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人気のオールラウンドバイクの実力を楽しみつつ試す

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人気のオールラウンドバイクの実力を楽しみつつ試す

レーシングバイクのイメージが強いドゥカティのもうひとつの顔であるアドベンチャーマシンのムルティストラーダ。じつは欧州ではもっとも人気のあるドゥカティである。

アドベンチャーマシンのベンチマークと言えばBMWのGSであり、世界のライバルメーカーもそれぞれ特色を持ったマシンでその人気カテゴリーに参入している。ドゥカティのムルティストラーダの特色、それは「4Bikes in 1」だ。

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これは1台で4通りの走りが楽しめるという意味であり、市街地からワインディング、ツーリングシーンにオフロードと、場所を選ばない走行性能を有するという、アドベンチャーマシンの基礎を磨き挙げることにある。そのキモとなっているのが電子制御技術。ライディングモードの切り替えによるエンジン特性の最適化とともに、スカイフックと呼ばれるセミアクティブサスペンションを装備したことが大きい。エンジン特性の最適化と同時に、サスペンションの初期設定だけでなく、走行中にも状況にあった減衰力特性が選択される。ムルティストラーダの万能性を支える技術と言えるだろう。

ムルティストラーダのラインナップは大きく分けて3モデル。1200から進化した1260と1260S。オフロードでの走りをよりフィーチャーした1260エンデューロ。そしてミドルクラスの排気量を持つ950と950Sだ。残念ながら欧州での人気ぶりと比べて、日本ではまだまだ認知度が低いムルティストラーダ。しかし、その万能性を愛するライダーも徐々に増えてきている。

20台以上のムルティストラーダが集合した様は圧巻。日本のレース発祥の地であるアサマレースウェイを貸切走行と、参加者を満足させる素晴らしいイベント内容となった。北軽井沢に集まった20人のムルティストラーダファンそんなオーナーに向けたイベント「ツアーザレッド」がドゥカティ・ジャパンの主催により、7月6日、軽井沢近郊にて開催された。このツアーザレッドというイベントは過去に何度も開催しているものの、メディア向けであったり、試乗会のようなものであったりとカタチは様々だ。今回はオーナー向けのイベントとして開催されることになった。今年の参加車枠は20だったのだが、定員は募集開始後すぐに埋まってしまったという。

例年にも増して天気予報がコロコロと変わる今年の梅雨。遠方より参加表明している人も多く、当日の参加状況が気がかりであったがさすがムルティ乗り。皆さん、集合場所である長野県湯の丸スキー場駐車場に元気に到着。

ドゥカティのイベントとしては、あまり楽しくないものになりがちなウェット&霧。しかし、ムルティストラーダにとっては関係なし。その万能性をあらためて感じる機会となった。ところが、天気は本日最高の荒天具合。霧で先が全く見えない中、ツアーザレッドがスタートした。

午前中は林道をメインに走行するグループと、オンロードのみを走行する2手にわかれ、ツーリングを楽しむスケジュール。キャベツ畑の広がるパノラマライン付近では、キャベツの収穫時期と重なったこともあり、道路は農作業の車両が落とす畑の土でドロドロ状態。しかし、そんな状況でこそムルティストラーダならではの走破性が光る。「オンロードコース選んだのに、オフロード走ったみたいだよ!」と参加者も嬉しそうだ。

心配された天候も、集合場所から徐々に高度を下げるにしたがって霧雨も止み、終日薄曇の過ごしやすい1日となった。昼にはツアーザレッドカフェと命名された1日限りの貸切レストランで参加車全員が合流。地場の食材を使った料理の数々が用意され、イタリアンならではの焼きたてのピザも振る舞われた。

午後になってもハードでエキサイティングなコースが続く。浅間火山レース跡地となるアサマレースウェイでは、参加者全員がオフロードを走行。ブロックパターンのタイヤを履かせたエンデューロオーナーから、完全オンロード仕様のパイクスピークオーナーまで、それぞれのペースでオフロードを楽しんだ。

こうした様々なコースを走るイベントは初体験だったライダーも少なくなかったが、走行前にジャーナリストの松井勉さんよりオフロードでのライディングレクチャーがあったため、あまり緊張せず、イベントを全身で楽しめたようだ。

午後4時の終了後、「明日は仕事だから!」と、元気に会場を後にするライダー達。長い帰り道が苦もなく、むしろ楽しく感じることができるのも、ムルティストラーダだからこそともいえる。

昼食は当日限定オープンのドゥカティカフェで、焼きたてのピザがふるまわれた。走るだけでなく、ブランドの方向性やパッションも感じさせてくれるのがドゥカティイベントの魅力的なところだろう。悪路や悪天候なんてお構いなし。ムルティストラーダの万能性をあらためて感じさせるイベントとなっていた。

文・鈴木大五朗 写真・ドゥカティ ジャパン 編集・iconic

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