昭和は遠くなりにけり…だが、昭和生まれの国産スポーティカーは、日本だけでなく世界的にもブームとなっている。そんな昭和の名車たちを時系列で紹介していこう。今回は昭和61年発売のトヨタ ソアラ(2代目)だ。
国産最高速をマークしたハイソカーの頂点
トヨタ ソアラ 3.0GTリミテッド:昭和61年(1986年)1月発売
昭和61年(1986年)1月のフルモデルチェンジで2代目のMZ20型となったソアラは、よりパワーを増し、さらなる豪華仕様で登場した。当初3L車は4速ATだけの設定だったが、1987年1月の改良では新開発の5速MTも組み合わされ、快適性だけでなくスポーティ性も高められている。
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国産3Lクラスのパワーアップ競争の口火を切った7M-GTEU型は、最高出力230ps/最大トルク33.0kgmという当時の国産車最強のパワースペックを誇っていた。このパワーユニットを搭載した3.0GTリミテッドの動力性能は当時国産最速で、4速ATながら238.41km/hの最高速度と、14.78秒の0→400m加速を叩きだしている。このデータは追加設定された5速MTよりも良く、トヨタのAT(ECT)の完成度の高さを認識させるものであった。
3.0GTと同時に、直6DOHCツインターボの1G-GTEUを搭載する2Lソアラの最強バージョンとして、2.0GTツインターボも発売された。最高出力185ps/最大トルク24.5kgmのパワースペックで、最高速度は225.35km/h、0→400m加速は15.51秒をマーク。当時、2L車最速の記録ホルダーとなった。3.0GTリミテッドに対して低回転域でのパンチ力こそないものの、3000rpmを超えてからはシャープな加速性能を発揮するスポーツクーペとして、3.0GTリミテッドに負けず劣らずの人気があった。
サスペンションは4輪ダブルウイッシュボーンが基本で、新開発の電子制御エアサスを搭載するモデルも用意されていた。エアサス仕様はパワーに対してアンバランスで、スポーツ性ではメカニカルサスの方が上だった。
1988年1月のマイナーチェンジで、7M-GTEUの最高出力は10psアップし240psに、1G-GTEUは25psアップの210psとなった。デビュー当初から「常に最上、最強であること」が求められてきたソアラにとって、このパワーアップはライバル車に差をつけるためにも、当然のことであった。
また、1989年3月には、500台限定でオープンモデルのソアラ エアロキャビンが発売された。オープン時でもサイドウインドー部は残るが、ルーフとリアウインドーを電動で座席後方に格納する。現在のリトラクタブル ハードトップのルーツ的存在だ。パワーユニット240psを発生するノンターボの7M-GTEUを搭載。販売台数が少ないこともあって即日完売状態。いまや中古車市場で目にすることも稀なレアモデルだ。
トヨタ ソアラ 3.0GTリミテッド 主要諸元
●全長×全幅×全高:4675×1725×1345mm
●ホイールベース:2670mm
●重量:1500kg
●エンジン型式・種類:7M-GTEU型・直6 DOHCターボ
●排気量:2954cc
●最高出力:230ps/5600rpm
●最大トルク:33.0kgm/4000rpm
●トランスミッション:4速AT
●タイヤサイズ:215/60R15
●価格:447万9000円
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