現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 生産台数わずか9台! 幻のトヨタ「2000GT」に乗れる!? ヒストリックカー試乗会開催

ここから本文です

生産台数わずか9台! 幻のトヨタ「2000GT」に乗れる!? ヒストリックカー試乗会開催

掲載 更新
生産台数わずか9台! 幻のトヨタ「2000GT」に乗れる!? ヒストリックカー試乗会開催

■生産台数わずか9台! 幻のトヨタ「2000GT」があった

 日本が世界に誇るクラシックスポーツカーといえばトヨタ「2000GT」が真っ先に思い浮かびます。

わずか197台… 幻の2代目「スカイラインGT-R」とは

 1960年代にトヨタは「スポーツ800(通称『ヨタハチ』)」くらいしかスポーツカーを持っていませんでした。

 スポーツ800はレースで結果を残すほどの速さをみせていましたが、800ccの水平対向OHVエンジンは45馬力と非力で、それを580kgという車重の軽さで補って戦っていました。

 そこで、トヨタは世界にも通用するスポーツカーの開発を決定。当時、すでに高性能なオートバイ製造で実績のあるヤマハと技術提携し、共同開発とするプロジェクトとしてスタートしました。

 外装のデザインは「ロングノーズ・ショートデッキ」といわれる、伝統的な英国製スポーツカーのテイストを取り入れた、曲面を多用する流麗なハッチバックとしています。

 エンジンは「クラウン」に搭載されていたものをベースに、ヤマハによりDOHC化された、2リッター直列6気筒を搭載。キャブレターを3連装し、最高出力150馬力を発揮しました。

 最高速度は220km/h、0-400m加速は15.9秒と公表され、当時の日本車の水準を遥かに上回る性能でした。

 こうして1967年に2000GTは発売されますが、販売価格は238万円で、これは当時の大卒初任給平均である3万6200円の65.75倍。2019年の大卒初任給がおよそ21万円であることを考えると、現在の価値で換算して約1300万円ということになります。

 また、当時の物価を考慮すると、現在の価値ではもっと高額だったという試算もあります。

 1967年にフロントマスクのデザイン変更などマイナーチェンジがおこなわれ、1970年まで生産されます。生産台数はわずか337台でした。

 こうして、稀代の希少車となった2000GTですが、さらに希少な2000GTがありました。それは北米向けに試作されたモデルで、生産台数は9台といいます。

 337台のなかには、輸出用も含まれていますが、この9台はそれとは別で、2.3リッター(正確には2253cc)直列6気筒SOHCエンジンを搭載した左ハンドル仕様でした。

 この特別な2000GTは結局、市販されることなくお蔵入りしてしまいましが、2台の現存が確認されています。

 そして、そのうちの超希少な1台に東京で試乗ができるというのですが、どういうことなのでしょうか。

■お台場で世界各国のヒストリックカーに乗れる!

 この幻の2000GTはトヨタが所有している1台で、東京お台場にあるテーマパーク「MEGA WEB(メガウェブ)」内の「ヒストリーガレージ」に展示してあります。

 ヒストリーガレージは国内外のヒストリックカーが、昔の町並みを再現した室内に多数展示してあり、間近で見学できる施設です。

 そのなかの1台が2.3リッターエンジンを搭載した2000GTなのです。

 ヒストリーガレージに展示されているクルマの多くは、いつでも走ることができる、いわゆる動態保存されており、2000GTも走ることができます。

 この、ヒストリーガレージの展示車両による同乗試乗会が定期的に開催されているのです。今回、メガウェブ誕生20周年記念ということで、3月開催の同乗試乗会でおこなった「乗ってみたいヒストリックカーアンケート」の結果から、上位の車両をメインに計14台を試乗車としてラインナップしています。

 例を挙げると、映画で有名なデロリアン「DMC-12」、巨大なボディのキャデラック「シリーズ62」、ドアが特徴的なBMW「イセッタ」、世界中で人気沸騰中の日産「スカイラインGT-R」そしてトヨタ2000GTなど、人気の車種が並びます。

 開催日時は9月28日(土)・29日(日)の2日間で、それぞれ11:20から18:00。開催場所はメガウェブの「トヨタ シティショウケース 1F ライドワン」です。

 料金は500 円/台でカフェの1ドリンク付きとなっています。なお、メガウェブのホームページで予約か、
もしくは当日予約ですので、詳細は同ホームページを確認してください。

