トヨタは2019年8月29日、ラグジュアリーSUV「RX」をマイナーチェンジし発売した。現行レクサスRXは2015年10月に登場しており、4年ぶりのビッグマイナーチェンジとなる。またマイナーチェンジの概要は2019年5月にグローバル向けに発表されていたが、ようやく発売を迎えた。
モデル概要
今回のマイナーチェンジで、エクステリアは前後のバンパーデザインを変更。インテリアは、ナビゲーションのタッチディスプレイ化や充電用USBソケットの増設、スマートフォン収納箇所の追加、リモートタッチ(タッチパッド式)を採用するなど利便性を向上。
マルチメディアシステムは、SmartDeviceLink、Apple CarPlay、Android Autoに対応し、スマートフォンを12.3インチタッチワイドディスプレイに連携することができるようになっている。
内装は、ロングボディのRX450hLのサードシートに2種類のシートポジションを設定。室内空間を重視したポジションと、ラゲージスペースを重視したポジションをシーンに合わせて選択可能となっている。
またRX450hLは、セカンドキャプテンシートをオプション設定。スライド&リクライニング機構を備えることで快適性を高めることができる。
走りついては、レクサス共通の「すっきりと奥深い」テイストを追求するために、基本となるボディと足回りの剛性を向上させるなど大幅に改良。
ボディはスポット溶接の打点を増やし、構造用接着剤の接着範囲も拡大するなど骨格を高剛性化。サスペンション周りでは、ハブベアリングの剛性を高めることで車両の応答性を向上させ、さらにリヤスタビライザーバー径を拡大し、アンダーステアの軽減とロールを低減。また、コーナリング中、アクセルを踏み込んだ際に発生しやすいアンダーステアを抑制するアクティブコーナリングアシスト(ACA)の採用や、EPSのチュ-ニングを行なっている。
ダンパーは、フリクションコントロールラバーを内蔵するダンパーを採用し、路面からの微小な入力による高周波振動を低減。さらにシームレスに可変減衰力制御が可能なNAVI・AI-AVS(RX450hL、“version L”、“F SPORT”に標準設定)も採用している。
また“F SPORT”は専用のシャシーチューニングを採用している。ボディのしなりや微振動を吸収するパフォーマンスダンパーをフロントとリヤに装着し、ハンドリングの特性を一層シャープに。さらに、瞬時にロールを抑制する電動アクティブスタビライザーを装備している。
これらのボディ、シャシーの改良により、リニアなステアリングフィールと正確なライン・トレース性を向上。また、正確に対向車や前走車に対する照射をカットできる世界初の小糸製作所製のブレードスキャン式アダプティブ・ハイビームシステムと最新世代の「レクサス・セーフティシステム+」を採用している。
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