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業界ニュース 2019.8.19

暑い時期も油断大敵!バッテリー上がりが夏場でもなぜ起きる?

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季節を問わず路上トラブルのトップ

 バッテリー上がりによるトラブルは、冬場に多いイメージだが、実は夏場にも意外と多い。ファミリーで行楽地へドライブに行こうと朝クルマを出そうととした時などに、エンジンが始動しなかったりしたら最悪だ。では、なぜ夏場もバッテリーは上がりやすいのか? その原因と対応策を紹介する。

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 今も昔も路上トラブルのキングに君臨し続けるのがバッテリー上がり。JAFが発表した昨年のロードサービス救援依頼の統計をみても、一般道で3割超を占めていることから、トラブルを予防したり、予兆を察知するのが難しいパーツだということがわかる。バッテリートラブル件数は季節変動も少なく、JAFのシーズン別の統計を見ても、年末年始、ゴールデンウィーク、お盆のどれをみてもトップだ。

 一般的な自動車用(鉛)バッテリーは、化学反応で電気を溜めたり放電したりする。そのため、気温の低い冬は活性が悪くなり、電気を出し入れする性能が低下してしまう。また、エンジンオイルも粘度が高くなるので、始動の際には夏よりもスターターの回転力が必要で、より多くの電力を必要とする。このため、冬に始動不能となるのは納得しやすいのだが、実際は夏場でもトラブルは多い。

電動ファンが回ると消費電力が増える

 その理由はいくつか考えられるが、まずは、夏は水温が上がりやすいことがある。エンジンを冷却するためのラジエータには、電動ファンが付いていて、水温がある温度(クルマによるが85~100℃の間が多い)に達すると電動ファンが回って、ラジエータに冷却風を強制的に流している。

 電動ファンはその名の通り、モーターを回しているのでかなりの電気量を消費する。40km/hとか60km/hのスピードで走行していれば、フロントグリルから入ってくる走行風でラジエータは冷却されるので、電動ファンはまわらない。

 ところが、渋滞にハマると、走行風が流れて来ないので水温が高くなり、電動ファンが回りだす。夏場はその頻度がとても多くなり、ともするとファンが回りっぱなしという状況にもなる。最近の電動ファンは、昔のようなオンかオフではなく無段階制御するようになっているものも多く、連続回転も低速にもできるので以前より消費電流は少なくなっているが、それでも冷却が追いつかなくなれば、高速回転になって消費電流が増える。

エアコンの消費電力は大きい

 エアコンも大きなファクターになる。カーエアコンは、コンデンサーという放熱器(用語からいえば凝縮器)がラジエータの前にあって、キャビン内の熱をコンデンサーに循環させて放熱している。つまり、キャビンを涼しくするためにエアコンを入れると、エンジンルームの電動ファンが回りだすのだ(昔のFR車はエンジンのベルトから回すタイプもあり、その場合は電動ファン自体がない)。

 こちらも、ラジエータのファンと同程度のサイズなので、消費電流80W~150Wと多め。ハロゲン式ヘッドランプを点灯させておるくらいになっている。ちなみに、電動ファンは、ラジエータ用とエアコンコンデンサー用をそれぞれ持つタイプと、1つで兼用しているタイプがある。当然、2つ回れば消費電流も2倍になる。

 エアコンを点けると、車内でも送風用ファンが稼働。これもフルで回すとけっこう電気を食う。エアコンを「オート」にすると、設定温度に早く近づけようとエアコンが頑張り、エンジンルームのコンデンサー用電動ファンとキャビンのブロワーファンがペアでフル稼働し、バッテリーには大きな負担となる。

渋滞路では発電しても消費量が上回ることも

 渋滞路などでの低速走行時は、エンジンがアイドリング回転に近いので、発電量も小さくなっている。オルタネーターと呼ばれるクルマの発電機は、フルパワーになるのがエンジンが2000rpm以上のとき。状況によってはバッテリーへ充電ができなくなり、放電していることもある。

 つまり、エアコンで大量に電気を消費するところに、発電量の低下と、渋滞時のブレーキランプ点灯、さらに夜間ならヘッドライト、雨ならワイパーにも電気が使われたら充電量より放電量が上回ってしまうわけだ。

稼働率が低いクルマは充電不足に注意

 普段あまり乗らない稼働率の低いクルマは、日常的に放電しているため、本来は充電が必要な状態でも、電装品に電機を使われてしまい、走行時間が多くてもバッテリーへの充電が進んでないということもある。

 バッテリーを数年使っていたりメンテンナンスが良くないと、充電も進みにくいので、あっけなくバッテリー上がりを起こすこともある。

 また、ケースとしては少ないもののバッテリー内部の極板が劣化していて内部でショートすることで、突然死するのも夏場に多いように思われる。これは予測が難しくバッテリーを交換するしかない。

 加えて、あえて要因を挙げると、エンジンルームにあるバッテリーは、夏場はエンジンやラジエーターの熱気で、かなり過酷な状況に置かれていることにも着目したい。バッテリーカバーなどはこれに対応する部品なので、むやみに外さないようにしたい。

 余談だが、バッテリーの寿命は、トランクなどのエンジンルーム外に設置された車両のほうが長い。バッテリーはあまり高温状態で使うと、化学反応が進みすぎて劣化が早まる傾向にあるためだ。

予防策はバッテリーの点検やメンテ

 最後に、バッテリーあがりの予防策を紹介しよう。

 まずは、バッテリーの充電や劣化の状態をプロに診断してもらい、必要に応じて補充電や交換してもらう事が挙げられる。最近は、バッテリーのコンディションをかなり正確に判定できるテスターが普及し、カー用品店でも無料サービスなどを行ってることが多い。また、車内のアクセサリーソケットにつける電圧計を活用する方法も考えられる。

 最近の車両は、「充電制御」という発電を止める機能があったりするので、判断にはコツが必要だが、発電系統が正常であれば13.5~14.5V程度になるはずで、もしエアコンを使っているときに電圧が下がってくるようなときは、ブロワーファンの設定を控えめにするとか、A/Cだけ一時的にオフにするというような対応もできるだろう。

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(Auto Messe Web 『Auto Messe Web編集部』)

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みんなのコメント

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  • fil*****|2019/08/20 12:29

    違反報告

    バッテリー電圧を常時確認できると少し安心。レーダー他でバッテリー電圧を表示できるようにしておけば
    少しは異常に気付きやすいけど、ものによって微妙に表示電圧が違うこともあるので
    どれを参考にするかも重要。
    メーターパネルのバッテリー警告灯は点灯時点でかなり危ない状況の場合がほとんど。
    シーズンに限らずエンジン始動が1,2回でできなかった場合、特急で交換などを考えたほうがいい。
    泣きを見るのは自分だから。

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