こんな記事も読まれています

ビッグモーターで「50台以上」が盗難被害に!? 「自作自演?」の声あるが…真相は? 元関係者語る実態とは
ビッグモーターで「50台以上」が盗難被害に!? 「自作自演?」の声あるが…真相は? 元関係者語る実態とは
くるまのニュース
春だね! 桜が描かれた原付ご当地ナンバー
春だね! 桜が描かれた原付ご当地ナンバー
バイクのニュース
アウディの新型電動SUV『Q6 e-tron』にロング版「L」…北京モーターショー2024で発表へ
アウディの新型電動SUV『Q6 e-tron』にロング版「L」…北京モーターショー2024で発表へ
レスポンス
[新型ランドクルーザー250モデリスタ]今回はオフロード感マシマシで「オプカン」ホワイトレターも!! お馴染みのLEDも付いちゃうゾ
[新型ランドクルーザー250モデリスタ]今回はオフロード感マシマシで「オプカン」ホワイトレターも!! お馴染みのLEDも付いちゃうゾ
ベストカーWeb
街で見かけるダイハツ車たちがサーキットを攻める!「D-SPORT & DAIHATSU Challenge Cup 2024」に密着してみた
街で見かけるダイハツ車たちがサーキットを攻める!「D-SPORT & DAIHATSU Challenge Cup 2024」に密着してみた
くるまのニュース
[新型ランドクルーザー250内装解説]12.3インチの巨大モニターもいいけど8インチで十分じゃね??  スイッチとかめっちゃ使いやすいやん絶対
[新型ランドクルーザー250内装解説]12.3インチの巨大モニターもいいけど8インチで十分じゃね??  スイッチとかめっちゃ使いやすいやん絶対
ベストカーWeb
「メーカー公認」で丸目換装!! ランクル250の激推しオプションを見逃すな なぜか不遇の「GX」も泣けるぞ
「メーカー公認」で丸目換装!! ランクル250の激推しオプションを見逃すな なぜか不遇の「GX」も泣けるぞ
ベストカーWeb
ホンダ新型「オシャレ軽商用バン」発売! エレガントな進化に早くも反響!? 130万円台で買える改良「N-VAN」が登場
ホンダ新型「オシャレ軽商用バン」発売! エレガントな進化に早くも反響!? 130万円台で買える改良「N-VAN」が登場
くるまのニュース
ヤマハの電アシ「PAS Brace」 日常使いしやすいスポーティコミューターの2024年モデルを発売
ヤマハの電アシ「PAS Brace」 日常使いしやすいスポーティコミューターの2024年モデルを発売
バイクのニュース
JSR、産業革新投資機構によるTOBが成立 2024年夏にも上場廃止
JSR、産業革新投資機構によるTOBが成立 2024年夏にも上場廃止
日刊自動車新聞
ゲレヴァー好きですか?レストアされたレアなオフローダー「メルセデス 300 GD」で冒険の旅へ、150万キロ感動の物語
ゲレヴァー好きですか?レストアされたレアなオフローダー「メルセデス 300 GD」で冒険の旅へ、150万キロ感動の物語
AutoBild Japan
アルピーヌF1、中国GPで新"軽量版"シャシー投入&フロアアップデートも実施……最下位脱出に向け奮闘中
アルピーヌF1、中国GPで新"軽量版"シャシー投入&フロアアップデートも実施……最下位脱出に向け奮闘中
motorsport.com 日本版
【最新スーパースポーツ試乗】世界限定2500台、オフロードも走れるポルシェ911ダカールのオールラウンド性能
【最新スーパースポーツ試乗】世界限定2500台、オフロードも走れるポルシェ911ダカールのオールラウンド性能
カー・アンド・ドライバー
渋滞へトラックが「ノーブレーキ突入」衝撃の映像!? NEXCO緊急の注意喚起が話題に「運転の上手い人はこんなことしません!」
渋滞へトラックが「ノーブレーキ突入」衝撃の映像!? NEXCO緊急の注意喚起が話題に「運転の上手い人はこんなことしません!」
くるまのニュース
ついにランクル250正式発表520万円から!! 争奪戦必至もやっぱり欲しいーー今日ランクルに新たな歴史が始まる
ついにランクル250正式発表520万円から!! 争奪戦必至もやっぱり欲しいーー今日ランクルに新たな歴史が始まる
ベストカーWeb
MINIの小型電動クロスオーバー『エースマン』がデビューへ…北京モーターショー2024
MINIの小型電動クロスオーバー『エースマン』がデビューへ…北京モーターショー2024
レスポンス
バイク「満タン航続距離ランキングトップ10 2024】10位でも500kmは余裕、1位は600kmオーバー!125から大型車までの大混戦に
バイク「満タン航続距離ランキングトップ10 2024】10位でも500kmは余裕、1位は600kmオーバー!125から大型車までの大混戦に
モーサイ
レクサスが「1泊10万円」のキャンプを発表! レクサス新型「GX」の展示&試乗もある非日常体験!? 6月に開催へ
レクサスが「1泊10万円」のキャンプを発表! レクサス新型「GX」の展示&試乗もある非日常体験!? 6月に開催へ
VAGUE

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

509.9575.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

28.3875.0万円

中古車を検索
クラウンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

509.9575.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

28.3875.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村