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業界ニュース 2019.8.18

タクシーと同名だと乗用車が売れない! クラウンやセドリックのようにいかないインドネシアの複雑なタクシー事情

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 インドネシアでもトヨタはタクシー専用車を投入する

 インドネシアといっても筆者はジャカルタとその周辺以外は訪れたことはないのだが、筆者が初めて訪れた2014年によく走っていたタクシー車両は、日本で言うところの”トヨタ・ベルタ”の新興国向け仕様”ヴィオス”がベースのタクシー向け車両”リモ”だった。

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 その後、筆者の記憶では2015年あたりからになるが、ジャカルタ地域ではホンダの新興国向けMPVとなる”モビリオ”を、業界トップの事業者”ブルーバードタクシー”が使うようになった。

 そのころにはリモもフルモデルチェンジしている。リモはセダンタイプなのに対し、MPVスタイルのモビリオはリヤゲートを持つ広大なラゲッジスペースを有しており、空港から利用するときはとくに便利に感じた。

 トヨタがモビリオタクシーの存在を苦々しく思ったかどうかは別として、昨年からはブルーバードタクシーが、インドネシアの国民車とも言っていい、トヨタのコンパクトMPV”アバンザ”ベースのタクシー向け車両”トランスムーバー”を導入し、街なかで目立つようになってきた。

 ここで気がついたひともいると思うが、ホンダが乗用車名”モビリオ”をそのままタクシー向け車両にも使っているのに対し、トヨタはわざわざ”リモ”や”トランスムーバー”と車名を変えている。

 これについて事情通は「インドネシアではタクシーでよく使われるクルマというのはイメージが良くないのです。そこで多少営業車向けに仕様変更しているものの、見た目はほとんど同じなのにトヨタは車名を変えているのです」とのこと。

 さらに「三菱エクスパンダーの大ヒットで、ライバルのアバンザやモビリオは割を食っていますが、アバンザよりもモビリオのほうが悪影響は大きいです。タクシーでも同じ車名を使ったことも響いているようです」とのこと。

 日本のクラウンのようにポジティブに捉えられるのは難しい

 中国では、韓国現代(ヒュンダイ)グループがタクシー車両の積極投入を進めた結果、販売シェアは確保できたが、タクシーばっかり走っているとのことで、ネガティブな反応のほうが多いとも聞く。

 ジャカルタのタクシー車両では、業界二番手の事業者が中国ウーリンブランドのMPVを使っているが、「導入当初はそこそこ使えても、やはり耐久性能に難があるようです」(事情通)。

 日本では長い間クラウンがタクシー車両として、乗用車そのままの車名で使われていた。しかしインドネシアのようなネガティブな反応よりも、”タクシーで使うほど丈夫”などということで、逆にブランドステイタスを高めることになり、タクシー仕様はなくなったものの、初代登場から60年を過ぎても日本を代表するモデルとなっている。

 あるメーカーのエンジニアが「タクシー車両の導入と展開はなかなか難しい」というのは、その結果がどうなるかは非常に流動的で読みにくいということを語ってくれたのかもしれない。

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(WEB CARTOP 小林敦志)

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