フル加速とフルブレーキの体験は不可欠
日本の教習所で普通自動車の免許をとろうと思うと、実技で31時間、学科で26時間、費用も30万円以上(いずれもAT限定)と、時間もコストもべらぼうにかかる。アメリカなどでは、簡単なペーパーテストと、路上での実技試験だけでOKなので、時間もお金もかからない……。
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そんな過剰ともいえる日本の教習所の練習項目を積極的に増やしたいとは思わないが、あまりにも運転スキルが低いドライバーが多いのも事実なので、もっと実用的なトレーニングを実施して、新人ドライバーを路上に送り出してほしい。
たとえば、フル加速とフルブレーキのトレーニング。エコと燃費のことばかり強調され、出だしが非常に遅く、流れを乱しているドライバーが多いので、必要なときはしっかり加速するということを覚えるためにもフル加速の体験は不可欠。高速道路の合流で、きちんと流れに乗れるように、80km/h~100km/hぐらいまでは最短距離で加速できるよう訓練が必要。また、加速ができれば、責任を持って止める必要があるので、フルブレーキの鍛錬も必須。
現在の教習所のように箱庭のなかで低速での急停止や、シミュレーターでのフルブレーキだけでなく、実車を使って、最低でも60km/hぐらいからのフルブレーキのトレーニングは絶対に必要。ABSをフルに効かせるブレーキの踏み方を学んでおかないと、ドライビングポジションもいい加減になる。できれば、ドライ路面とウエット路面でのフルブレーキ体験をするのが理想的だ。
タイヤの空気圧の影響を体感するプログラムも作るべき
もうひとつは、タイヤの空気圧の点検と調整法の実技。クルマの定期メンテのなかでも最重要ともいえる、タイヤの空気圧調整の重要性がわかっていないドライバーが多過ぎる(JAFの調査によると、1カ月に一度はタイヤの点検をしているというドライバーは3割未満だった)。
重要性がわからないだけでなく、点検法、調整法がわかっていないドライバーが多いので、その方法を実地で学んでおいてほしい。できれば、指定空気圧の50%ぐらいの状態と、100%の状態でクルマを乗り比べ、空気圧の影響を体感するプログラムも作ってほしい。
あとはシミュレーターなどを使って、夕暮れの早めのライトオンや雨天時のライトオンの重要性などを体感するメニュー。さらに劣化したタイヤ、低価格=低グリップのタイヤと、グリップ力の高いタイヤとの走りの違いなども体感できればいいのだが……。
ともかく、運転の初心者でも『こんなこと役に立つの?』と思うような、カビの生えた教習項目は削除して、誰もが『なるほど。これは安全運転に役に立つ』という教習内容に刷新して、スムース&セーフティな自動車社会に近づいていってほしいものだ。
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