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業界ニュース 2019.9.5

3列目いらなくない? 使い勝手も良い2列シートミニバン新旧5選

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■かつて一世を風靡した「2列シート専用ミニバン」があった

 日本自動車販売協会連合会が発表する2019年1月から6月の登録車販売状況を見ると、4位に日産「セレナ」、5位にトヨタ「シエンタ」、7位にトヨタ「ヴォクシー」、8位にホンダ「フリード」と、ベスト10のなかにミニバンが4台もランクインしています。

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 3列シートを用意し、いざとなれば多人数乗ることができるミニバンはとても便利ですが、普段は3列目を格納しているミニバンユーザーも多いでしょう。

 シエンタやフリードなど、3列目シートを廃したモデルを用意するミニバンもありますが、今回紹介するのは、もともと3列目シートを用意していないミニバン、つまり「2列シートミニバン」です。絶版車からいまも販売されているモデルまで、また国産車から輸入車まで5台を紹介します。

●三菱・初代「RVR」(1991年から1997年)

 現行のRVRは、三菱のコンパクトSUVとして、日本では2010年に登場したモデルです。海外では「ASX」や「アウトランダースポーツ」という車名で販売されています。2019年8月26日にはフロント/リアデザインを一新しました。

 1991年に登場した初代RVRは、現行モデルの「コンパクトSUV」というカテゴリーではなく、まさに「2列ミニバン」でした。

 三菱の3列シートミニバン、2代目「シャリオ」のシャシをショートホイールベース化。全長4290mm×全幅1695mm×全高1625mmのコンパクト&トールボディでした。

 特徴は、後席片側スライドドアを採用したこと。また通常の2+3人乗りに加え、後席が300mmスライドする「ロングスライドシート」を採用した2+2人乗りを用意していました。

 フロント/リアシートともに完全フルフラットを可能にしていたり、スキーなどの長いものも収納できる「リアシートバックフォールド」機能を採用していたりと、当時のRVブームにも乗りヒットしました。

 のちに大型グリルガードを装着してアウトドアの印象を高めた「RVRスポーツギア」も登場、このことも人気に拍車がかかりました。

 1997年には2代目にフルモデルチェンジ、このモデルもリア片側スライドドアやロングスライドシートなど、初代RVRのテイストを色濃く残していましたが、2002年に販売終了。2010年に3代目となる現行RVRが登場するまで、8年のブランクがありました。

●ホンダ「S-MX」(1996年から2002年)

 ホンダ「S-MX」は、1990年代にホンダが展開していた「クリエイティブ・ムーバー(生活創造車)」の第4弾モデルです。

 3列シートミニバンの初代ステップワゴンをショートホイールベース化、全長3950mmと4mを切るボディながら、1765mmの全高と低床フラットフロアにより広々とした車内スペースを確保したモデルです。
 
 前席/後席ともにベンチシートを採用。前席は左右独立してスライドが可能で、後席は300mmものロングスライドができました。コラムシフトの採用により、前席左右のウォークスルーも実現していました。

 初代RVRと同じく右側に1枚、左側に2枚のドアを採用していましたが、後席ドアはRVRのスライドドアに対してS-MXはスイングドアを採用していました。

 前後ベンチシートを倒せば、完全フルフラットのベッドになるのが特徴でした。まだ「車中泊」という言葉がない時代、S-MXは、若者の「デートカー」として人気になりました。車高を15mm下げた「ローダウン」仕様もありました。

 車両価格も164万8000円からと手ごろで、またデュアルポンプ式4WD車も用意するなど販売は好調でしたが、ステップワゴンが2代目にフルモデルチェンジするタイミングで、2002年に販売が終了しました。
 
●ホンダ「エディックス」(2004年から2009年)

 エディックスは、2004年に登場したホンダの2列シートミニバンです。

 特徴は、2列シートながら、前3人後3人の6人乗りを実現した「3×2ミニバン」というコンセプトです。3席×2列の6座を独立させて、前後のセンターシートを270mmものロングスライド可能なV字シートレイアウトを採用したことで、全幅を1795mmに抑えつつ、隣りの人と肩をずらして快適な横3人掛けを実現していました。

