1000万円オーバーで取引されているインプレッサ22B STiバージョン
22Bレプリカを製作するという選択肢もある!
「伝説の限定モデル“インプレッサ22B STiバージョン”の中古車相場がヤバすぎる!」EJ20生産終了でさらなる高騰は確実!?
スバル車の中でも、取り分け人気が高かった限定車両が1998年に発売されたインプレッサ22B STiバージョン。当時WRCで3連覇を達成したことを記念し、チャンピオンカーであるインプレッサワールドラリーカーのボディを忠実に再現しつつ、エンジンを2.2L化して低回転のトルク不足を解消。ファンにとっては夢のようなロードゴーイングカーを限定400台、500万円で発売したのだ。
22Bの特徴はなんと言ってもインプレッサワールドラリーカー’97と同じルックスのブリスターフェンダー。ノーマルのクーペボディの全幅は1690mmで、22Bの全幅は1770mm。片側で40mmもワイド化されていたのである。
その他の22Bの大きな特徴は、センターコンソールに取り付けられているシリアルナンバーと、テールランプの横に取り付けられている22Bの専用エンブレムだ。生粋のスバリストなら、このロゴを見るだけで拝みたくなるだろう。
このクルマをさらに伝説にしているのは、発表からわずか2日で完売してしまったという実話。本気で欲しいと思ったスバリストの購入資金に加え、限定車両やパッケージングの良さから投機目的の資金も介入。欲しいとは思ったものの、購入を躊躇した人は全く買うことができなかったのだ。
そんな限定車両22Bの登場から約20年。その後の中古車相場や人気はどうなったのか? スポーツカー専門店のGTNETに聞いてみた。
「22Bは発表から今まで一度も中古相場が下がったことはありません。そもそもタマ数が極端に少なく、中古車市場に出て来ることも極めて稀で、価格もASK表示がほとんどです。そんな状況ですので一概に相場はいくらくらい…と言いづらいのですが、おそらく1000万円~1500万円くらいで推移(走行距離によって変動)していると思われます」とは、GTNET埼玉の川本さん。資金があって買える車両がある状態であれば、そのときこそ買い時、という状態なのだそうだ。
EJ20の生産終了が決定した今、当然ながらEJ20搭載車両の価値は今後高まり続けるだろう。そして22Bクラスの限定車は、さらに相場が跳ね上がる可能性が高い。恐ろしい話である。
ちなみに、GTNETは高度なボディカスタムも得意としていて、過去にインプレッサクーペをベースにした22Bレプリカを製作&販売した実績がある。この手法はもちろん現在でも可能だが、インプレッサクーペ自体の相場も上がってきていて、過走行なものでも100万円くらいから、走行距離の少ない車両は300万円くらいとなる。
なお、22Bレプリカの製作にはワイドボディキット価格が40万円、取り付け塗装が55万円~で、製作期間として約2ヵ月が必要とのこと。フェンダーの処理などは、タイヤが干渉しないよう元々のフェンダーをカットして折り曲げたところに鉄板を溶接して強度のあるフェンダーに加工。その後ブリスターフェンダーを装着して継ぎ目などをパテで消していくという拘りようだ。
次なる愛車を探す際の選択肢として、ぜひとも覚えておいていただきたい。
●取材協力:GTNET埼玉 埼玉県川口市芝7209-1 TEL:048-499-3300
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