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業界ニュース 2019.9.29

チャンスは一生に1度だけ?今も恋心を抱き続けるネオ・クラシックの密かな名車たち

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先日、実家に帰省した際、以前集めたカタログ・コレクションと久しぶりに再会しました。それらの多くは、現在「ネオ・クラシック」と呼ばれる1990年代頃の輸入車で、主に筆者が20代の頃に集めたものです。
そんなカタログを懐かしく眺めているうちにふと気づいたのが、当時購入を検討すべく貰ってきたものが少なからずあったこと。当時欲しいと思いながら、なぜ購入に至らなかったのか?そして今も淡い恋心を抱き続けている理由について、改めて考えてみました。

カタログを眺め、妄想を繰り返したクルマたち

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子供の頃からカタログ集めをしていた筆者にとって、クルマのカタログは常に身近にある存在でした。観たいときにいつでも観られて、所有したときの自分の姿を妄想するためには欠かせない必須アイテムです。そのため、フェラーリやランボルギーニ、ポルシェといったスポーツカーのカタログよりも、よりリアルに妄想しやすい欧州メーカーのセダンやステーションワゴンなどのカタログをよく眺めていたものでした。
そんなカタログの中から、個人的な思い入れの強かったクルマたちをご紹介します。

シトロエン XM

まずは、今でも密かに気になっている存在のシトロエン XM。ベルトーネによる強烈なウェッジシェイプのスタイリングは、1989年の誕生から30年を経た現在においても圧倒的な存在感を放っています。

新車で販売されていた当時はXM ブレークのスタイリングに憧れていたため、当時のディーラーだった西武自動車販売の横浜営業所にカタログを貰いに行きました。シトロエン XMはマツダ系列のユーノス店でも販売していましたが、XM ブレークは西武自動車販売のみの取り扱いだったため、ハイドロ・シトロエンで溢れかえっていた同店に出向いたのです。

新車のシトロエン XMはとても手が出ない存在でしたが、その10年後に中古車を買うチャンスが訪れました。30代前半のときに乗っていたマセラティ・ビトゥルボ ESがエンジンブローによりお亡くなりになり、その後任としてシトロエン XMの中古車を買おうと思ったのです。その個体はセルフセンタリング機構のある左ハンドルの初期型で、試乗して見積りまで出してもらいました。しかし、その後に来るであろうドロ沼のクルマ生活に耐えられる自信がなく、見送ることになったのです。ただ、そんな出来事があった数年後にはシトロエン BX 4TCを買うことになるのですから、クルマの縁とは不思議なものです。

プジョー 406 クーペ

前述のマセラティの後継として、もう一台検討していたモデルがありました。それがプジョー 406 クーペです。ピニンファリーナがデザインした美しいスタイリングと豪華なインテリアは、発表時からとても気になっていました。フェイスリフトによりフロントマスクが変更され、エレガントな雰囲気がスポイルされたように感じた筆者は、それを機に前期型の中古車探しを始めたのです。

狙っていたのは、「ルガノ・グリーン」という薄いエメラルドグリーンメタの個体。フランス車の祭典である「フレンチブルーミーティング」に来ていたこの色のプジョー 406 クーペを見て、一目惚れしたのです。内装色は「アプリコット」というキャメル色との組み合わせになるため、非常にエレガントな佇まいが特徴。さらに左ハンドル車であれば申し分ないと思い、認定中古車なども見に行きました。

購入に至らなかった理由は、ちょうど結婚を控えていたこともあり、クルマにかけられるお金がなかったため。幸か不幸か、現在は同車の中古車価格がかなり安くなっているので、もしかしたら再びチャンスがあるかもと考えています。

