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業界ニュース 2019.9.22

文句ナシ、250EXC-Fのパーフェクト感。KTM新型試乗・第二報

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KTMの2020モデル試乗会において、2009年JECチャンピオン池田智泰が特にお気に召したのが250EXC-Fだ。2020年モデルではフルモデルチェンジ、初心者から上級者まで幅広いレベルのライダーを寛大な包容力で受け入れてくれるマシンに仕上がっている。上級者…というところが、本稿のキモだ。

Photo by 吉田悠太

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軽量化が進み、ハンドリング性能が向上した250EXC-F
KTM
250EXC-F
¥1,183,091(8%税込)

EXCシリーズは全体として2020モデルは2019モデルに比べ、エンジン、フレームなど大きく手が入っており約60%のパーツが新しくなっているという。

エアクリーナーボックスが改良されエアフローが改善。それに伴ってエンジン特性を決めるマッピングも改良がなされている。排気系ではエキゾーストシステムが新しくなることで低重心化とエルゴノミクスの改善、パフォーマンスを向上。

フレームに関しては剛性見直しに加え、エンジンの搭載角度がわずか1度前傾になったが、この改良が非常に大きなインパクトを与えている。モトクロス、エンデューロ、メーカー問わず多くの有力チームでモディファイされてきたラジエーター位置も、前モデル比で下がっていることにより低重心化を実現。サブフレームは40mm延長され、リアフェンダー周りの剛性が強化された。

前後サスペンションのセッティングも見直されており、フロントに関しては新しいミッドバルブピストンを採用、サスペンションの挙動とボトミング耐性が向上している。リアショックもセカンドピストンとシールドカップが改良され、ボトミング耐性が向上。

19モデルのSXシリーズで導入されたスペックが、数多く引き継がれた形。正直なところ外層にドラスティックな変更がないから、フルモデルチェンジに見えないが、中身はキッチリアップデートされている。

[ アルバム : KTM 250EXC-F はオリジナルサイトでご覧ください ]

池田は言う。「今回、色々なマシンに試乗させてもらいましたが、なんと言っても一番気に入ったのは250EXC-Fです。本当に完璧なマシンでした。エンジンがとにかくマイルドで乗りやすいのに、回せば回しただけ伸びてくれて、上級者が乗っても不足を感じさせないだけのパワーがあり、それを支える足回りも備えています。フレーム剛性の見直しなどでハンドリング性能が向上しているとのことで、轍の深いコーナーでもハンドルが取られてしまうことはありませんでした。

低回転トルクがしっかりとあって2ストロークよりも扱いやすいですし、エンスト耐性がすごく高いので難所でもスタックしづらいです。かつ高回転でのパワーも十分。今回はマディのモトクロスコースでもテストしているのですが、そこでも不足を感じることはありませんでした。

350EXC-Fはさらにパワーアップされていてより上位を目指すライダーには350の方が良いのでしょうが、現役を引退した僕なんかは250のパワーで十分だし、疲れずに乗れますね。もしレースに出るなら250の方が安定して速く走ることができると思います。

一番感動したのはやはりサスペンションです。エンデューロで特に初中級に求められる口元から中間までの動きがまず秀逸です。振動はしっかりと吸収してくれるのに、手に伝わってほしい路面インフォメーションは伝えてくれます。また、一般的にエンデューロレーサーはジャンプを飛ぶことを想定しないで作られているため、奥の粘りがチープなことがあるのですが、KTMで使われているWPはジャンプで少しミスしてショートしてしまってもフォローしてくれる懐の深さがありました。

KTMがエンデューロマシンにリンクレスを採用した昔のモデルには違和感を覚えていたのですが、今回はそれをあまり感じませんでした。リアショックの性能が向上することで、リンクレス特有の凹凸で突き上げられるような感覚を最小限に抑えることに成功しているんだと思います」

レーサー初心者にも安心してオススメできる
250EXC-Fは僕もサンデーライダー代表として試乗させてもらった。まず驚いたのはエンスト耐性の高さ。撮影のために何度かUターンして同じ道を行き来したりもしたのだが、回転を落としても全くエンストの気配すらない。さらに僕は練習を終えてバイクを降りる際に、わざとクラッチを離してエンストさせて止まるクセがあるのだが、250EXC-Fで無意識に同じことをやろうとしたら、エンジンが止まらなくて焦ったくらいだ。

旧モデルに乗った時にも感じたのだが、エンジン特性がものすごくマイルドでまるでトレールマシンに乗っているかのような安心感があり「これならレーサー初心者にも安心してオススメできる」と感じた。以前は「そこが少し物足りないかも…」と身の丈に合わないことも感じた僕だったが、2020モデルは開けた時の楽しさも十分に感じることができたのが新鮮だった。

近年、2ストロークのエンデューロマシンもだいぶ低回転が扱いやすくなっているが、とはいえ林道ツーリングに使いたいかと言われると、やはり高回転のパワーの出方がレーシーで、対向車も来るし何が起きるかわからない林道では少し緊張してしまう。しかし、この250EXC-Fならば全く問題がないどころか、軽量さやサスペンションの性能の良さ、ブレーキング性能の高さからトレールマシンよりも安全なのではないかとすら思える。

エンスト耐性の高さからトコトコとトレッキングもできるし、元気よく攻めて走ることもできる。僕のような、レーサーのエンジンパワーを使い切れずにマシンに振り回されてしまうことがあるライダーには、この250EXC-Fが最適解なのかもしれない。

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(webオートバイ 伊井覚)

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