現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 初代「デミオ」登場から23年 最新プレミアムコンパクト「マツダ2」は激変したか!?

ここから本文です

初代「デミオ」登場から23年 最新プレミアムコンパクト「マツダ2」は激変したか!?

掲載 更新
初代「デミオ」登場から23年 最新プレミアムコンパクト「マツダ2」は激変したか!?

■シンプルな小型ワゴンからプレミアムコンパクトへ

 初代マツダ「デミオ」が登場したのは1996年です。日本のバブル経済崩壊後、消費が鈍くなっていたマーケットに、シンプルで実用性の高いコンパクトカーを低価格で供給するために開発されました。

ホンダが小型車復権へ本気! 新型「フィット」2019年10月発表を社長が公表! その狙いとは

 コンパクトなボディサイズながら大人4名乗車でもゆとりある室内空間や、多彩なシートアレンジによる使い勝手のよさ、実用上十分な性能を持つエンジンを搭載するなど、コンパクトカーの王道をいくクルマでした。

 初代デミオはフォード「フェスティバ」をベースとしていたことで、海外では「Mazda 121」として販売がされました。その後、世界で販売されるフォード「フィエスタ」とプラットフォームを共通とする2代目からは、121の発展車種として「Mazda 2」の名前が与えられます。

 そして2019年7月、マイナーチェンジに併せ、日本国内向けの車名もデミオから「マツダ2」にあらためると発表したことで話題となりました。

 そこで、デミオの初代モデルと最新のマツダ2、それぞれの特徴を紹介します。

●実用性重視の潔さと低コストで人気となった初代「デミオ」

 1996年にデビューしたマツダ「デミオ」は、同社が製造していたフォード「フェスティバ」のコンポーネンツを流用して、短期間・低コストで開発した小型ステーションワゴンです。

 市街地などを走る日常ユースから、荷物を積み込んで出かける週末のレジャーまで、幅広い生活の場面で多彩な使い方ができることを目指した「マルチパーパスコンパクト」がコンセプトでした。

 全長3800mm×全幅1650mm×全高1500mm(ルーフレール付きは1535mm)のボディは、ルーフラインを水平基調にデザインすることで、後部座席のヘッドクリアランスも十分に確保し、大人4名乗車でも窮屈にならない広い室内空間を実現しています。

 また、シートをフルフラットにすることも可能で、リアシートを倒して荷室を拡大すれば、高い収容力も持っていました。

 エンジンは最高出力100馬力の1.5リッター直列4気筒、または83馬力の1.3リッター直列4気筒を搭載。実用には十分な性能を備えており、組み合わされるトランスミッションは5速MTと4速AT(1.3リッター車は3速AT)が選べ、駆動方式はFFのみです。

 移動という目的を果たすための手段として、デミオは日常でも週末のレジャーでも不満がなく、中級クラスのクルマからの乗り換えや、運転のしやすさもあって軽自動車からの乗り換えなど、幅広い層に受け入れられました。

 ちなみに初代デミオは、当時のフォードブランドの販売チャネル「オートラマ」から、フォード「フェスティバミニワゴン」としても販売していました。

■2019年7月、デミオは「マツダ2」に生まれ変わる

●上質なコンパクトベーシックとなり、あらたな顧客も獲得する「マツダ2」

 前述のように、2019年7月のマイナーチェンジで、日本国内向けの車名がデミオからマツダ2に変更されましたが、基本的な部分は2014年に発売された4代目デミオを踏襲し、目立った変更はフロントフェイスとリアのデザインです。

 マツダのデザインテーマ「魂動デザイン」によって生まれた、美しくまとまった外観と、さらにそれを際立たせる塗装技術「匠塗 TAKUMINURI」が、色の深みを強調して、ボディの造形美がより質感高く映ります。

 内装についても、上質な心地よさに包まれる色と素材のコーディネーションが施された、乗る人にフィットするシートや操作しやすいレバーやスイッチ、便利な収納スペースなどの機能性を持っています。

 ボディサイズは全長4065mm×全幅1695mm×全高1500mm(FF車)と、初代に比べると265mm長く、45mm幅広くなっていますが、まだまだ十分にコンパクトなサイズです。

 加えて機械式駐車場(一般的には全高1550mmが上限)に入れる全高を初代デミオから維持しており、背が高い印象のあった初代デミオの全高(ルーフレールなし仕様)と同じです。

 搭載されるエンジンは、最高出力110馬力/最大トルク14.4kgmの1.5リッター直列4気筒ガソリンエンジン「SKYACTIV-G」と、最高出力105馬力/最大トルク25.5kgmの2.5リッターガソリンエンジン並みの最大トルクを誇る、1.5リッター直列4気筒ターボディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」の2種を用意しています。

 またマイナーチェンジでは、車両構造技術「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE(スカイアクティブ ビークル アーキテクチャー)」にもとづき、シートとサスペンションを最適化し、クルマの動きを自分の体のように感じられる上質で心地よい走りを追求しました。

