2019年10月9日、ルノー・ジャポンはメガーヌ ルノー・スポール トロフィーをメガーヌシリーズに追加し、10月31日から全国のルノー正規販売店で販売するとを発表した。メガーヌ ルノー・スポール トロフィーは、ニュルブルクリンクサーキットの量産FF車最速の記録を塗りかえてきたDNAを受け継ぐモデル。(写真はジョンシリウスメタリックのメガーヌ ルノー・スポール トロフィー)
モータースポーツで培ったノウハウと先進の技術を投入
2019年4月5日、ニュルブルクリンク北コースにおける量産FF車世界最速となる7分40秒100を記録したメガーヌ ルノー・スポール トロフィーR。今回メガーヌシリーズに追加されたメガーヌ ルノー・スポール トロフィーはそのパフォーマンスを受け継ぐモデルで、このモデル専用にチューニングされた1.8L直噴ターボエンジンの最高出力は300ps、最大トルクは420Nm(EDC仕様)/400Nm(MT仕様)に達している。
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このエンジンの秘密のひとつに、アクセルに対する応答性の向上のため、ターボチャージャーにF1でも使用されているセラミックボールベアリングシステムを採用したことがあげられる。軽く、硬く、滑らかなセラミックのボールベアリングシステムをタービンに取り付けることで、摩擦が従来のスチールのものと比べ大幅に低減され、ターボの応答性が向上するとともに、スタンダードのメガーヌ ルノー・スポールの279ps/390Nmを大きく上回るメガーヌ ルノー・スポール史上最もパワフルなエンジンとなった。
エキゾーストシステムには任意のエンジンサウンドを選択できるアクティブ バルブを装備。これはマフラー内に設けられた2つの排気ルートのひとつに機械式バルブが取り付けられ、バルブが閉じられると低周波数を除去して騒音レベルを抑え、バルブが開くと排気は流動抵抗が小さい直線的な経路を通りエンジン性能をフルに引き出す仕組み。これによりスポーツモデルにふさわしいエンジンサウンドとなるのも魅力だ。
また、エンジンのパフォーマンスアップにあわせてシャシも強化され、コーナリングスピードの向上を目的に、ダンパー、 スプリング、アンチロールバーのレートを高めてロールを抑えた「シャシーカップ」を採用。これに、走行安定性と高い操舵性を両立するトルセンLSD、冷却性能の向上と軽量化を実現した前輪アルミ製ハブ/鋳鉄製スリット入りベンチレーテッドディスク、スポーツエキゾーストを装備し、スポーツドライビング性能を高めている。
トロフィーの専用装備としては、アルカンタラ表皮のヘッドレスト一体型RECARO製フロントバケットシート、ナパレザー/アルカンタラステアリング、19インチアロイホイール「TROPHY」 が注目される。
【メガーヌ ルノー・スポール トロフィー主な専用装備】
・シャシーカップ
・トルセンLSD
・前輪アルミ製ハブ/鋳鉄製スリット入りベンチレーテッドディスク
・アクティブバルブ付スポーツエキゾースト
・19インチアロイホイール「TROPHY」
・TROPHYデカール(F1タイプエアインテークブレード)
・RECARO製フロントバケットシート(アルカンタラ)
・R.S.用ナパレザー/アルカンタラステアリング
車両価格はEDC仕様が499万円、MT仕様が489万円。限定モデルではなく、メガーヌ ルノー・スポールに追加設定ということになる。ハンドル位置は右。ボディカラーはジョンシリウスメタリック/ブランナクレメタリック/グリチタニアムメタリックの3色が用意される。ジョンシリウスメタリックは16万円高(税込み)、ブラン ナクレメタリックは2万2000円高だ。
ルノー メガーヌ ルノー・スポール トロフィー主要諸元
●全長×全幅×全高:4410×1875×1435mm
●ホイールベース:2670mm
●重量:1470[1450]kg
●エンジン:直4DOHCターボ
●排気量:1798cc
●最高出力:300ps/6000 rpm
●最大トルク:420Nm/3200rpm[400Nm/3200rpm]
●トランスミッション:6速DCT[6速MT]
●車両価格:499万円[489万円]
※EDC仕様、[ ]内はMT仕様
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