レンジローバー バンデンプラ

「砂漠のロールス・ロイス」といわれ、万能さとプレステージ性において独自の存在感を放っていたレンジローバー。現在は4世代目のモデルが販売されていますが、個人的に今も憧れているのは、初代モデルのいわゆる「クラシック・レンジローバー」です。なかでも後期に登場したレンジローバー バンデンプラは、ホイールベースを200mm延長することで後席の居住性とスタイリングの魅力が向上。より豪華になったインテリアとともに、いつかは乗ってみたい1台であり続けています。

いまだに所有に至らない理由はただひとつ。このクルマに乗る覚悟がまだできていないこと。クラシック・レンジローバーは、金銭的にも気持ち的にも余裕がないと維持できないと思っているため、いまだに実現できずにいます。

アウディ A2

1999年に登場したアウディ A2は、同社がフラッグシップサルーンのA8で確立したASF(アウディ・スペース・フレーム)をコンパクトカーに適用した意欲作。ボディはオールアルミ製で、全長3826mmのコンパクトな車体が特徴。1.2リッターTDIエンジンと軽量な車体を活かし、100kmあたり3リッターの燃料しか消費しない「3リッターカー」としてデビューしました。

ちょうど同時期に当時の石原都知事が「ディーゼル車NO作戦」を展開したこともあり、1.4リッターガソリンエンジン仕様の販売が期待されました。しかし、このエンジンは5速マニュアルトランスミッションとの組み合わせになること、そしてアルミ製の車体ゆえに車両価格が上がり、価格競争面や修理時の対応などが難しいことなどから、日本導入が見送られました。

そのためディーラー車はなく、日本で流通している車両は並行輸入車のみ。すでに登場から20年が経過したこともあり、残念ながら今後もご縁がないような気がしています。

アウディ アバント RS2

アウディとポルシェが共同開発したモデルとして、1993年に発表されたアウディ アバント RS2。当時のアウディ80 アバントをベースに、最高出力315ps、最大トルク410Nmを発揮する2.2リッター 直列5気筒ターボエンジンを搭載。4輪駆動システムの「quattro」と組み合わされました。0-100km/h加速5.4秒、最高速度262km/hという動力性能の高さ、そしてポルシェのツッフェンハウゼン工場で生産されたこともあり、ポルシェ乗りにとっては理想的な1台。日本には正式導入されなかったものの、代わりに並行輸入車が多数上陸。エンスー系オーナーを中心に愛用されました。

WRCで活躍したアウディ・クワトロやスポーツ クワトロが大好きな筆者にとって、20Vの5気筒ターボエンジンを搭載したこのモデルは大いに注目していました。ポルシェとのつながりが深く、アウディRSモデルの第1号でもある同車は、今後、歴史的価値が再認識されるであろう1台。今のうちに出物を探しておいたほうが良いかもしれませんね。

アルファ ロメオ アルファ 164 クアドリフォリオ

アルファ 164は、ランチア テーマ、フィアット クロマ、サーブ 9000と共通のプラットフォームを使用してつくられた4ドアサルーン。なかでも1990年に発売されたアルファ 164 クアドリフォリオは、ノーズに横置きされる3.0リッター V6エンジンの出力を15psアップの200psにするとともに、5速マニュアルトランスミッションと組み合わせた限定モデル。ピニンファリーナデザインのボディには深いエアダムを装着。スピードライン製の専用ホイールとともに、精悍な印象を与えていました。

当時仕事で試乗して、個人的にもっとも感銘を受けたのがドライブポジション。アップライト気味に座り、低めのステアリングを握る姿勢が自分にはぴったりで、ドラポジでこのクルマ以上にしっくりくるクルマにはまだ出会えていません。官能的なサウンドを奏でるエンジンをマニュアルで操る喜びも格別でした。なんとなく昔付き合った彼女を思い出すような気持ちにさせる1台です。

ランチア各車

WRCが好きだった筆者にとって、ランチアは別格の存在でした。とはいえ、実際に欲しいと思ったのは、ラリーで大活躍したデルタ インテグラーレではなく、テーマなどの高級サルーンのほうでした。マセラティのような煌びやかさとは対照的な、イタリアのシックな上質感を体現した内外装に強く惹かれていたのです。

