現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > バイクの「トラクションコントロール」とは? いまやスポーツバイクの必需品!【現代バイク用語の基礎知識2019】

ここから本文です

バイクの「トラクションコントロール」とは? いまやスポーツバイクの必需品!【現代バイク用語の基礎知識2019】

掲載 更新
バイクの「トラクションコントロール」とは? いまやスポーツバイクの必需品!【現代バイク用語の基礎知識2019】

トラコンは、走る楽しみを広げるライダーサポートシステム
【主な機能・効果】

1.安全性、安心感の向上

ライバル対決! スズキ KATANA / カワサキ Z900RS / ホンダ CB1100RS を乗り比べ!

2.滑らかで効率的な走りをサポート

発進時や加速時のリアタイヤの空転を検知、抑制し、安全性や安心感の向上に大きく貢献するトラクションコントロール

いまや、高性能スポーツモデルを安心して走らせるのに欠かせないシステムとなっている。

国産市販車で初めてトラクションコントロールを採用したのは、1997年に発売されたヤマハの2スト・トレールモデル「ランツァ」。

燃料タンク下に置かれた8ビットマイコンがエンジンの回転上昇率を監視し、リアタイヤの空転によってエンジン回転数が一気に上昇した場合に、点火タイミングを遅らせて空転を抑えるシステムだった。

当時としては画期的なシステムではあったが、ある程度のリアタイヤの空転を許容する必要のあるオフロード車ということもあり、その恩恵を明確に体感できるものではなかった。

その後、2000年代に入ってFI化とABSの普及が進むと、現在と同じ前後ホイールの回転差を検知して、点火タイミングや燃料噴射量、スロットルバルブ開度で滑りを抑制するシステムが登場する。

2008年型のカワサキNinja ZX-10Rや2009年型ドゥカティ・スーパーバイク1198S、2010年型BMW・S1000RRが採用して第一歩を踏み出す。

そして、2011年のアプリリア・RSV4ファクトリーAPRCにIMUを組み合わせたシステムが登場し、バンク角も考慮した現代のトランクションコントロールシステムへと進化した。

パワーモードやライディングモードを補完して、怖くてコーナー立ち上がりでアクセルが開けられないというハイパワーモデルのネガを解消し、転倒を未然に防ぐシステムとしてニーズが高まっているトラクションコントロール。

現在では、安全性を高め、滑らかな発進や加速をサポートすることを主目的とした比較的シンプルなタイプと、IMUからの情報を基にして他の制御システムと緻密に連携させ、速く走ることまでサポートするタイプに両極化してきている。

関連記事
現代バイク用語の基礎知識

関連タグ

こんな記事も読まれています

高速道路でクルマが故障! 「謎の△」無いと罰金6000円!? 使い方わからない人も多い「三角表示板」とは
高速道路でクルマが故障! 「謎の△」無いと罰金6000円!? 使い方わからない人も多い「三角表示板」とは
くるまのニュース
こんないいクルマあるなら日本で売ってよスズキさん! 乗りたい欲が抑えきれない「海外専売モデル」4台
こんないいクルマあるなら日本で売ってよスズキさん! 乗りたい欲が抑えきれない「海外専売モデル」4台
WEB CARTOP
あえて今、「マニュアル車」という選択肢! “電動化時代”におけるその存在意義とは
あえて今、「マニュアル車」という選択肢! “電動化時代”におけるその存在意義とは
Merkmal
マツダ「CX-80」を世界初公開! 最上級3列シートの新型SUV、日本での発売はどうなる?
マツダ「CX-80」を世界初公開! 最上級3列シートの新型SUV、日本での発売はどうなる?
くるくら
三菱自 欧州モデルASXのデザインを一新し、機能を拡大
三菱自 欧州モデルASXのデザインを一新し、機能を拡大
Auto Prove
三菱「新型パジェロ」!? 登場“2026年”か!? 復活待望の「本格SUV」はタフ顔&高級感アゲアゲに? 大胆デザインの予想CG登場
三菱「新型パジェロ」!? 登場“2026年”か!? 復活待望の「本格SUV」はタフ顔&高級感アゲアゲに? 大胆デザインの予想CG登場
くるまのニュース
唯一無二の存在感をレゴで再現 「レゴテクニックKawasaki Ninja H2R」発売
唯一無二の存在感をレゴで再現 「レゴテクニックKawasaki Ninja H2R」発売
バイクのニュース
500%も! akippaがゴールデンウィークの駐車場混雑を予想
500%も! akippaがゴールデンウィークの駐車場混雑を予想
レスポンス
【ブレイズ】電動3輪スクーター「EVデリバリー」が豊橋農業協同組合に導入
【ブレイズ】電動3輪スクーター「EVデリバリー」が豊橋農業協同組合に導入
バイクブロス
ディーゼルは「オワコン」なんかじゃない! 「水素×ディーゼル」もアリのカーボンニュートラルに向けた可能性
ディーゼルは「オワコン」なんかじゃない! 「水素×ディーゼル」もアリのカーボンニュートラルに向けた可能性
WEB CARTOP
テスラ CO2削減に貢献するモデル3、モデルYの価格を引き下げし、超高性能グレード「パフォーマンス」も追加発売
テスラ CO2削減に貢献するモデル3、モデルYの価格を引き下げし、超高性能グレード「パフォーマンス」も追加発売
Auto Prove
ヤマハ、復活へ向けて本腰。MotoGPスペインGP翌日のヘレス公式テストで”ニューマシン”をテストへ
ヤマハ、復活へ向けて本腰。MotoGPスペインGP翌日のヘレス公式テストで”ニューマシン”をテストへ
motorsport.com 日本版
駐車枠の予約に詳細な満空情報! 普段見慣れたSA・PAがもの凄い勢いでいま進化している
駐車枠の予約に詳細な満空情報! 普段見慣れたSA・PAがもの凄い勢いでいま進化している
WEB CARTOP
マツダ「和製スーパーカー」実車公開! 「ロータリー・ミッドシップ」降臨に衝撃! 斬新「RX500」幕張に登場で反響集まる
マツダ「和製スーパーカー」実車公開! 「ロータリー・ミッドシップ」降臨に衝撃! 斬新「RX500」幕張に登場で反響集まる
くるまのニュース
フェラーリF1、マイアミGPでSF-24のカラーリングを変更。2種類のブルーを取り入れたスペシャルバージョンを導入へ
フェラーリF1、マイアミGPでSF-24のカラーリングを変更。2種類のブルーを取り入れたスペシャルバージョンを導入へ
AUTOSPORT web
苦戦から一転。RBリカルド、F1中国GPでは「速さを感じていた」決勝ではあえなくストロール追突でリタイア
苦戦から一転。RBリカルド、F1中国GPでは「速さを感じていた」決勝ではあえなくストロール追突でリタイア
motorsport.com 日本版
カワサキ、2024年限りでWSBKのファクトリー参戦終了。復活するビモータにエンジン供給
カワサキ、2024年限りでWSBKのファクトリー参戦終了。復活するビモータにエンジン供給
motorsport.com 日本版
「岡山環状道路」2024年度延伸へ! 2本の国道結ぶ「南西区間」開通で岡山港方面も便利に
「岡山環状道路」2024年度延伸へ! 2本の国道結ぶ「南西区間」開通で岡山港方面も便利に
乗りものニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村