 今回のマイナーチェンジでは、マツダ2への車名変更が大いに話題となっていますが、じつは見えない部分で確実に進化しています。

 マツダ2の価格はガソリンエンジン搭載車が154万4400円(消費税込、以下同様)から、ディーゼルエンジン搭載車が195万4800円からです。

※ ※ ※

 マツダ2は、作り手がこだわり手間をかけて開発したクルマだと、マツダがアピールしていますが、初代デミオの割り切った実用車のイメージからは大きく変わっています。

 初代から代をかさねて現在のマツダ2になるまでの間、ベーシックなコンパクトカーにも「質」が求められるようになったという、時代の流れなのではないでしょうか。

こんな記事も読まれています

現状打破を急ぐアルピーヌ、中国GPでふたたびのアップデート。オコン車に1戦前倒しで新フロア投入へ
現状打破を急ぐアルピーヌ、中国GPでふたたびのアップデート。オコン車に1戦前倒しで新フロア投入へ
AUTOSPORT web
日産とホンダが歴史的な提携に向けた話し合いを開始!! 組み合わさると強い分野と超絶合わないところ
日産とホンダが歴史的な提携に向けた話し合いを開始!! 組み合わさると強い分野と超絶合わないところ
ベストカーWeb
基本はMTだけどクラッチペダルの操作不要! 各社が工夫を凝らしまくった「個性派セミAT」の世界
基本はMTだけどクラッチペダルの操作不要! 各社が工夫を凝らしまくった「個性派セミAT」の世界
WEB CARTOP
メルセデスの“秘蔵っ子”17歳アントネッリ、2021年チャンピオンマシンで初テスト。ハミルトン後任で来季F1昇格の噂も
メルセデスの“秘蔵っ子”17歳アントネッリ、2021年チャンピオンマシンで初テスト。ハミルトン後任で来季F1昇格の噂も
motorsport.com 日本版
6速MT設定! ホンダが「新型軽商用バン」を発売! めちゃ「上質内装」×精悍“黒顔”採用の新モデルも登場! 機能向上した「N-VAN」約137万円から
6速MT設定! ホンダが「新型軽商用バン」を発売! めちゃ「上質内装」×精悍“黒顔”採用の新モデルも登場! 機能向上した「N-VAN」約137万円から
くるまのニュース
警察庁、大型トラック・バスにAT限定免許を新設 2026年4月から順次導入
警察庁、大型トラック・バスにAT限定免許を新設 2026年4月から順次導入
日刊自動車新聞
アクラポヴィッチ製「レース専用マフラー」に MT-09(24)用など新製品が続々登場! アクティブで予約受付中
アクラポヴィッチ製「レース専用マフラー」に MT-09(24)用など新製品が続々登場! アクティブで予約受付中
バイクブロス
軽量・低背圧・静粛性を高次元で融合、HKSからGRヤリス用「スーパーターボマフラー」が新登場
軽量・低背圧・静粛性を高次元で融合、HKSからGRヤリス用「スーパーターボマフラー」が新登場
レスポンス
ハーレーの最新モデル10台が登場! 特別試乗会「ハーレートライディング in 羽生モータースクール」が5/5開催
ハーレーの最新モデル10台が登場! 特別試乗会「ハーレートライディング in 羽生モータースクール」が5/5開催
バイクブロス
ウイリアムズのスペアパーツ不足、アタックしない理由にはならない! アルボン、日和るなら「家にいたほうがいい」
ウイリアムズのスペアパーツ不足、アタックしない理由にはならない! アルボン、日和るなら「家にいたほうがいい」
motorsport.com 日本版
四国と関西をつなぐ「紀淡海峡大橋」はいつできる? 新たな本四連絡橋で関西圏に環状道路網の誕生なるか。
四国と関西をつなぐ「紀淡海峡大橋」はいつできる? 新たな本四連絡橋で関西圏に環状道路網の誕生なるか。
くるくら
かつて全盛だった「ステーションワゴン」なぜ人気低下? 国産ワゴンは絶滅寸前!? それでもワゴンが良い理由とは
かつて全盛だった「ステーションワゴン」なぜ人気低下? 国産ワゴンは絶滅寸前!? それでもワゴンが良い理由とは
くるまのニュース
バイクの水平対向2気筒エンジン、転倒の際にエンジンが壊れたりしないの?
バイクの水平対向2気筒エンジン、転倒の際にエンジンが壊れたりしないの?
バイクのニュース
トヨタ「ハイエース」を完全DIYカスタム! 3型にこだわるオーナーの見た目と実用性にもこだわった作り込みとは
トヨタ「ハイエース」を完全DIYカスタム! 3型にこだわるオーナーの見た目と実用性にもこだわった作り込みとは
Auto Messe Web
米国運輸省道路交通安全局、ホンダCR-Vとアコードの衝突被害軽減ブレーキを調査
米国運輸省道路交通安全局、ホンダCR-Vとアコードの衝突被害軽減ブレーキを調査
日刊自動車新聞
レクサスLMもびっくり!! 26年度に東海道新幹線で個室復活 N700Sはどこまで変わる
レクサスLMもびっくり!! 26年度に東海道新幹線で個室復活 N700Sはどこまで変わる
ベストカーWeb
新型マツダCX-80、堂々登場!──GQ新着カー
新型マツダCX-80、堂々登場!──GQ新着カー
GQ JAPAN
トヨタ堤工場、2週間生産停止の真相、『プリウス』後席ドア不具合で13万台超リコール[新聞ウォッチ]
トヨタ堤工場、2週間生産停止の真相、『プリウス』後席ドア不具合で13万台超リコール[新聞ウォッチ]
レスポンス

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

154.9262.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

82.0225.0万円

中古車を検索
MAZDA2の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

154.9262.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

82.0225.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村