 全長は4285mmですが、6人フル乗車の状態でも439リッターと大容量の荷室を確保、さらに2列目をすべてたたむと26インチのMTBが3台も積載可能な、最大1049リッターのラゲッジルームが実現、さらに前後センターシートを倒せば4名乗車でもスキーなど長尺物も積載できるなど、抜群のユーティリティを誇りました。

 登場当時のエンジンは、2リッターのi-VTECと1.7リッターVTECの2種類。とくに156馬力/188Nmを発生する2リッターエンジンモデルは元気で、前1550mm/後1560mm(2WD車)とワイドトレッドを活かして、ロール感の少ない安定した走りを実現していました。
 
日本では「3人×2列」という独特のコンセプトが市場に受け入れられず、1代限りで終了しました。ちなみにヨーロッパでも「FR-V」の名で販売されました。

■輸入車にもある!「大人気」の現役モデルと、今となっては「激レア」の2列シートミニバン

●ルノー・2代目「カングー」(2009年から現在)

日本でも大人気の2列シートミニバンがルノー「カングー」です。今回紹介する5台のなかでは唯一、2019年時点で新車購入できるモデルです。

 初代カングーは2002年に日本に上陸しました。商用車ベースのカングーは、そのスクエアなボディや使い勝手の良さなどから、ファミリー層を中心にヒットモデルとなりました。

 2009年に、2代目となる現行カングーが日本でも発売されました。初代カングーは全幅が1675mmと5ナンバーサイズでしたが、2代目カングーは全幅1800mmと、一気に3ナンバーサイズになり、ファンからは「デカングー」という愛称で呼ばれています(ちなみに初代は「コカングー」と呼ばれます)。

 大きくなったことで、発売前は日本での人気が危惧されましたが、ふたを開けてみると大ヒット。毎年カラフルな色で登場する「クルール」など限定車戦略も功を奏し、毎年ルノージャポンのベストセラーモデルになっています。

 毎年5月に開催されるカングーファンの祭典「カングージャンボリー」では、1700台を超える新旧カングーが集まります。こうしたオーナーイベントも、カングーが人気の一因かもしれません。

 フランス本国では2007年に登場した2代目カングーですから、すでに12年が経っています。にもかかわらず、まだ日本では人気の輸入車です。

●フィアット「ムルティプラ」(2003年から2007年)

 フィアット「ムルティプラ」は、2003年4月に日本に上陸した2列シートミニバンです。

 全長は4005mmとコンパクトながら、全幅は1870mm、全高は1670mmと、ほかの車種ではあまり見られないサイズでした。これは前列3名×後列3名の、6名乗車を実現するためのボディでした。

 ユニークなのはこの外観。3組のライトを縦に配置、ボンネット前の通常位置にあるのがフォグランプとロービーム用ヘッドランプで、Aピラー付け根にあるのはハイビーム用ヘッドランプでした。

 搭載されたエンジンは76馬力/145Nmを発生する1.6リッター自然吸気。これに5速MTを組み合わせていました。日本での当時の価格は249万円でした。

 あまりに突飛なデザインは、日本だけでなく世界的にも不評で、2004年には「普通の」デザインにフェイスリフト、同メーカーの小型車「パンダ」と似た顔になりました。個性的だったムルティプラのデザインが好きな人にとっては、このフェイスリフトは逆効果になってしまいました。

※ ※ ※

 一般的には「どうせミニバンを買うのならば3列シートがほしい」と思う人が多いと思います。そのため2列しか持たないミニバンは、いままで日本ではあまりヒットしてこなかったのが現実です。

 ただし現行のコンパクトミニバン、シエンタやフリードに2列シート仕様車が用意されたりと、2列シートミニバンのニーズそのものがないわけではなさそうです。それは日本でのカングーの人気ぶりを見てもあきらかです。

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(くるまのニュース くるまのニュース編集部)

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