■自動ドアロックの採用には、どのような基準があるのか?
クルマが走り出して一定速度に達すると、自動でドアがロックされる機能を持つモデルがあります。「車速連動オートドアロック」などと呼ばれていますが、この機能は、子どもが走行中などに誤ってドアを開けないためや、防犯の目的で搭載しているとされています。
自動ドアロックは、標準装備として備わっているモデル以外でも、カー用品店などで後から取り付けることが可能です。後付の場合、価格帯は5000円から3万円とさまざまな種類が存在します。
自動ドアロック機能のメリットとデメリットとは、どのようなことなのでしょうか。日産は次のように話します。
――自動ドアロックのメリットとデメリットを教えてください。
メリットは、車両をロック状態で走りたいというお客さまにおいては、自分でロック操作をする手間が削減できるという点です。
デメリットは車両をアンロック状態で走りたいというお客さまに対しては、自動でロックすることと、降車する場合のアンロック操作が煩わしいというところです。
オートアンロックは、IGN Offで全ドアアンロックするため、IGN Off前に降車する場合には、お客さまに手間をかけてしまいます。
――自動ドアロックを採用しているクルマと、採用していないクルマがあるのはなぜですか。
日本市場でのお客様の使われ方を鑑みたうえで、お客さまに競争力と魅力のある車両を提供できる仕様としているためです。なお、現在日産が国内で販売している車種には搭載していません。
※ ※ ※
また、ホンダの担当者は、次のように説明します。
「車速連動オートドアロックは、走行中に同乗者(主に子ども)が誤ってドアを開けることがないように設定されたものです。
国内で販売しているほとんどのモデルに搭載していますが、なかにはタイプ別設定となっているものもあります」
トヨタの担当者のコメントでは、「自動ドアロックの採用は、車種ごとに総合的に判断している」ということでした。
自動ドアロックを採用するかしないかは、クルマの使用用途やユーザー層などを考慮して決定されているようです。
一方で、この自動ドアロックには、事故などの緊急時に外部からドアを開けられないことがあるという問題があります。
前出のホンダ担当者によると、「N-BOX」の場合は、ブレーキペダルを踏んでシフトポジションをPにすることで解除されるといいます。
急ブレーキを感知するとロック解除される車種などもありますが、メーカーや車種によってその方法はさまざまです。万が一のときに慌てないように、取扱説明書などを確認しておくことをおすすめします。
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