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業界ニュース 2019.10.20

めちゃくちゃ尻に優しい、セロー250用幅広シートに感動した

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東京~青森→札幌と一気走りしたりと、僕はセロー250で何度か超ロングツアーを走ってきた。200kmくらいならなんてことはないんだけど、300km超となると、だんだん尻が痛くなってくる。ロングが飯より好きなツーリングライダーにとって、オフロードバイクのキツイところはシートだと、思う。だから、ロングに出るならアドベンチャーバイクという話は、よくよくわかる。

オフロードバイクの場合、シートが細いから、どう頑張っても尻は痛くなる。アドベンチャーバイクの幅広いシートには、そもそもかなわないのだ。土の上でのライディングプレジャーを捨てたくなければ、尻の痛みは我慢するしかない…のだろうか。

    東京モーターショー2019のヤマハブースはすごいことになりそう!

シートコンセプト
コンフォートシート

コンフォートコンプリートシート
¥41,730~(税込)
コンフォートシートフォーム&カバーキット
¥28,254~(税込)

そこで今回、試してみたのがシートコンセプトのコンフォートシートだ。

左がシートコンセプトで、右がスタンダードのフォーム。見ての通り、前側はほとんど変わらないが、後ろにエラが張っていて、座面が広くなっている。

フォームの柔らかさは、数値では表していないが、純正同様。

セロー用は、コンプリートシートが設定にないので、シートカバー&フォームのキットを取り寄せた。ホームセンターのタッカー(ホッチキスのお化けみたいなやつ)では、ちょっとキツイ。時間があるときに、どこかに張り直してもらおう。なお、シートコンセプトを販売するダートバイクプラスでも、張り替えをしてくれる。

座った瞬間にわかる、座面の広さ
オフロードを走る際のポジションに座った場合。左側がシートコンセプト。スタンダードは若干前側に座っているようにみえる。この時点でも、十分に座面の広さが伝わると思うけど、実際には座っている感触は純正と変わりがない。モモの裏側で若干、エラを感じる程度だ。

若干後ろに座った場合。尻のはみ出し具合がよくわかる。座った感触も、完全に違う。尻の肉が完全にシートに収まっている感触だ。

ただ、僕はロングだからといって、後ろに座るような意識をしたことがない。基本、オフロードと同じ前のポジションに座っていることが多いし、純正で後ろ気味に座ると、ちょっと気持ち悪い。ほんんの少しだけど、前方向にずりおちる感覚があって、常に腰まわりに緊張が生じてしまう。

シートコンセプトで後ろにエラが張っているからといって、後ろに座ることが不快だったらエラがあっても意味がないだろう。乗ってみる前から、その辺がとても気になるところだった。

シート座面の広さが効きはじめるのは
ほんの1cmほど後方

実際、高速道路で移動してみると、シート座面の広さは、思い切り後ろにすわらなくても十分に効果が出ている。

それに、前述した「前方向へずりおちる感覚」が、リアに座ってみてもあまり感じない。だから、そもそもが「そこまで後ろに座らなくても尻に恩恵がある」し、「思い切り後ろにも座れる」のがうれしい。

荷物をたくさん積んでいると、後ろには寄りづらい。ロングツーリングは、基本荷物満載のことが多いから、リアに乗りづらい。でも、このシート形状であれば意識してすわる必要もなさそうだ。

スタンディング時にも、エラが邪魔に感じることはない。シートコンセプトを入れる場合、サンデーレースに出る時にスタンダードのシートを一つ用意した方がいいかな、と思っていたんだけど、その必要も感じない。

むしろ、純正よりもグリップするシートになっていることで、エラをうまいことふくらはぎに引っかけることができて、くるぶしグリップを補助してくれる感覚すらある。荷物満載で、林道に突入するようなシチュエーションでも、このエラがデメリットに感じることはあまりないのではないだろうか。

オールマイティさは失わず、尻の痛みは激減する
シートコンセプトに張り替えてから、冬のツーリングに出てみた。

シートのインプレを兼ねていることもあり、いろんな姿勢を試しながら走ってみたけど、セローの良さである「オールマイティになんでもできる」利点を、まったく失わないと思った。数百キロを走ってみたわけではないけど、痛くなりそうな気配すらない。

それに、スポーツ性能をまったく失わないことも利点だ。峠道を走っても、シートに座ったまま普段と何もかわらない走行ができる。

エラが邪魔だなと思うのは、唯一停車している時だ。ほんの若干モモの後にエラを感じる。セローで足付きが気になる人は、少しエラを削ってもいいかもしれない。

セローには、ツーリングセローなるバージョンがある。僕が青森まで一気走りしたのは、このツーリングセローのほう。スクリーンは優秀で、デカイキャリアにはスーツケースを積んでいけるほど余裕があった。でも、これはアドベンチャーバイクとは少し違った。なにぶん、尻の痛みはかわらないし、快適にロングをこなせるかというと、ちょっと違う。

でも、シートコンセプトと、しつこいようだがパフォーマンスダンパーをいれると、この2点セットで突然「これならアドベンチャーって言っても、申し分ないな!」と思えるレベルで快適になった。

シートコンセプトは、セローにとどまらず、KTMなどのコンペティションモデルや、はたまたCRF250RALLY、BMWのGSシリーズなど幅広い車種でコンフォートシートをラインナップしている。それぞれの車種によって「補いたい性能」や、「手放したくないメリット」は様々だから、一概にシートコンセプトがどの車両にもマッチするとは、ここでは言えないが、少なくとも「座布団のように快適」くらいのことは断言できそうだ。

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(webオートバイ 稲垣 正倫)

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