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業界ニュース 2019.9.27

日本でGM・メルセデスベンツ・アウディ・BMWを支えたヤナセとはどんな存在なのか?

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輸入車販売事業を展開し、来年で105周年を迎えるYANASE(ヤナセ)。輸入車メーカーの日本法人がない時代から、輸入車を日本に広め続けたパイオニアでもあります。そんなYANASEとはどんな会社なのか?実際に本社にお伺いして、その歴史をお聞きしてきました。文・西川 昇吾

輸入車販売事業を展開し、来年で105周年を迎えるYANASE。輸入車メーカーの日本法人がない時代から、輸入車を日本に広め続けたパイオニアでもあります。そんなYANASEとはどんな会社なのか?実際に本社にお伺いして、その歴史をお聞きしてきました。

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当初はアメリカ車販売からスタート

今でこそメルセデス・ベンツやフォルクスワーゲンなどのヨーロッパ車を中心に販売しているイメージが強いYANASEですが、創業当初はビュイックとキャデラックの販売からスタートしました。
創業者の梁瀬長太郎(やなせちょうたろう)氏は三井物産の機械部に配属されており、三井物産は1912年からGM傘下のビュイック社の販売代理権を取得し輸入販売していました。(梁瀬氏が担当するのは翌1913年から)しかし当時の日本の自動車保有台数は1,000台程度。
販売に苦戦した三井物産は自動車の取り扱いを停止する決断をします。そこで三井物産は独立心が高まっていた梁瀬氏に自動車販売の引き継ぎを打診。梁瀬氏は独立を決心します。そして1915年5月25日に梁瀬商会を設立。
三井物産からビュイック、キャデラックとバルボリン社製鉱油類の一手販売権を譲り受けた形でした。

第二次世界大戦を乗り越えて

第一次世界大戦後の戦争特需の落ち込みや、関東大震災などを乗り越え、順調に取り扱いメーカーと販路を拡大していきます。
しかし、第二次世界大戦が始まると外国製自動車輸入禁止令が発令され、輸入が途絶えてしまいます。戦時中は、大戦が激化する前から自動車を自社製造していた折から、軍からの発注を受けるようになります。
大戦が終わると本社と工場の一部がGHQによる接収を受け、満足に売る物も作る物もない状況でした。工場に残されていたわずかな材料から下駄やフライパンなどを製造販売し一時をしのぎます。1949年に自動車輸入業を再開し、ビュイックとオールズモビルを輸入します。
1951年にサンフランシスコ講和条約が締結されると、日本の主権が認められより自動車の輸入がしやすくなりました。

ヨーロッパ車の取り扱い開始と販路拡大

1945年に2代目社長となった梁瀬次郎氏は、メルセデス・ベンツに注目します。戦前にYANASEのサービス技術が評価され、メルセデス・ベンツの指定工場となっていた時期がありました。その時、次郎氏はメルセデス・ベンツの優位性に心を打たれたそうです。
そしてメルセデス・ベンツに対して販売権獲得活動を行い、1952年5月に販売権を獲得することに成功しました。ちなみに創業者の長太郎氏は新しく他メーカーの車を販売することに反対していたそうです。次郎氏の英断がなければ、今日の日本市場でのヨーロッパ車の人気はなかったかもしれません。
1953年にはフォルクスワーゲン、1960年にはボルボの販売を開始し、ヨーロッパ車のラインアップを増やしていきます。

1960年代になると、取り扱いメーカーのラインアップを増やすだけでなく、全国各地に視点を展開し販売ネットワークを拡大していきます。1960年代後半から全国各地で展示会を実施。輸入車の知名度を全国に広めていきます。
また、当時は日本仕様などほとんど無かったため、輸入車を日本の保安基準に合わせるための仕様変更などもYANASEが行っていました。このようなインポーターとしての活動や努力が日本市場での輸入車人気に繋がっているのです。

今後のYANASE

1980年代後半にバブル期を迎えると輸入車の人気が高まり、販売台数が増えます。すると海外メーカーは日本市場に目を付けます。1990年ごろから海外メーカー各社が日本法人を立ち上げ、自社で日本市場での販売を開始します。
YANASEは各メーカーへ輸入権を譲渡する形となり、インポーター業務からディーラー業務へメインの業務形態が変わっていきます。
しかし、長年培ったノウハウや拡大してきた販売網などのYANASEの強みを生かした新たな業務展開をしているのも事実で、全国で輸入車のレンタルが可能な「ヤナセ プレミアムカー レンタル」やクラシックインポートカーをレストアする「ヤナセ クラシックカー センター」の開設などが挙げられます。

日本に輸入車文化を築いたYANASEは今後も輸入車とオーナーの素敵なカーライフを支えてくれるでしょう。

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