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ハイブリッドや電気自動車で地球を守る! 平成ウルトラシリーズの劇中車5選

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ハイブリッドや電気自動車で地球を守る! 平成ウルトラシリーズの劇中車5選

■平成のウルトラシリーズに登場した名車たち

 1966年に放送が開始された「ウルトラマン」は、地球侵略を狙う怪獣や宇宙人から地球を守るために戦うヒーローの特撮番組です。その後、主人公の代替わりを繰り返しシリーズ化され、昭和の子どもたちを夢中にさせました。

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 地球を守るヒーローへの憧れだけでなく、劇中に登場した地球を守る組織が使用する特装車も印象的で、子どもたちにクルマへの憧れを芽生えさせました。

 時を経て平成になると、ウルトラシリーズに登場する特装車は子どもたちに親しみやすい、より身近なモデルに変化しました。

 そこで、平成に放送されたウルトラシリーズに登場したクルマ5車種をピックアップして紹介します。

●ウルトラマンティガ「シャーロック」=シボレー「カマロ」

 1996年に放送開始された「ウルトラマンティガ」は、3000万年の時を経て復活した超古代の光の巨人です。

 身長は53mで体重4万4000トン、タイプチェンジ能力を持ち「マルチタイプ」時に最大飛行速度はマッハ5の能力を持ちます。

 体内に満ちる光のエネルギーを、L字に組んだ腕から一気に放つ「ゼペリオン光線」が必殺技で、地球平和連合の特捜チーム「GUTS」のマドカ・ダイゴ隊員が変身しました。

 このGUTSのパトロール用超高速特殊車両として、海のなかのシークレットトンネルから登場するのが「シャーロック」です。

 1993年に発売されたGMの4代目シボレー「カマロ」をベースとして、イエローのボディにボンネットとドアにGUTSのロゴ、リアには光波バリアを作り出せる装備も搭載していました。

 日本に輸入された初期の4代目カマロは、3.4リッターV型6気筒エンジンを搭載した「スポーツクーペ」と、パワフルな5.7リッターV型8気筒エンジンを搭載した「Z28」でした。

 当時、円高の恩恵で新車価格が中古車相場よりも下げられたこともあり、多くの台数を見かけることができました。

●ウルトラマンダイナ「ゼレット」=ホンダ「プレリュード」

 ウルトラマンティガの続編として1997年から放送された「ウルトラマンダイナ」は、地球平和連合の特捜チーム「スーパーGUTS」のアスカ・シン隊員が、火星で出会った「光」と一体化して変身する超人です。

 身長55mで体重4万5000トン、最大飛行速度はマッハ8で、十字に組んだ両腕から体内エネルギーをスパークさせて発射する「ソルジェント光線」が必殺技で、ウルトラマンティガと同じくタイプチェンジ能力を持っていました。

 スーパーGUTSのパトロールに使われる「ゼレット」は5代目ホンダ「プレリュード」をベースに作られました。

 ルーフに装着した砲機などは、いかにもSF特撮番組用の仮装車両という感じでしたが、ビス止めのオーバーフェンダーやサイドスカート、4本出しマフラーが装着され、子どもたちだけでなくクルマ好きの大人にも注目されました。

 1996年に発売された5代目プレリュードは、先代よりも向上された居住性や、進化したハンドリングのスペシャリティカーです。

 また、220馬力を誇る2.2リッター直列4気筒DOHCエンジンを搭載した「Type S」と「SiR Sspec」という、高性能モデルがラインナップされました。

 しかし、クーペの需要は低下していたため2000年に生産を終了し、プレリュードの歴史は幕を閉じました。

●ウルトラマンガイア「ベルマン」=ホンダ「アコードワゴン」

 1998年から放送された「ウルトラマンガイア」は、「対根源破滅地球防衛連合 G.U.A.R.D」の防衛チーム「XIG」隊員の高山我夢が地球の大地より授けられた光によって、大地の赤い光の巨人に変身して、宇宙から襲来する「根源的破滅招来体」と戦う物語です。

 ウルトラマンガイアの身長は50m、体重4万2000トンで、最大飛行速度はマッハ20。頭部に集中させたエネルギーで作った光の刃を伸ばして攻撃する「フォトンエッジ」が必殺技です。

