmauroy.comリアシートはリクライニング機構付き。FWD、FR、4WDどれでも走れる!LF-30 Electrifiedが搭載するモーターは最高出力400ps、最大トルク700Nmを発揮する。航続距離(WLTPモード)は500km、バッテリー容量は110kWh。
車両重量は2400kgに達するものの、静止状態から100km/hに到達するのに要する時間はわずか3.8秒。最高速度は200km/hとされる。
最高速度は200km/h。LF-30 Electrifiedには新しい車両運動制御技術「Lexus Advanced Posture Control」が搭載される。前後の駆動輪を独立して制御し、走行状況に応じFWD(前輪駆動)、RWD(後輪駆動)、4WDを自在に切り替えるという。しかも、駆動ユニットは小型化&軽量化されたため、車両パッケージの自由度も拡大したという。
Lexus Advanced Posture Controlは、EVのみならず、ハイブリッド・モデルを含む今後市販化予定のレクサス電動モデルに採用していくという。
専用機器によって、車両給電のワイヤレス化を実現。車両への給電は、新たにワイヤレス技術を採用し、ケーブルを介さずとも、充電出来る。エネルギーマネジメントはAIを活用し、充電制御などをよりきめ細かく調整、次世代EVとしての利便性を追求したという。
先進安全装備も豊富。2030年を見据え、自動運転システムを搭載する。自動運転時はステアリング・ホイールが前方へ移動し、室内空間が広がるという。自動駐車システムは迎車機能も搭載するので、自宅の駐車場から玄関まで、自動で進むという。
このコンセプトモデルがそのまま市販化されることはないとはいえ、レクサスの電動化が今後どうなっていくか、楽しみである。
文・稲垣邦康(GQ)
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