最初に惹かれたのはランチア テーマ ステーションワゴンでした。イタル・デザインが手がけた4ドア・セダンの基本デザインをベースに、新たにピニンファリーナがステーションワゴンに仕立てた端正なデザインが特徴でした。イタリアン・カロッツェリアによる奇跡のコラボ作品ともいえるこのモデルに当時強く惹かれ、真剣に購入を考えていました。世田谷区等々力にあったガレーヂ伊太利屋のショールームに出向いてカタログを貰ったりしましたが、中古車となって値ごろ感のある価格になった頃にはほかのクルマに興味が移ってしまい、結局買うことはありませんでした。

筆者はこれまでミニバンの購入を検討したことはほぼないのですが、1回だけオーナーになる夢を見たことがあります。それがランチア初のミニバンであるランチア Z(ゼータ)。このモデルを日常の足に使っていた方がクルマを手放すかもしれないという話を耳にし、思わず「買いたい!」と名乗りを上げたのです。その個体は濃紺の「ランチア・ブルー」のボデイカラーに、グリーンのアルカンターラ内装というオシャレな組み合わせが特徴でした。もちろん、ランチア Zは日本に正規輸入されていないため、そんな機会は二度とないと思ったのです。結局、そのときは放出の話が立ち消えになったため自然消滅。逆に、あのときランチア Zを買っていたら、今頃はどのようなクルマ人生を送っていたのでしょうか。

ランチアのコンパクトカーであるイプシロンも真剣に購入を考えた1台です。その理由は初代イプシロンに設定されていた「カレイドス」と呼ばれるカラープログラム。ボディカラーは標準の12色に加え、オプションで100色のボディカラーが選べるという壮大なカラバリ戦略を展開。「カレイドスで自分好みの1台を創り上げるのだ!」と、何度もカタログを眺めて理想の色を探し求めていたのです。

さんざん悩んだのち、ローズピンクのボディカラーにベージュのアルカンターラ内装というコンビネーションに落ち着きました。しかし、その妄想で完全に満足してしまい、結局、実車を注文することはありませんでした。

今乗っているシトロエン BX 4TCとは別に、足グルマとして検討していたのがランチア テージスです。2001年に登場したフラッグシップサルーンのテージスは、非常に存在感のあるエクステリア、そしてポルトローナ・フラウ社によるレザーインテリアなど、イタリアの粋を強く感じさせるモデルでした。

中古車が出始めるようになった頃にはガレーヂ伊太利屋に出向き、2.4リッター 直5 20Vターボディーゼルと、3.2リッター V6ガソリンエンジンの乗り比べを行うなど、真剣に購入を検討していました。しかし、子どもが生まれたことで必然的にチャイルドシートを装着した使い方がメインになること。そして、幼い子どもが飲み物をこぼしたり食べ物を吐いたりして、せっかくの内装が台無しになる可能性が極めて高いことから、購入を断念しました。それ以前にシトロエン BX 4TCとランチア テージスでは、どちらも趣味グルマになってしまうという根本的な問題があるため、そもそも両立は難しかったかもしれません。

このように、自分がこれまで乗ってきたクルマ、そして選ばれなかったクルマたちを振り返ると、自分の嗜好が明確になります。筆者の場合は「頑張れば買えるけど維持に情熱が必要なクルマ」が多く、それが購入時の最後のひと押しが足りない原因になることが少なくありませんでした。ちなみにシトロエン BX 4TCを検討したときは、購入後の不安よりも興味と好奇心のほうが上回っていたため、購入に辿り着いたのだと思います。

そんなクルマ選びの「たられば」。クルマ談義の際にネタにすると、仲間内で盛り上がるかもしれませんね。

[ライター・画像/北沢剛司]

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(カレントライフ 北沢 剛司)

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