 XIGの隊員とG.U.A.R.D.が移動に使う超高速特殊自動車「ベルマン」は、1997年に発売された3代目ホンダ「アコードワゴン」をベースとしています。

 ボンネットやフロントバンパーの架装や、オーバーフェンダーにサイドスカートを装着した特装車で、劇中ではレーザーキャノン砲がルーフに装着されていました。

 アコードワゴンは2代目までは米国製でしたが、3代目は国内生産にシフトし、伸びやかなスタイリングを際立たせる大きく傾斜させたリアウインドウが特徴でした。

 1999年に、ステーションワゴンでありながら200馬力を誇る2.3リッター直列4気筒DOHCを搭載する「SiR」が発売されると、ホンダの高性能エンジンを愛好するドライバーたちにも支持されるようになります。

■ウルトラシリーズがエコにシフトした!?

●ウルトラマンコスモス「シェパード」=ホンダ「インサイト」

 2001年に放送がスタートした「ウルトラマンコスモス」は、やさしさと強さを併せ持つ光の巨人です。

 SRC宇宙開発センターの宇宙パイロット候補生、春野ムサシが変身する慈愛の勇者で、すべての生命を慈しむことから怪獣との共存を求めていました。

 数々の光線技やモードチェンジ能力も持っていましたが、怪獣を殺傷しないという、シリーズでも異色の作品です。

 身長47m、体重4万2000トン、最大飛行速度はマッハ7で、決め技は特殊光線「フルムーンレクト」で、怪獣をおとなしくさせる効果がありました。

 SRCの特捜部隊である「TEAM EYES」が地上パトロールと追跡用に使用する「シェパード」は、1999年に登場したハイブリッド車、初代ホンダ「インサイト」がベースです。

 劇中ではシルバーのボディに前後バンパーなどをブルーとし、フロントノーズからルーフ、テールまで続くオレンジのラインが入れられ、大きな架装がなくシンプルなクルマでした。

 初代インサイトは、1リッター直列3気筒エンジンと「Honda IMAシステム」という名称のハイブリッドシステムを搭載し、発売当時の量産ガソリンエンジン車では世界最高の35km/L(10・15モード)の低燃費を実現。

 2人乗りのコンパクトなファストバッククーペスタイルとリアタイヤを覆うスカートが特徴的でした。

●ウルトラマンギンガS「UPG-EV1 シュナウザー」=日産「リーフ」

 2014年に放送された「ウルトラマンギンガS」は、2013年に放送された「ウルトラマンギンガ」の2年後を舞台に物語が展開される続編です。

 ウルトラマンギンガは輝くプラズマエネルギーで奇跡の力を発揮するヒーローですが、通常は「ギンガスパーク」のなかに宿り超常現象による危機に備えています。

 国際防衛機構の特捜組織「UPG」に所属する主人公、ヒカルの「勇気」の力が満ちた時に、人形の状態で現れてヒカルと一体化することで巨大化。

 身長はミクロから∞(無限大) 、体重も0から∞(無限大)で、クリスタル部分が7色に輝くとき、脅威の能力を発動させられます。

 ウルトラマンギンガSに登場する、UPGのパトロールや前線での作戦行動に活用される特殊装備車両が、初代日産「リーフ」をベースにした「UPG-EV1 シュナウザー」です。

 UPG-EV1 シュナウザーはフロントバンパー左右に「ビームバルカン砲」を装備し、充電ソケットにチャージガンを接続すれば急速充電によって「ハイパーレーザー」を発射できる設定で、バンタイプのEV「e-NV200」をベースとした「UPG-EV2 マラミュート」とともに活躍しました。

 2010年に登場したリーフは、持続可能なゼロエミッション社会に向けた新しいモビリティとして、走行中にCO2などの排出ガスを一切出さない高い環境性能を達成したクルマです。

 モーターは最高出力109馬力、最大トルク280Nmを誇り、モーターならではの力強い発進加速と、床下にリチウムイオン電池を搭載したことによる低重心化で、スポーティな走りを実現していました。

※ ※ ※

 昭和の頃のウルトラシリーズに親しんでいた世代の人は、平成になってからのウルトラマンに違和感があるかもしれません。

 ウルトラシリーズは社会情勢も考慮しながら制作されてきた物語ですので、ウルトラマンコスモスのように「暴力はダメ」という面もクローズアップされました。

 劇中車も同様に平成シリーズではカッコイイだけではなくエコを意識するなど、世相が反映されています。

 子どものころは気が付きませんが、歴代ウルトラシリーズのシナリオは緻密に設定されていたということでしょう。

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