■風速10m以上で走行が不安定になるクルマも
2019年夏は、近年話題となっている「集中豪雨(ゲリラ豪雨)」による被害が多発しています。同年8月28日の佐賀県武雄市や同年9月4日の三重県四日市市などをはじめ、多くの場所で雨や風の影響によって災害レベルの被害がでています。
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この時期は、大型の台風が日本列島の付近に発生することも多いため、クルマの運転はいつも以上に気を付けなければなりません。また、ニュースなどでは雨風の影響によってトラックなどが横転している光景も見かけますが、どのくらいの風でクルマは横転してしまうのでしょうか。
2018年9月4日に、台風21号が関西地方に上陸し甚大な被害が発生。なかでも、暴風で流されたタンカーが関西国際空港の連絡橋に衝突し、利用者が空港内に取り残されるなど大きな話題となりました。
この際、関西空港の瞬間最大風速は開港以来最大となる58.1m/sを記録。走行中のトラックが横転したほか、電柱や街灯が倒れる被害も出ていたようです。
風の強さは、ニュースなどで「やや強い風」や「平均風速○m/s」といった表現や表記を見かけますが、聞いただけではどのくらいの強さか分かりづらいのものです。
気象庁によると、大きく4段階で表されています。「やや強い風(10m/s以上)」では、道路の吹流し(緑色の風量を表す設備)の角度が水平になり、高速運転中では横風に流される感覚を受ける状況です。
その後、「強い風(15m/s以上)」では、高速運転時の横風に流される感覚が大きくなり、「非常に強い風(20m/s以上)」になると、通常の速度で運転するのが困難になります。そして、「猛烈な風(30m/s以上)」という表現では、走行中のトラックが横転するレベルだといいます。
実際に、高速道路を走行していると、風で少しハンドルを取られただけでも危険な状態となります。吹き流しが真横になっているときは、安全に走行できる状態まで減速することが大切です。
また、車線をまたぐほど大きく振られる強風であれば、非常駐車帯に停車して風が止むのを待つなどの対応も必要となってきます。
ほとんどの高速道路では平均風速が10m/sから15m/sで速度規制が入り、平均風速20m/sから25m/s以上で通行止めとなる場合が多いようです。
クルマのボディタイプでも風の受け具合は変わってきます。車高の低いスポーツカーやセダンは比較的に影響が少ないですが、ミニバンや軽スーパーハイトワゴン、トラックなど、全高が高くボディ側面の面積が広いクルマは横風の影響を受けやすくなるのです。
台風や集中豪雨などでクルマを運転する場合は、大雨による道路の冠水で生じるトラブル以外に横風などの影響も覚えていくことで、より安全な運転を心掛けることができます。
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