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業界ニュース 2019.10.23

新車の電動パーキングブレーキはなぜ増加? 軽自動車でも採用事例急増の理由とは

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■なかには「緊急停止」可能な車種も存在? 近年増えた電動パーキングブレーキ

 最近、電動式のパーキングブレーキが増えてきました。しかも、後輪にドラムブレーキを使っている軽自動車やコンパクトカーにまで、拡大採用され始めています。

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 発進時のリリースがワンテンポ遅れるなど、使い勝手という点であまり優れていないうえ、コストも安いと思えないのに、なぜ自動車メーカーは採用するのでしょうか。

 電動パーキングブレーキの決定的なメリットはふたつあります。ひとつめは全車速アダプティブクルーズコントロールです。

 先行車が停止したとして、減速のためのブレーキ制御は従来通りの油圧制御でおこなうことができ、衝突被害軽減ブレーキ(通称:自動ブレーキ)のシステムをそのまま使えます。けれど、長い間停止したままにしようとすれば、油圧を作るシステムなどが過熱してしまうのです。15分から20分ほど経つと、ブレーキ圧まで低くなり、クルマは動き出します。

 もちろん、Dレンジのまま15分も止まっていることなど考えにくいのですが、「危険」と判断する自動車メーカーもあります。

 たとえば、ホンダ「N-BOX」は普通の足踏み式パーキングブレーキを採用しているため、アダプティブクルーズコントロールの停止機能を諦めました。その結果、停止までおこなう日産「デイズ」や三菱「eKクロス」に装備面で負けてしまいます。

 そこで、ホンダはデイズやeKクロスと同じ軽トールワゴンの「N-WGN」で、時間制限なく停止していられる電動パーキングブレーキを採用し、停止までおこなう全車速アダプティブクルーズコントロールを搭載したのでした。

 ちなみに、電動パーキングブレーキはモーターでサイドブレーキを動かすというイメージで良いです。一定の強さでブレーキを引き、固定させます。

 なぜ軽自動車までアダプティブクルーズコントロールを装備するのかというと、ご存知の通り、いまや自動ブレーキは必須の装備になりました。自動ブレーキを付けると先行車との距離を常時測るセンサーや、ペダル踏まなくてもブレーキを掛ける装置まで必要です。

 こういったセンサーやアクチュエーターを使うと、ほぼコスト掛からずアダプティブクルーズコントロールまで付けられてしまうのです。

 もうひとつのメリットは、暴走した際に、助手席からクルマを安全に止められる機能を持たせることが可能なことです。

 すでにホンダや日産、マツダなど新世代の電動パーキングブレーキ付きの車両であれば、ドライバーのミスでアクセル全開になってしまっても、助手席から電動パーキングレバーを操作することによりエンジンパワーを絞って、ブレーキを掛けます。

 出来れば安全が確保できる場所で「練習」をしておくことをすすめます。やり方は簡単。ドライバーにアクセルを床まで踏み込んでもらい、クルマが動き出したら、助手席から電動パーキングレバーを引き続けるだけです。

 すぐにパワーが絞られ、急減速することでしょう。1度練習しておくと、いざというときに実行出来ます。知識だけだと緊急時に思い出せません。

 ちなみに、トヨタ車は電動パーキングレバーを引いてもパワーを絞らないため、速度域が高いと止まれないことから、試すことも推奨しません(トヨタ車の緊急停止手法はニュートラルに戻して電動パーキングレバーを引くこと)。

 今後、大半のクルマが電動パーキングブレーキを採用していき、それは安全面でも望ましいことだと考えます。遠からずトヨタもパワーを絞る制御になるでしょう。

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(くるまのニュース 国沢光宏)

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