■フィアット500がここまで過激に! アバルトの記念モデルは、1949台限定販売
2019年は、カルロ・アバルトがアバルトを設立して70周年のアニバーサルイヤー。これを記念してアバルト「695 70thアニベルサリオ スペシャルエディション」が、イタリア・ミラノで開催されたアバルト愛好家のイベントであるアバルトデー2019において発表されました。
アバルト「595 コンペティツィオーネ」クールなデザインでホットな走りが楽しめる限定車登場
スペシャルエディションの生産台数は、アバルト創業年である1949年にちなんで、1949台のみ。センターコンソールにはそれを証明するプレートが取り付けられています。車両価格は2万9695ポンド、日本円でおよそ390万円です。
アバルト695 70thアニベルサリオ スペシャルエディションの外観の最大の特徴は、大きなリアスポイラーです。このスポイラーの角度は0度から60度の間で12のポジションで手動で設定できます。もっとも角度を立てた設定では、200km/hで走行中、最大で42kgものダウンフォースを生み出し、車両のダイナミクスと高速での安定性が増します。
またフロントからサイドにいたるボディキットもアバルトらしいアグレッシブさを全面に打ち出しているとともに、これらも空力を考慮して開発されました。
風洞実験は、トリノの南にある1970年代に建設され最新技術が盛り込まれたオルバッサーノの風洞でおこなわれました。
17インチのアルミホイールとブレンボ製のブレーキキャリパーは標準装備です。ブレーキは4ピストンのアルミ製キャリパーに、フロントが直径305mm、リアが直径240mmの通気冷却式ディスクを採用しています。
リミテッドスリップディファレンシャル、キセノンヘッドライトに、左右2本出しの「レコード・モンツァ」エグゾーストもすべて標準装備です。
ボディカラーは、モンツァ1958グリーン、サーキットグレー、ガラホワイト、スコーピオンブラック、ポディウムブルーの5つが用意されています。またボンネットにスコーピオンがあしらわれ、ボディサイドには70周年記念の専用エンブレムが装着されます。
インテリアには、専用開発されたサベルトトリコロールシートが備わっています。
エンジンは1.4リッターターボチャージで、3000rpmで出力180馬力と250Nmのトルクを生み出します。リアスポイラーの位置を0度に設定したときの最高速度は224km/hで、0-100km/h加速は6.7秒です。
この記念モデルは、1958年にモンツァのオーバルコースで6つの世界記録を打ち立てた記念碑的なクルマである、フィアット「500 エラボラツィオーネ アバルト レコルド」へのオマージュです。
ちなみにこのとき、フィアット500 エラボラツィオーネ アバルト レコルドは、スタートから7日間をぶっ続けで走り抜け、総走行距離は1万8146.44kmを記録、平均速度は108.252km/hを達成しました。
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