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炎天下のクルマは過酷な状況に! ボンネットで目玉焼きが焼けるのか試してみた

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炎天下のクルマは過酷な状況に! ボンネットで目玉焼きが焼けるのか試してみた

■卵とウインナーはどうなるのか?

 真夏の炎天下に長時間放置しているクルマに乗るとき、車内が暑すぎてなかなか乗り込めないということがよくあります。

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 また、灼熱の太陽に照らされたクルマのボディも、触るだけでヤケドしそうなほど熱くなっていることがあります。

 炎天下にさらされると、クルマはどれだけ熱くなるでしょうか。ボンネットで目玉焼きが焼けるのか、実験してみました。

 用意したのは、生卵と黒いクルマ(日産・エクストレイル)です。アルミホイルをボンネットに敷いて、目玉焼きを作ってみます。

 実験を行った2019年8月10日、埼玉県戸田市の天気はやや雲が多いものの晴れ。その日の気温は38度を越えていました。また、ボンネットの表面温度は81度と、とても熱くなっているのがわかります。

 アルミホイルで土手をつくって、エクストレイルのボンネットに卵を落とします。卵のほかに、ウインナーと水のペットボトルも準備。ウインナーはダッシュボードに、水は車内のドリンクホルダーにセットして、2時間待ちます。

 さて、ボンネットで目玉焼きは焼けたのでしょか。

 2時間後に確認してみると、薄々感づいてはいましたが、目玉焼きは焼けていませんでした。曇りがちだったのと風が吹いていたため、ボンネットの温度はそこまで上昇しなかったようです。

 一方の車内は、密閉空間ということもあり、かなり温度が上昇しています。ダッシュボードの上に置いた温度計は暑さで表示がエラーになるほどで、ダッシュボードの表面温度は70度と、サウナのような過酷な環境です。

 車内に2時間放置したペットボトルの水は、32度から44度に上昇。ダッシュボードのウインナーは、ほどよく熱が通っており、ジューシーな仕上がりとなっていました(そのままでも食べられるウインナーを使用)。

 今回の実験では、ボンネットで目玉焼きは焼けませんでしたが、車内のウインナーはとてもいい感じだった、という結果になりました。

■衝撃!JAFが行った実験の結果は?

 JAFがおこなった実験では、真夏の炎天下で4時間放置したクルマのダッシュボードの最高気温は、80度近くまで上昇しました。

 ダッシュボードは車内の温度でもっとも高温になる部分で、スマートフォンは高温に耐えられず、一時的に使用することができなくなるといいます。また、ハンドルやシートベルトの金属部分は高温になりやすく、クルマに乗るときはヤケドなどに注意が必要です。

 一方、サンシェードを装着した場合、ダッシュボードの最高温度は52度となり、なにも対策しなかった場合に比べて温度の上昇を抑えることができるものの、車内の最高気温は対策していなかったときとあまり変わらず、約50度にもなるということが確認できます。

 また、エアコンが停止してから気温がどのように上昇するかを検証したJAFの実験では、わずか15分程度で、熱中症指数が危険レベルに達するという結果が出ました。

 車内の温度上昇について、JAFは次のように注意喚起しています。

「子どもだけではなく、高齢者は加齢にともない体温調節機能が低下するため注意が必要なほか、ペットなども車内に残してクルマを離れることは、決してしないよう注意してください。

 行楽シーズンなど、クルマを使用する機会が増える時期にあわせて、車内での熱中症事故予防については今後も注意を呼びかけていきます」

 乳幼児は体温の調整機能が未発達なことから、高温にさらされると短期間で体温が上昇し、熱中症になる危険性があります。

 同様に、加齢により体温調節機能が低下する高齢者や、ペットを車内に残すことも、あってはならないことです。

 コンビニやスーパーの駐車場などで、子どもが寝ているから、連れていくのが面倒だからなどという理由で車内に残したままにするのは、大変危険な行為です。

 たとえ短時間であっても、子どもや高齢者、ペットなどを車内に残してクルマを離れることがないよう、十分に注意することが必要といえます。

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