ヒゲはタイヤの製造過程でできる
タイヤから、ヒゲのように細長いゴムがいくつも伸びていることがあります。
クルマや自転車のタイヤ空気キャップ、なくしたら買ってでもつけるべき?
トーヨータイヤによると、あのヒゲは「スピュー」という名で、新品のタイヤではトレッド面(地面と接する部分)とサイドウォール(側面)の双方から伸びているそうです。同社に詳しく話を聞きました。
――タイヤのスピューはなぜできるのでしょうか?
材料を金型に入れてタイヤを作るとき、金型内部の空気を抜く必要がありますが、その空気抜きの穴へゴムが流れ込んで、スピューができるのです。
――出荷前に切らないのでしょうか?
原則は出荷前に切りますが、トレッドパターンがブロック状のものなどは、切り過ぎて表面を傷つける恐れがあるのです。そのため、最近ではスピューの長さを短めにするものの、完全には切らないケースもあります。
――スピューは性能や品質に影響しないのでしょうか?
影響はほとんどありません。トレッド面のスピューは走行しているうちに擦り切れてなくなります。サイドウォールから伸びたスピューは、見た目を良くするために自分でカットする方もいらっしゃいますが、ハサミやカッターなどでサイドウォールを傷つける可能性もありますので、ご注意下さい。
※ ※ ※
ちなみに新品のタイヤは、一定の距離を「慣らし走行」すると、本来の性能を十分発揮するそうです。これは一般的にタイヤの「皮むき」と呼ばれ、その過程でトレッド面のスピューも削れてなくなるといいます。
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