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業界ニュース 2019.9.19

災害に遭った時の選択肢のひとつ、プライバシーも保てる「車内避難」と「災害に強いクルマ」について考えてみた

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日本列島を度重なる災害が襲っている。千葉県を襲った台風が示すように、復旧までに相当な時間がかかることもある。そんな時、身を守り、プライバシーある避難を可能にしてくれるひとつの方法が、車内避難である。家の屋根が飛ばされたとしても、停電しても、クルマの中なら雨風をしのげ、エアコンが効いた空間にいられ、USBやシガーソケットからスマホを充電できる。ガソリン車なら、車載用の蓄電器を用意しておくのもいい。

ホンダ・フリード+の車中泊仕様

    あおり運転対策にも役立つヘルプネットやオペレーターサービスの賢い活用法

最近増えてきた車内のUSB電源

ホンダのコンパクトな蓄電器

ただし、ガソリン車ならガソリンが入っていることが大切だ。燃費向上、車重の軽量化のために、いつもガソリンは半分ぐらいしか入れない・・・それが災害時にデメリットとなりうることは、東日本大震災で被災した際、愛車にほぼガソリンが入ってなくて困った自身の経験からも、明らかだ。そう、できるだけガソリン車は満タン、電動車ならフル充電状態を保つのが、地震・災害大国日本で生き残る方法のひとつと言っていい。

わが家御用達の千葉・九十九里や鴨川の宿泊施設も、早期に電気、水道が復旧し、9月12日あたりから営業を再開したが、周囲のコンビニ、ガソリンスタンドは、休業、または長蛇の列だったそうで、普段から満タン、満充電にしておく大切さをあらためて教えてくれたのである。

そこで、緊急企画として、本当に災害に強いクルマ、マイ避難所として活用しやすいクルマを考えてみたい。まず、車内で避難生活を送る、という前提であれば、新潟地震でも報告された、車内避難でのエコノミークラス症候群(血栓症)を防ぐためにも、車中泊ができるような、フラットで寝られるスペースをアレンジできるクルマがいい(車外での運動、ストレッチも欠かせない)。

その筆頭が、サイズを問わず、ミニバンだ。2/3列目席を格納すれば、大人2人が真っすぐに横になれるベッドスペースが出現する。もちろん、SUVやステーションワゴンでも、車種によって同様のアレンジができるクルマもある。車中泊しやすい車種かどうかは、純正アクセサリーに車中泊アイテムが豊富にそろっているか否かで判別可能だ。

エスティマの2列目キャプテンシート

フリード+ HV車中泊仕様の例

フリード+ HVのベッドアレンジ

ベッドは上段。下段に荷物を収納

実際、わが家のコンパクトステーションワゴンも、いざという時のために、後席を倒すだけでベッドスペースになるような装備としている。具体的には、後席格納状態のフロアを覆う、断熱クッションとラゲッジマットを敷きつめてあり(普段は後席を使用しているが、後席背もたれとともにクッションを立ち上げ、クリップで固定してある)、夫婦2人分の車内用寝袋を、普段から使えるクッション代わりに搭載。もちろん、水や着替え、LEDランタンなどの物資も床下収納に収めてある。

愛車のステーションワゴン

断熱クッションを敷きつめてある

ロゴスの車内用寝袋×2

普段、マットは畳んでおく

が、やはり最強なのは、東日本大震災で、停電して真っ暗闇の東北に駆けつけ、明かりをともしたトヨタ・エスティマHV(当時)のような電動車だろう。エスティマHVは最低地上高こそ乗用車そのものだが、電気式4WDであることも、災害時の走破性を手助けしてくれる可能性がある。しかも、AC100V/1500Wコンセントを備え、ガソリンがある限り、家電品などへの給電が行える。東日本大震災の際には、そのバッテリー電源を、照明に使ったわけだ。

災害に強いエスティマHV

エスティマHVのAC100V/1500Wコンセント

AC100V/1500Wコンセントは2ヶ所に

中でもアウトランダーPHEV(プラグインハイブリッド)は災害時にもっとも頼れる1台であると断言したい。余裕の最低地上高と三菱自慢のS-AWD(四輪駆動システム)による悪路走破性はもちろんだが、AC100V/1500Wコンセントを備え、車内外でコーヒーメーカーやミニ電子レンジ、トースターなどを使うことができ、なおかつ、ここがもっとも重要なのだが、V2H(Vehicle to Home)という機能によって、クルマに蓄えた電気を家で使うことができ、車載バッテリーが満充電の状態で、一般家庭の最大約1日分、それとエンジンの発電を組み合わせれば、ガソリン満タンで、一般家庭の最大約10日分の電力量が供給可能なのでだから頼もしいではないか。

最強のアウトランダーPHEV

AC100V/1500WコンセントとUSB

ラゲッジにもAC100V/1500Wコンセントが

アウトランダーPHEVでコーヒーメーカーを使用

電源車として使用できるアウトランダーPHEV

アウトランダーPHEVは後席を倒すことで最小幅1000mm、フロア長1600mmのベッドスペースが出現し、身長160cm以上の人でも、後席ヘッドレストを逆向きに付けなおすことで枕となり、その分、実質ベッドスペースが延長。身長172cmの筆者なら、まっすぐ寝ることができた。その際、後席背もたれ背面部分のフロアにやや角度が付いているのだが、まったいらに寝るより、逆流性食道炎を防ぐ効果もあるという話もあるから、かえって好都合かもしれない。

アウトランダーPHEVも仮眠可

もし、せっかくミニバンやSUV、ステーションワゴンが愛車ならば、これからもいつ起こるか分からない災害のために、マイ避難所として、仮眠、避難ができるような装備を準備しておくといいだろう。わが家もそうだが、避難所にいっしょに入れない、家族の一員としてのペットと同行避難(環境省が推奨)するにしても、クルマという堅牢かつ、エアコンが効き、スマホも充電可能で、プライバシーが保たれやすい“マイ避難所”の存在は、災害時に大いなる安心と快適をもたらしてくれるはずである。



環境省

なお、現在、三菱自動車から12台のアウトランダーPHVが千葉県内の被災地に出向き、給電のサポートを行っているという。頼もしいではないか!

文/青山尚暉

モータージャーナリスト。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。自動車専門誌の編集を経て、現在、モータージャーナリスト、愛犬との快適安心なカーライフを提案するドッグライフプロデューサーのふたつの肩書を持つ。小学館PETomorrowでも「わんこと行くクルマ旅」を連載中。最新刊に「愛犬と乗るクルマ」がある。

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みんなのコメント

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  • don*****|2019/09/19 19:31

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    ガソリン常時半分でも軽量化や燃費の向上なんてならんぞ。
    考えてみろよ、70Lのタンクを半分にしても35L、比重は0,7だからな?精々24kg程度でしかない。
    人一人にも満たないんだから素直に満タンにしといた方が良い。
  • gam*****|2019/09/19 19:36

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    リーフなどの純EV車は災害時、電池を使い切ったら発電が出来ないからアウトだよな。
    やはりPHEVが最強でいいのかな?
  • wak*****|2019/09/19 20:14

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    今回の台風で3日間の停電をしました
    近所では数多くの方々が自動車を避難場所として利用していました
    台風後2日はとても暑く夜も停電でエアコンが使用できずほとんど眠れない状態でしたが
    追い打ちをかけるように向かい家の方が朝まで自動車のエンジンをかけていました
    暑いうえに車のエンジン音・・・
    有効な非難場所であることは分かりますが
    ガソリン車は特に近所の方の迷惑にならない場所でお願いします

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